紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

多年草の謎、ムラサキの新芽

2015-04-10 19:27:40 | 紫草の栽培
多年草、ムラサキの怪

昨年晩秋、紫根の収穫を見送ったムラサキに新芽が生育を始める。


昨年晩秋に、鍬の入っていない畑地は春の草が伸びてムラサキの新芽の様子が分からない。大きくなったミミナグサ、ハコベ、ナズナ、ヒメオドリコソウ、イヌノフグリ等が密生してムラサキの新芽は解らない。


既に、一株に9本の新芽が伸びている。この様子だと開花は大分早いのではと思う。



種を早く採種できることが一番の利点であろう。



昨年、秋になってからマルチに移植した場所から小さな苗の芽生えを探し出す。マルチの穴は春の草が大きく育っていて一緒に抜いてしまいそうであった。これは他の株からの新芽とは様子が異なる。昨秋、茎立ちも小さく、これこそ来年(多年に渡って)育ってほしい1本であった。



これは害虫被害の株で、紫根はすっかり消えていて残されたわずかな根元から新芽が伸びている。この新芽は間もなく枯れざるを得ないであろう。株の近くにモグラの穴が通っている処をみるとこの紫根を食べた地中の虫をモグラが餌にしたのであろう。



残された根元の部分からこれだけ新芽が大きくなっているが根は出るのだろうか



小さな実験をして見る事にする、発根実験である。
多年草とは云えムラサキはその根を新しくして育つので2年目で紫根が更に大きくなる事は無い。朝鮮人参や山芋とは違うと思って良い。

2年目で全滅という話が聞こえるのはこの事であろう。2年目の新芽が出た所で収穫すると、株の大きさは晩秋の収穫とは大分違う様だ。

2年目の紫根を期待している方は、今が最後の収穫チャンス。



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