紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・文月の開花

2020-07-26 09:34:43 | 薬草・薬用植物
「梅雨時に開花」
昨年は既に5月定植時に日本ムラサキの開花を見ている。
今年は2ヶ月もズレての開花である。
畑の苗床の発芽が全滅の結果である。
その原因は不明のままである。天候不順が大きな要因ではと考えているのだが・・・。


気温の上昇が順調であれば生育も順調である。
それは地温の上昇にいち早く作用する。翌日には開花。


生育の差は定植時のズレ、苗の良し悪し、育苗培土の違いも関係があろう。
開花が早かったのは筒栽培の苗である。
筒内地温は気温の上昇を容易に受け止める。熱伝導は限られた用土には持ってこいであろう。


ブロック栽培では、その点日差しがあっても地温の熱は容易には上がらない。

中にはこんな苗がある。雑草除けの敷き藁が貴重な日差しを遮断した様である。

藁を取り除いてみる。原因は苗そのものにあるのかも知れない。
因みに栽培用土に肥料は、全く使用していない。
処によって草丈が大きくなるのは、数年来の雑草の腐葉土であろう。
耕作放棄地の生育がその良い例である。
葦の生える荒野の斜面が、野生の日本ムラサキには最適との一文が記憶に残る。

   「あめつづき しこんのそだち うんまかせ」
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日本ムラサキ・その後の苗床

2020-07-18 19:22:19 | 染料栽培
「大雨を受けて、発芽する種子あり」
2020・元旦に播種をした苗床は、4月末には乾燥して苗無しの状態となる。
屋外、軒下で放置状態となる。
梅雨時となり、あえて雨を受ける場所に引き出す。
種子を播いた訳では無い。
早春に発芽できなかった種子の発芽を想定しての事である。


案の定、10個が発芽して、ポットにも移さず幼苗を定植してしまった。
苗床はひとまず、苗無しとなる。


2個の苗床があったが、この苗床からしか発芽しなかった。
7/3 の事である。その後も発芽は続いている。


その後、共に並べて管理下に置きたっぷりの梅雨を受けるようにする。

エノコロ草を抜いて整えた苗床からムラサキが発芽して来た。

共に10数個が発芽。生育の早い野生種仕立ての近くに定植予定とする。


これは蓼藍の葉である。昨年種子を伝え続ける為に僅かに育てた採り播きの藍の葉である。

遅まきながら、僅かに採り集めた蓼藍の種子を播いた。
身の廻りの整理を心掛けなければならない年齢である。
染めの風呂敷が出て来た。広げて見ると藍染が一段と爽やかで懐かしかった。
畑も半分が蓼藍であった。真夏の日中の乾燥葉作りはキツかった。また藍染に戻りたいが・・・。
出来そうも無いのだが、つい種を播いてしまった。

  「あせどめに あいのてぬぐい はちにまき」
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日本ムラサキ・文月の生育

2020-07-11 15:55:53 | 薬草・薬用植物
「生育著しい文月の日本ムラサキ」
例年になく雨の日が多い。畑の草は手に負えない状態となっている。
雨が続く中で茫々たる状況となってしまった。野菜の栽培に手を出したのがいけなかった。
トマト、ナス、モロッコインゲン、カボチャ、キュウリ、スイカ等の野菜の世話が大変である。 
さすが、雨中での草取り作業はする人もいない。

ムラサキの栽培畝は高く設定してあるので、草に覆われる事はない。
ムラサキも野草としては変わらないので、雨の中急速に生育をする。
1週間で倍のサイズになる。7/3の記録写真と比べてみた。


1週間前 (7/3)の撮影。多くが茎立ちとなる。

昨日7/10の撮影、葉は一段と大きく広がる。

マルチ栽培の生育。7/3 撮影。

葉の生育、7/3

7/10、マルチ畝は耕作放棄地での栽培である。

耕作放棄地の生育は更に一段と盛んである。
表土には毎年前年の草が堆肥として堆積している故であろうか。


第3ブロック上から、7/10 大小差があるがこれから背比べとなる。

第1ブロックの生育状況
定植を終えて1ヶ月半、待つ事が多かった(この間、野菜を始めた)。
敷き藁の結果、草取りも僅かで済んだ。ここまで来れば一安心となる。
今はオオバコの採取と定植に腐心する日々となった。オオバコは初めての栽培である。
 
  「くさむしり ねのきれるおと ここちよし」
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日本ムラサキ・野生種仕立て栽培

2020-07-04 16:20:01 | 薬草・薬用植物
「耕作放棄地におけるムラサキの栽培」
黒マルチ畝を使った栽培は、耕作放棄地の一画である。
苗数の都合で定植は終了したが、後続で発芽した苗が20本出てきた。
野生仕立ての栽培を諦めていたが、マルチ畝の近くに定植を試みた。


予定していたスペースであるが深く耕作はしてない。
ブタ草、アレチウリ等が芽を出す度に引き抜いてきた。


カナテコを突き刺して石が無い事を確認する。深さは20cm程である。
その更に下は不明である。大きな石がある事は確かである。


20本を定職する。中には双葉の苗もあった。

野生種仕立てとは言え、このままでは周囲の状況に呑み込まれてしまう。
発芽して3日目のアレチウリのサイズはムラサキの10倍程もある。


昨年の葦が数束、この為に取り置きしてある。
敷き藁ならぬ敷き葦マルチとして利用する。効果は抜群であった。


定植後2週間を経て3個が消えていたが、ここまで生育する。
この間、アレチウリの芽が幾つか枯葦のマルチを突き抜けて芽を出して来た。


1反(900坪)程もある広い放棄地である。
カボチャをアチコチに広げてみるが、如何ともし難い。
農業機械を持ち合わせない身で草との戦いは、絶望に近い。
草は大きくなっても冬には枯れる。樹の処理を託されて、この畑に出入りをしている。
樹はシンジュ(ニワウルシ)で切っても翌年また数メートルも伸びる。
根は年々巨大化して来て掘り出す事は困難となった。
除草剤の原液で処理できる事を確認しているので梅雨明けを待っての作業となる。

  「くさをぬき きょうをとなえて ひをおくり」
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