昨日も7件、平均です。
夕方までは2件と少なく、それ以降はポツポツとあって最終的に7件に。
いつもの私の署のパターンでした。
さて今日は書こうかどうか迷いましたが、これも救急隊員の現実と言うことで知って欲しい部分ですので書くことにします。
急激に体の調子が悪くなったですとか、交通事故等でケガをしたですとか、そういう理由で呼ばれる救急車ですが、タイトルにも挙げたとおり精神的疾患が理由で救急車を呼ばれることもよくあります。
薬の大量服用によるものや、リストカット、縊首行為(いしゅこうい、首吊り)などの自損行為による出場ではやはり、既往や現病歴にうつ病、パニック障害などの精神疾患を持っている方がほとんどです。
自損行為が無くても、精神的に不安定のために救急車を呼ぶ方もいます。そしてそのうちの少数は何度も呼ぶいわゆる『常連さん』なのです。
自損行為によるものであれば内科的・外科的処置が必要ですので、その処置ができる病院に搬送しますが、本当に落ち着かないだけですとか、精神的に不安定なだけなどの場合、病院が見つからず1時間以上も現場で病院を探すこともあります。
私の出場した現場で、最長2時間現場にいたこともありました。
精神科は大体個人で開業しているクリニックです(私の勤めているところでは)ので、夜間は診療を行っていないと言うのがほとんど。昼間ならかかっている病院に連絡を取って搬送するなり指示を仰ぐなりできますが、夜間だとそうは行かない。ですが、大体こういう出場は夜中にあるものです。
当番病院に収容依頼しても、内科的の自覚症状や外科的処置の必要がなければ診る必要がないと断られます(処置のしようが無いので当然と言えば当然ですが)し、診るとしても付き添いがいないと受け入れないよと言うこともあります。
やはり病院もトラブルを避けたいですしね…。
自傷他害のおそれがあるならば現場に警察官を要請しますが、そのおそれも無く内科的自覚症状もなし。ただ精神的に不安定なだけとかの場合ですと、かかりつけの病院の先生の指示で様子を見ることになったりします。日中の病院がやっている間に自分で行っていただくしか方法がないのです。
夜間に精神科が診れる病院なんてほんの一握りですし、救急車で行かなければいけないような症状ではないことがほとんど。
現場で足止めをくらうのは、こんな理由もあるのです。
これが全てではないことを付け加えておきますが。
精神症状のみを訴えて救急要請する方もいますが、その他の救急事案で既往や現病歴を聞くと中には精神疾患をお持ちの方もいます。でもこれは決して珍しいことではないのです。
それだけありふれた病気であり、誰にだってどんなことがきっかけでなるか分からない病気なのです。
今はおかげさまで元気でやっていますが、私だって惨事ストレスが契機になって、いつか精神的に参ってしまうかも分かりません。
先程も述べましたが、うつ病などの精神疾患は珍しい病気ではなく誰にでもなりうるありふれた病気。だけど、この世の中は精神疾患の方に対してはどうも差別的な風潮があります。
よくマスコミはたらい回しだの病院が無いだの色々騒ぎ立てますが、その問題の背景や具体的な解決策などはちっとも触れやしない。
兵庫県で起きた交通事故のことも、朝のニュース番組でキャスターやコメンテーターが好き勝手なこと言ってたらしいですしね。
消防や病院を悪く言う前に、きちんと勉強してから物事を言って欲しいものですね。若かろうが年老いてようが、同じように大切な一つの命なんだから。
ろくに現場のことも勉強せず、人の感情も分からないまま好き勝手に文句ばっかり言ってお金がもらえるいい仕事なんですね。コメンテーターって。
今日伝えたかったことは、表向きでは分からない救急隊の現実。
実際に救急車に乗っている私達はこんな現場で仕事してるんだよと言うのを知って欲しいがために書きました。
最後はちょっと話がそれてしまいましたが…。
上手く伝わらなかったらすいません。
明日はお休みです。
夕方までは2件と少なく、それ以降はポツポツとあって最終的に7件に。
いつもの私の署のパターンでした。
さて今日は書こうかどうか迷いましたが、これも救急隊員の現実と言うことで知って欲しい部分ですので書くことにします。
急激に体の調子が悪くなったですとか、交通事故等でケガをしたですとか、そういう理由で呼ばれる救急車ですが、タイトルにも挙げたとおり精神的疾患が理由で救急車を呼ばれることもよくあります。
薬の大量服用によるものや、リストカット、縊首行為(いしゅこうい、首吊り)などの自損行為による出場ではやはり、既往や現病歴にうつ病、パニック障害などの精神疾患を持っている方がほとんどです。
自損行為が無くても、精神的に不安定のために救急車を呼ぶ方もいます。そしてそのうちの少数は何度も呼ぶいわゆる『常連さん』なのです。
自損行為によるものであれば内科的・外科的処置が必要ですので、その処置ができる病院に搬送しますが、本当に落ち着かないだけですとか、精神的に不安定なだけなどの場合、病院が見つからず1時間以上も現場で病院を探すこともあります。
私の出場した現場で、最長2時間現場にいたこともありました。
精神科は大体個人で開業しているクリニックです(私の勤めているところでは)ので、夜間は診療を行っていないと言うのがほとんど。昼間ならかかっている病院に連絡を取って搬送するなり指示を仰ぐなりできますが、夜間だとそうは行かない。ですが、大体こういう出場は夜中にあるものです。
当番病院に収容依頼しても、内科的の自覚症状や外科的処置の必要がなければ診る必要がないと断られます(処置のしようが無いので当然と言えば当然ですが)し、診るとしても付き添いがいないと受け入れないよと言うこともあります。
やはり病院もトラブルを避けたいですしね…。
自傷他害のおそれがあるならば現場に警察官を要請しますが、そのおそれも無く内科的自覚症状もなし。ただ精神的に不安定なだけとかの場合ですと、かかりつけの病院の先生の指示で様子を見ることになったりします。日中の病院がやっている間に自分で行っていただくしか方法がないのです。
夜間に精神科が診れる病院なんてほんの一握りですし、救急車で行かなければいけないような症状ではないことがほとんど。
現場で足止めをくらうのは、こんな理由もあるのです。
これが全てではないことを付け加えておきますが。
精神症状のみを訴えて救急要請する方もいますが、その他の救急事案で既往や現病歴を聞くと中には精神疾患をお持ちの方もいます。でもこれは決して珍しいことではないのです。
それだけありふれた病気であり、誰にだってどんなことがきっかけでなるか分からない病気なのです。
今はおかげさまで元気でやっていますが、私だって惨事ストレスが契機になって、いつか精神的に参ってしまうかも分かりません。
先程も述べましたが、うつ病などの精神疾患は珍しい病気ではなく誰にでもなりうるありふれた病気。だけど、この世の中は精神疾患の方に対してはどうも差別的な風潮があります。
よくマスコミはたらい回しだの病院が無いだの色々騒ぎ立てますが、その問題の背景や具体的な解決策などはちっとも触れやしない。
兵庫県で起きた交通事故のことも、朝のニュース番組でキャスターやコメンテーターが好き勝手なこと言ってたらしいですしね。
消防や病院を悪く言う前に、きちんと勉強してから物事を言って欲しいものですね。若かろうが年老いてようが、同じように大切な一つの命なんだから。
ろくに現場のことも勉強せず、人の感情も分からないまま好き勝手に文句ばっかり言ってお金がもらえるいい仕事なんですね。コメンテーターって。
今日伝えたかったことは、表向きでは分からない救急隊の現実。
実際に救急車に乗っている私達はこんな現場で仕事してるんだよと言うのを知って欲しいがために書きました。
最後はちょっと話がそれてしまいましたが…。
上手く伝わらなかったらすいません。
明日はお休みです。
現在消防士を目指して日々勉強や筋トレに励んでます。
確かにマスメディアって便利な職業だと思う時があります。かなりの確率で一方通行ですからね(汗)
ただ、消防を目指している自分にはすごくためになりました。影の部分を知っておくことって大事だと思います。
長文すいません(>_<)
精神病院の薬局で医療事務やってる子もデーター見てると学校の先生がカナリいて、聞いてると私逹の恩師も数人いてビックリしました。
私みたいに嫌な事はスグ忘れる場合、縁のなさそうな話ですが。
分かりませんね人生どこでどうなるか分かりませんもんね(笑)
急にアルツハイマーになるかもしれないですしね。
ムサシパパもチビムサシ君に癒されながら頑張ってくださいね
一昨日、一歳半になる息子が熱性けいれんを起こし、救急車にお世話になりました。
数分でおさまり連続して起こすようでなければ、容体が落ち着いてから病院にむかえばよいという知識はあったのですか、
いざ我が子のあの姿を目の当たりにすると冷静さがぶっとんでしまい、一刻も早くなんとかしなくてはと119番にかけていました。
病院について、力一杯泣く息子の姿を見て冷静になった私は、救急車を呼んだことを後悔し、冷静でいられなかった自分が情けなくなりました。
でも、119番で対応してくださった方も、救急車で来てくださった方も、搬送された市民病院の方も、
誰一人私を責める方はおらず、それどころか「お母さん、びっくりしたでしょう」「大変だったね。もう大丈夫ですよ」と優しい声をかけてくださいました。
(けいれんの翌日に行ったかかりつけ医には軽く怒られましたが…)
幸い息子は熱もさがり、再びけいれんを起こすことなく何事もなかったかのように元気に遊び回っています。
ここで感謝の気持ちを述べても一昨日お世話になった方々には届きませんが、
どうしてもこちらのブログを素通りすることができませんでした。長々と失礼いたしましたm(__)m
私もうつ病を患っていたので、患者の不安になる気持ちは手に取るようにわかりますが・・・。救急要請しちゃう人もいるんですね。こんな時代だからこそ、夜間にも精神患者をサポートしてくれるシステムがあってもいいような気がします。
ちびムサシくん元気に成長してるみたいですね。うちの姫はてくてく歩くようになりました。
先日初任教育を終了して現場配属となって職員が、自己都合により退職しました。私の知らない職員でしたので本人から直接聞いたわけでは無いのですが、つながりのあった職員から聞くと『どうも思っていた世界と違った』と言うのが理由のようでした。
表向きはカッコいいと言ってもらえ、華やかな世界かと思いますが、このブログを通じて知って欲しいのはそこで働く人間の苦労や表向きでは分からないような苦労も知って欲しいのです。
そんなことをこれからも書いていきます。またお越しくださいね(^^)
嫁曰く、8さんのおっしゃるような学校の先生だったり、エリート校と言われる学校を出ている人が統計的には多いとの事でした。
学校の先生の休職率が高いことがいつかの新聞に載っていましたが、原因はやはり保護者等とのトラブルだと言うことでした。
最近になってようやくモンスターペアレントの存在が報じられるようになり、認知度も上がってきましたが、先生の休職率の増加はこんなのも理由なのでしょうね。
ちょうど一昨日の当番で、1歳の子供を熱性けいれんで搬送したので、『あれ?もしかして?』なんて思ったのですが、市民病院に搬送してませんので、うちの救急隊じゃ無かったです(笑)
私は熱性けいれんで救急車を呼ぶのはありだと思っています。救急隊現場到着時には治まっていることがほとんどですが、まれにけいれん継続中と言うこともあります。
救急搬送の半数以上は軽症と言う統計が出ていますが、病院に行き早く診察を受ける必要があるが、診断の結果軽症だったと言うのも多々あります。
今問題になっているのは、今このタイミングでなぜ救急車?と言うことだったり、自分で、もしくは家族が連れて行けるのにわざわざ救急車を呼ぶこと。(患者自身意識清明です。)
熱性けいれんで結果軽症ですぐ帰れたとしても、不適切な利用ではないと考えます。少なくともけいれん起こしたときは普通の状態ではなかったのだから。
息子さんはその後はお元気ですか?
熱性けいれんを起こした子供のほとんどが一回きりですが、まれに2度3度繰り返す子もいます。
また発熱したときは注意深く見ててくださいね
マスコミも結果的に助けられなかった命をとやかく言うよりも、本当に救急車が必要としている人に対して、どんなことをしなければならないかを伝えるべきだと考えます。
タクシー代わりの利用や、コンビニ受診がどういう結果につながるかを検証して、報道して欲しいと強く願っています。
診療科目が多岐に渡る世の中、休日夜間の当番は内科、小児科、外科などの一般的な科目のみ。
これ以外の科目も当番制度を作ろうとしている自治体もあるようですが、医師不足である以上は難しい部分もあるのかなと思ってしまいます。
この国の総理大臣は定額給付金でとにかく景気を…なんて言ってますが、そんなことより介護、医療などの問題に取り組んで欲しいものです。
2兆円をばら撒くより、こういったことに当てて欲しいものですね。