紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ・種子の採取

2023-09-30 20:14:40 | 日本ムラサキ栽培
「急転、種子の採取に走る」
蓼藍の乾燥葉作りに追われて、目も手も別の方を向いていた。
日本ムラサキ種子の白化現象が、各分枝で見られる様になってきた。
この種子は触れると、すぐに落ちてしまう。分枝毎の切りとり採取作業に取り組む事になる。


3粒を抱えた萼は枯れ落ちている。指先で何とか落とさずに取る事ができた。

この分枝は下から切り取る。指で取るには角度が悪く、数も多く厄介だった。

分枝が途中で折れ、その折れ目近くだけが白化した珍しい枝だ。先端には花二輪。
支柱外に出ていて傷を受けて、取り入れ後に内部の管が回復したのかも知れない。


例年の(手間が掛かる)手法で分枝から種子を落として集める。
選別は何処かで手間を掛けないとならない。


萼片のみがゴミとして、容易に選別が終わる。例の古びた陶芸用の「だみ筆」を使用。

最近の分枝の先端部分、頂花2輪の下4節目までが未熟と思われる。
これを期待すると、下部の多くの種子が失われる事になる。


選別した種子、左側にグリーンの未熟種子・右側に完熟種子として選別。
未熟・完熟種子の判別は容易ではない。まだ、だいたいの見当に過ぎない。
グリーンの未熟種子と判断したのは上部、花近くの種子である。右側に完熟種子を選別するが、
この中にも食害を受けた種子等があり、バットを傾け転がる種子の様子で除外種子を探す。
これは、後日の作業で休む間もない。

「ほねおりて ためつすがめつ てをうてず」
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2023日本ムラサキ・猛暑日を乗り越えて

2023-09-23 17:14:12 | 日本ムラサキ栽培
「戻ってきた頂花二輪‼️」
元気な開花が戻ってきた。頂花に二輪、全てでは無いが茎の先端に白い花二輪が咲く。
原因は不明がだが、「熱中症❓」にやられた様である。


水分不足か?・・とホースで水分補給をするが・・効果は不明。遠くに雷鳴はあるが、音のみ。
近くにあるユキヤナギの新芽が枯れているのを発見。
やはり連続する猛暑日に耐え切れずに出た被害であろう。


9月18、19日 夕刻より雷雨‼️久方振りの雨である。しかも、翌日も激しい雨、両日で10mmを超えた。

長く続いた猛暑日は、種子にも何らかの被害を及ぼしたかも知れない?
真っ白になった種子は、晩秋に良く見かける種子と同じである。廃棄対象となる種子かは不明だが?


真っ黒な種子は・・・?時々見かける種子で違いは不明。

咲き競う花が、よくぞ戻ってくれた。紫根への影響は如何であろうか?
後2ヶ月間、この花の種子の熟成を待って、紫根の収穫の予定である。
11月中旬になろうか、日本ムラサキ栽培の最後を迎える事になる。

補足


発芽試験は?・・・結果は期待通りには進行しなかった。残念至極であった。
雨で満杯になった水を一度は抜いてみたが・・・。満水状態で暫く放置してみる事にする。
今までに無い発芽待ちに・・・昨年の種である。4ヶ月間の放置保管状況に課題があった。

  「しんてんち これがさいごか ムラサキや」
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2023日本ムラサキ・終花一輪

2023-09-16 19:47:54 | 日本ムラサキ栽培
「猛暑日の続く日々、何故か花一輪となる」
真夏の天気模様が続き、日本ムラサキの生育、繁茂は旺盛であった。
雨も少ないが、全く日照り続きでもなかった。しかし、何か変だ❓


ふと❓気付くと茎の最先端の花が・・・一輪となっている。

かなり多くが、終花一輪となっている。夏の盛りで黄変の葉もないく終花一輪・・・❓
かつて、秋の訪れと共に葉は黄変し、名残りの花一輪をみてきた。


競うように伸び続けた分枝の中には、既に名残りの花もない‼️
建物とブロック塀に囲われ、昨年までの山里の畑とは大違いの生育環境である。
いつまで続く夏かと思っているが、大きな違いは日照時間である。しかし何故❓
9月中旬日の出は5:30 夕刻17:50には日没となる。8月は日の出5:05日没18:38
7月〜8月の日照時間の比して2時間程の差がある。他に原因と思い当たる事はない。


長期間保存種子の発芽試験を実施中。9月10日よりスタートする。
前もって実施中の古い容器には、室内にて結果が出ない種子を播種してある(数粒の発芽あり)。


6列で下記のメモあるが詳しい経緯は記憶にない。
①2021年産?氷温水(30粒) ②2019?冷凍(31粒) ③2022年産 (並)35粒 氷温水
④2022年産(大)35粒 氷温水 ⑤浮種 氷温水100粒以上 ⑥冷凍 40粒


メモのラベルは折り返して貼ってあるので、抜いて見ないと不明と気づいた。
中央3、4列目の大・並が検査対象の種で、他の列は思い付きで加えた物でメモも怪しい?


室内での発芽試験は、全く不可能になってしまった。以前の住居は冷暖房装置も無く
寒ければストーブ、暑ければ扇風機で、夜間は自然環境をまともに受けての室内環境だったので
発芽実験はストレートに結果が出て好都合であった。
今の室内は温度計の変化がなく、種子も変化が見られない?

 「ぼけるはず あつささむさも たねしらず」
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日本ムラサキ・種子の長期保存について

2023-09-09 20:12:27 | ムラサキの栽培
「長期間に及ぶ保存種子の発芽検証に挑戦」
昨年2022、収穫の種子を秋苗用として保管する事10ヶ月を経てしまった。
採取後から春先4月まで春苗用として多くの方に販売。
希望者が少なくなり、販売停止として残りを秋苗用として5ヶ月を経過。

予定の時期になり安易に発芽試験をして見るが、例年のような結果が出ない。
発芽への経緯を再確認する事になった。


保存中の種子をビーカーに入れ水を注ぐ。かつて経験した事がある状況である。

種子各粒から小さな気泡が出てくる。夜間、光を当てると不思議な光景が出現する。

1日放置しておくと、水は濁り気泡が水面を覆う。

浮いた種子を除いて、水を入れ替える。しかし、1日するとまた水は濁り気泡が水面を覆う。

この作業を5日間続けると、種子の少ない種の容器は、水の濁りが消えてきた。
種の多い容器は、水の濁りが相変わらずである。


途中から、1日放置の間隔を半日、一晩と回数多く水替えをして見る。

濁りの消えた容器の種子をスプーンで、ひと掬いしてネットに置いて見た。驚きであった⁉️

なんと⁉️昨年秋の採取時期の色に蘇っている。隠れていた黄緑色‼️

これからが難題である。庭先の苗床に播種をして、その後の結果が全てである。
苗床も使い廻しでなく、新たに発泡スチロール容器と赤玉土を購入して万全を期したい。
これで結果悪し・・・となれば残念ながら全てを廃棄、新種子の時期12月まで先延ばしになる。

  「さていかに おいのいってつ われわすれ」

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2023日本ムラサキ栽培記録・長月

2023-09-02 21:16:48 | 日本ムラサキ栽培
「猛暑に負けず、繁茂する日本ムラサキ」
猛暑日が続く・・・雨は無い、それでも盛んに生育中

伸び続ける分枝には、支柱無しでは始末に負えない。

伸びゆく分枝の途中からまた新たな分枝、先端には2個の白き花。

最長は115cmに達した。兎も角伸び続ける・・・。

問題がない訳では無い、種子の熟成度である。
皆一様に見えていたが、少し注意深く見ると3粒が成育中の種はそれぞれである。


これは、漆黒の種である。完熟なのか・・はたまた完熟手前なのか?

2粒で対照的な様相である。これには困惑??一応灰色から黒に変化したと思われる。

2粒が黒で、その上下が灰色・・?生育順では下も黒であれば納得できるのだが?

灰色の種子が濃くなって行く順を見ると、茶色から褐色へ変化する種子を完熟への生育と見るべきか??
今までずっと、この様な種子の熟成過程は気付かずにいた。
この規模の栽培になって、初めて気が付いた。
種子の採取後の選別にも新たな視点が必要となるかも知れない。
それにしても、当地では例年に無い暑さである。しかも雨が無い、老体には酷な真夏である。

  「あつさぼけ たねみるまなこ めがてんに」

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