消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

年度末

2012-03-30 13:23:12 | Weblog
今日はお休み。曇が多いですが気温は高め。

もう日中は上着がいらないぐらいですね。夜はまだちょっと冷え込む時がありますが、春はだんだん近づいて来ているんだなと実感します。

ただ、桜が咲くにはもう少しかかりそうですね


もう3月も終わり、そして年度末。

この時期は人事異動の内示があり、また送別会があり。卒業、転勤等々、色々と終わり、区切りの時期となります。

先日の記事にも書いたとおり、新・救急車になるにあたって諸々の事務仕事が重なり忙しく過ごしましたが、定年退職者の送別会があったり部隊の解散会があったりでやはり忙しく過ごしたような気がします。

先日行われた部隊の解散会は幹事をやることになり、そこでも色々やったりしましたので…。

とにかく忙しく、あっという間に過ぎて行った1ヶ月だったと思います。


仕事のことで振り返れば、4月は震災直後の混乱の中で迎えた新年度。

緊急消防援助隊の関係で誰かが派遣で抜けたりと人員のやりくりをしながら仕事をしていたような感じでした。余震も相次ぎましたしね。

でもそれがあったからこそ、地域の防災訓練や救命講習でも、いつもより真剣に取り組まれる方が多かったのかなと言う気もしています。


家庭のことでふり返ると、昨年4月から嫁が復職するにあたり子どもたちは保育園に行き出しました。

4月の慣らし保育の頃は朝の出かける支度で何となく『保育園に行かされる』と察した長男。最初はずっと泣いていました。

それでも外に連れていき、保育園が見えてくると『保育園やだ!』ってさらに大泣きでした。次男はまだ1歳にもなってなかったので、よく分かっていなかったのでしょうけど…

4月5月は兄弟揃ってよく熱を出し、小児科の常連さんでした。


5月の終わりぐらいになってようやく慣れてきたようで、今では保育園でお友達もたくさんでき、今では土日で保育園が休みだと残念そうな顔をしますし、たまに早く迎えに行くと『迎えに来るの早い!』って逆に怒られたり…

風邪もひかなくなりましたし、保育園と言う集団生活の中で色々と学び成長した。家とは違う環境がまた子どもたちの成長に繋がったのだと思います。

当初保育園に預けるのに後ろ髪を引かれる思いもありましたが、今では保育園に通わせることができて良かったなと思います。


先日、私の職場で人事異動の内示がありました。

異動対象者は個別に呼ばれての発表。私は呼ばれることは無く、また勤務サイクルの変更も無く。4月からも同じ仕事をします。

これで今の消防署は3年目に突入。来年はきっと異動だろうな…


今年度の仕事は勤務サイクルの都合上、もうお終い。

また4月からは周りのメンバーも変わり、新たな体制での勤務がスタートします。

今の署はあと1年で最後だと思って、頑張って仕事をしたいと思います

未だに慣れずPart2

2012-03-23 16:42:25 | 消防・救急
前回の当番は6件、この署にしては多い方。

夜こそある程度まとまって眠れましたが、抱えていた事務仕事が全く片付かず。

朝になりようやく決裁をもらうまでにこぎ着けましたが、上司からは遅い!と怒られ

ほとんど(署に)いなかったのを知ってたでしょうに…。少しは理解してくれると良いんですが。


さて、先日の記事で書いた『未だに慣れず』のことがもう一つ。

我が署の救急車が今年度更新となりまして、先日納車されました。

メーカーは今までと同じT社製。今度はハイエースタイプの救急車。時代の流れに乗り赤色回転灯はなくなり、全てLEDのランプに。

見かけ上は今まで乗っていた物よりも大きく見えますが、よくよく見れば車幅とか車高とかはそんなに変わらず。車体も長くなりハンドルの切れ具合は悪くなったかなと思いきや、ホイールベースが短い分それほどハンドルの切れ具合は悪くなさそうです。頭の部分もないですしね。

それでも小回りの面で言ったら前の救急車(4WS)には負けますが


救急車更新に伴い、車載の装備品も一斉に更新。救急資器材も最新の型番になったものも多数あったり、今まで無かったがここで配置されたりしましたので、その習熟のために取扱説明書とにらめっこしたり、それに伴う事務処理をこなしたり、配置を考えたりなどなど。やることの多い日々が続きました。


準備も整い、新救急車での運用が始まって数当直が経ちましたが、まだあまり運転感覚が掴めていません。

今まで進入できていた狭い道路もちょっと気をつけないといけなくなりましたし、ちょっと視点が高くなった分いつもと違う感じ。そして運転していて一番思ったのが、とにかくパワーが無い。

上り坂で急激にスピードが落ち、アクセル踏み込んでも加速が遅い。高速道路にも入りましたが、やっぱり加速の面で少々不満の残る感じ。加速車線が終わろうとする時も思ったよりスピードが出ず、やむなくキックダウンして加速させたと言うこともありましたし…。

オートマ車ですが、坂や本線合流の時などには自分でギアを変えないとダメですね。


そんなわけで運転するにしても、新資器材にもまだまだ『慣れ』が必要な感じがします。基本的なことは一緒ですので救急現場での活動自体には支障出ていませんけどね

そんな救急車も、内示次第ではあと2回ぐらいしか乗りませんけどね。


明日は仕事です。

未だに慣れず

2012-03-16 22:47:04 | Weblog
昨日の当番は1件の出場。これが直近の救急車が不在であったために我が救急隊が遠方への出場。

これが現場到着まで30分を要しました。この日はイレギュラーメンバーで私が後ろの患者室に乗る隊員。

現着までの30分は非常に長く感じ、また、山道を走ったために少々車酔いをしました

普段は酔わないんですけどね…


これが引継ぎ中の指令であり、今日は交代直後からあるなぁ…なんて思ってたら、これでおしまい。

年度末が近づき、何とか終わらせなければならない仕事等諸々あって忙しかったため、災害出場でできなくなるよりは良かったんですけどね


さて今日は仕事の話ではなく、プライベートなお話。

少し前に遡りますが、ついにと言いますかとうとうと言いますか、携帯電話の機種変更をしました。

今までは従来型の携帯電話でしたが、ここでついにスマートフォンデビューをすることに。今まで貯めたドコモポイントと某家電量販店のポイントを使い、だいぶ値引きをしての購入。

もうじき機種変更して2週間が経とうとしていますが、未だに使い方に慣れずにいます


購入当初は必要最小限のアプリが入っており、あとは自分でカスタマイズする形。

機種変更してすぐ、自分にとっては必須なオサイフケータイ(モバイルSuica)だけは使えるように設定をしまして、後は自分で情報収集をして良さそうだと思えばダウンロードしてと、試行錯誤を繰り返しています。

タッチパネル式なため、ちゃんとタップしたかと思えば全然違うところを認識してしまったり、文字入力も思うように行かなかったり。ストレスを感じながら携帯をいじっています。(苦笑)

アプリも必要なもの、あったら便利だなと思う物を選んでインストールして、とりあえず形にはなってきたかな?と言うところです。

でも、未だに待ち受け画面が初期設定のまま…。


本当は子どもたちの良い写真を待ち受け画面にしたく、やっぱりそれも買った当初からずっと試みてるのですが、満足行くような仕上がりにはならず。

パソコンでも色々方法を探ってみましたが、上手く行っていません。

この間のイチゴ狩りで良い写真撮れたから、それを待ち受けにしたいのですが…。

スマートフォンのくせに、なかなかスマートに使いこなせていないのが現状。しばらくはスマホの取扱い訓練は続きそうな感じがします


明日はお休みです。

3月11日

2012-03-11 21:52:16 | Weblog
2011年3月11日、14時46分。

東北地方を中心に大きな地震が発生し、それが引き金となり想定をはるかに超える津波が発生。

死者・行方不明者合わせて2万人近い犠牲者が発生したあの災害から1年が経ちました。


被災地に住まない私のところでも、震災に伴い様々な影響が出ました。ライフライン、インフラに始まり、子どもたちの生活環境、心理的変化も。

発災直後は物が無くなり、ガソリンが無くなり。年中無休のお店が初めて休業となった事態にも。様々な制約があった中でも、欲さえ出さなければ普段通りの生活はできた。

あれから1年が経ち、今では震災前と変わらない生活ができています。


今日読んだ新聞にもあった一文ですが、やっと1年…と言うよりも、もう1年と言う印象。

この1年で今までよりも『防災』に真剣に向き合った我が家。きっと他の家でも同じように思った方もいるのではないでしょうか。

震災後に行った救命講習会や地域自治会の防災訓練も、震災を意識してか例年よりも真剣に取り組まれていた方が多かったかなと言う感じがしました。


前述しましたが、こちらではもう震災前と何ら変わらない生活ができている。

しかし、震災により壊滅的な被害を受けた地域に住む方々、避難生活を余儀なくされている方々にとっては、元通りの生活には全然戻れないでいる。

昨年の今頃被災地からコメントをくれた、愛する息子を失ったお母さんは今どうしているのだろう。息子を失った悲しみは簡単に癒えるはずも無いのは承知していますが、それからの生活がどうなったのか、少しでも前に進むことはできたのだろうか。

あれからコメントのやりとりはありませんが、今でもずっと気がかりでいます。


震災から半年が経とうとする頃、甚大な被害を受けた岩手県沿岸の街へボランティアに行く機会がありました。

そこで見た景色にやっぱり愕然としたし、言葉が出なかった。でも、そこで暮らす人からお話を伺い、現地の人しか知らないようなことも聞けたし、何よりも頑張って乗り越えるんだと言う前向きな気持ちが伝わってきた。

実はこの頃、仕事に対するモチベーションが全く上がらず、色々なことが重なり正直気持ちが折れかかっていました。ですが現地に行き現実を目の当たりにして、現地の人からお話を伺い逆に力をもらったような気がして、折れずに再び立ち上がったと言うこともありました。

その頃の街は瓦礫をまだ何ケ所かにまとめただけと言う印象、これから撤去して整備して。あと数年でできると言う話ではなく、10年単位でかかるんだろうなと思ったのが率直な気持ちでした。

あれからチャンスが無く現地に行く機会はありませんでしたが、その1回だけで終わらさずにまた現地に足を運びお手伝いできるならお手伝いしたい。

現地に行かずとも、こちらでできることがあれば何かお手伝いしたい。その気持ちは今でも持ち続けています。


今日我が家は皆お休み。義理の両親もお誘いしてイチゴ狩りに行ってきました。

皆でのお出かけに喜ぶ子どもたち。そんな姿を見て親としては連れてきた甲斐があったなと言う気持ちと同時に、今日は3月11日と言うことが頭の中にずっとあり。記事にも書いたことをずっと頭の中に持ち続けていました。

いま子どもたちがこうやって楽しそうにしている姿を見るのは当たり前じゃないんだと、改めて思い知った1日でもありました。

その後に行ったショッピングモールでも、14時46分には黙祷を捧げる旨のアナウンスがあり、その時にはご協力をお願いしますと。

なのでその時にはその場で目を閉じ、ご冥福をお祈りさせてもらいました。


私は被災地出身でも、またその時にそこにいたわけでもないけれど、あれだけの被害にやっぱり心は痛んだ。

どうしても他人事には思えずにいる。それが、災害ボランティアへ行く方法を探し続けた行動にも繋がったんだろうし、今でもずっと変わらず機会を伺っています。

そして、明日は我が身だと言うこと。予想されている直下型地震が来たら、無事でいられるかどうかわかりません。



まとまりの無い文章になってしまいましたが、この日を迎えるにあたり率直な気持ちを書き綴ってみました。

改めて明日は我が身だと思うと同時に、今の生活があることに感謝しないといけないなと思っています。


末筆となりましたが、犠牲者の方のご冥福をお祈りすると同時に、1日も早い復興を願っています。

火災予防運動

2012-03-07 22:25:46 | 消防・救急
昨日は0件!久しぶりの出場無しでした。

ただ、他の仕事が強烈に忙しく寝たのは遅かったですし、今日は非番査察があるため、勤務終わっても帰らず。

その後またまた救急の研修がありまして、これまた査察終了後に大移動。そんなこんなで帰ってきたのは夜でした。

朝仕事に出て、翌朝に仕事が終わるのが常。たとえ延びてもお昼過ぎとかは普通にあったりしますが、(翌日の)夜までと言うのは年に何回かと言うところですね


さて、タイトルにあります『火災予防運動』これは春季、秋季の年に2回(それぞれ1週間程度)ありまして、春は例年この時期。火災予防運動の時期は消防署に横断幕や懸垂幕を掲出したり、消防車両にステッカーを貼ったりしています。

当直勤務終わった後制服(普段の作業服、活動服では無い出初式等で着る物)に着替えまして、要介護度の高い方のおられる住居への防火診断を行ったり、昨年6月から義務化されました住宅用火災警報器の設置のお願いをしたり。管内各事業所での合同訓練を計画して実施したりします。


普段査察等は消防隊(救助隊も)の業務ですが、こういう時は全職員で実施。

手分けしてそれぞれに与えられた役割をこなして午前中いっぱい、普段やらない予防関係の仕事をやってきました。

救急が延びてしまって非番でできないと言うことも過去に何度かありましたが、今回はそんなこともなく無事に終了。出場も無かったので寝不足にもならずに済んだのが良かったですね


次の火災予防運動は秋。それまで制服を使う機会もなさそうなので、1度持って帰ってきてクリーニングにでも出すことにします。

今日も曇ってはいましたが暖かく感じ、少々汗ばんでしまったので…



明日は休み。

次男の歯科健診があるため、長男は保育園で次男は私と一緒に外出。午前中だけですが、兄弟別々に過ごします。

年の近い同性の兄弟ですので寄ると触るとですぐケンカ。おもちゃの取り合いで取った取られたですぐケンカ。少しは仲良く遊んでよね…と思いきや、離れたら離れたでお互いが気になるようで(特に長男)、近くに行って遊んでいます。

私にも年の近い弟(1つ下)がいますが、昔はきっとこんなだったんでしょうね。(全く記憶にありませんけど

雪の1当直

2012-03-01 21:58:27 | 消防・救急
昨日の当番は3件。夜中に1件あり、通信勤務も重なったため帰ってきて非常に眠たかったです。

帰りもちょっと遅くなってしまい、帰宅途中に寄るはずだった近所のクリニックにも寄れませんでした。(午後に行きましたけど)


さてさて昨日は珍しく雪。あまり雪に慣れていない地域柄ですので、雪が降ったら交通網は混乱。

1月にも雪が降り、その時も交通は大混乱。電車は遅れる、止まる。道路も坂を登れなくて立ち往生する車が多数。スリップして事故、それにより車が全く動かない大渋滞が発生。

それにより出勤に大きな影響が出ましたので、昨日はその反省を活かし雪道でも歩ける服装での出勤。(普段はスーツで出勤しています)

電車はまた止まるだろうと踏んで、バスを乗り継いでの出勤。予想どおり道路は渋滞していましたが、まだ新雪で前回ほどスリップもありませんでしたのでゆっくりながらも進んでいました。

それでもある所でしばらく止まってしまい、運転手さんに申し出て降ろしてもらい、そこから歩いて消防署へ向かうことに。

思ったよりもバスが進んでくれたのと、あらかじめ準備していたこともあり今度は遅刻しませんでした

雪でいくら不可抗力だと言っても、何となく後味は悪いのでね


無事に消防署へ着いて反対番から引き継いで業務開始。こんな天気でも救急は待ってはくれず、早速1件目の出場。

まだ雪は降り続いていましたし、だいぶ積もっていましたのでこの日は防火ブーツを履いて現場へ向かうことにしました。ズボンの裾が濡れるのも嫌でしたし、普段の靴より滑らないですしね。

路面状況が悪いのでとにかくスリップしないよういつもよりスピードは出さずに走りました。(チェーン巻いてたせいもあったんですけど)

帰署途上は普通走行になりますので、渋滞に巻き込まれながらゆっくりと帰署。途中2度3度スタックして立ち往生していた車を見つけ、押して脱出させてと言うのをやりながら署に帰りました。


路面によってはいくらスタッドレスでもスタックしてしまう。チェーンを巻いててもスリップしていた車やトラックもあったのに、いくらなんでも夏タイヤチェーン無しでこの路面を走るのは…と呆れた部分も。雪をナメてかかったらダメですよ


午後になり雪もやみ、総出で雪かき。車庫前は凍らないように塩カル(塩化カルシウム、凍結防止剤)を蒔いていましたが、車両が出やすいように、また消防署前の道路もある程度雪をかき、全部まとめて消防署の隅っこに。大きな山となりました


帰る頃には道路上の雪は無くなり、チェーンを外しても良いぐらい。でも路地に入ればまだまだ雪はたっぷりでしたので、引継ぎまで救急車のチェーンは外すことはありませんでした。

家に帰ったら今度は自家用車の雪かき。今日は車を使う予定はなかったものの、早めにどかしておいた方が後々面倒くさくなくて良いですからね。


今日は多少暖かかった&明日の雨で少し溶けてくれることを期待しています。雪は降ったあとが厄介ですからね


明日は休みです