紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

霜月、日本ムラサキ発芽準備

2017-10-31 19:16:05 | 薬草栽培
「11月の発芽準備」
日本ムラサキの発芽は、やはり土から芽をだす姿であろう。
本来のスタイルで発芽を見ていくことにする。
発泡スチロールの容器が必要である。温室内のスペースは限られている。
空容器の蓋を加工した、小さな発泡スチロールの発芽用装置である。


発泡スチロールの箱は、地温の抜群の保温効果である。
培土は赤玉土の小粒を篩って敷いてある。



種は10/25から水に漬けて、時々水を替えていた。
種数は71粒であった。厳選と云う訳ではない、1g単位で別けた残り種である。



3列に並べてみた。24粒、24粒、23粒である。
種の先端部分から根が出るので、できれば種の先端を下にすると良い。




種の上に川砂を掛けていたが、砂は締まりが強すぎる気がする。
赤玉土を細かい篩で粉状の粒子を用意し、川砂と混合した用土を使って見る事にする。
11月中に発芽した苗を秋苗として区切りをつけている。
来春4月には根は楊枝程の太さに生育して、新芽が生育してくる。

  「たねまきて ともにふゆこす ともつくり」


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発根からの生育過程

2017-10-30 19:22:41 | 薬草栽培
「10月神無月、発根から双葉までの生育」
不順な天候で気をもむ事が多かった10月であった。
陽気としては春先に近く、散歩で路辺を見てホトケノザ等の春の花を見かけた。
日本ムラサキも発芽の多い時期であった。

 10/23 19粒の発根を確認、根の生育状況で12〜24時間の差が有ると思われる。



 10/23 午前中に育苗ポットに発根種を移す。


 10/25 早い種は殻を着けて伸びてくる。


 10/27 殻を落として双葉を広げる苗が出てくる。発芽である。


 10/30 ほとんが発芽状態となる。手前左隅1粒の生育が気になる。


発根を確認してから1週間の生育過程である。
 平均気温は20℃である。これから本葉が生育してくる。
 10日〜2週間で1枚本葉が生育してくる。
 双葉の役目は約1ヶ月半、本葉は4〜5枚目となる事であろう。

    「なえととも ふゆをむかえて はるをまち」

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発根装置、問題解決

2017-10-23 19:19:22 | 薬草栽培
「パック内発根装置の問題点を確認、解決する」

前日から一気に19粒が発根してきた。
種は全体が土の中に包まれて、温度と湿度が保たれて発芽への動きが始まる。
キッチンペーパーを湿らせ、種を転がしてもパック内では保温と保湿が完全ではなかった。



発芽の兆しを確認した発根種は育苗ポットへ移して、種の上にシートを乗せた。
梱包材のポリエチレンシートである。


効果は抜群で特に保温効果が大きかったと見てる。


既に双葉を広げている10月第1週からの種を合計すると60個となった。
このトレイ以外に28ポットが発芽待ちである。




発芽から2週間を経て、双葉から本葉が出始めた苗がちらほら。
目標の50粒の発芽は、兆しの種を含めて達成する。
同時に、発芽の兆しの遅れについての小さな疑問を解決できた。


      「いかにせん おおきなぎもん おいつのる」





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パック内発根装置の問題点

2017-10-21 19:21:21 | 薬草栽培
「発根遅れの小さな疑問、解決?」
パック内発根装置を使って発芽の兆しのある種を見い出しては、
育苗ポットに移して発芽を待つ方法が定着していた。
しかし、時期にも因るのだろうが発根がまちまちで、かなり遅れて発根する種が疑問であった。

もともと、パック内発根装置は発芽促進に関する物ではない。
なかなか発芽しない種を焦って掘り起こして見る等の、不心得から思い付いた代物である。
小さな問題は、原点に戻る過程でほぼ明らかになった。


2週間経過しても発根の兆しがない種を別のパックに移す。
汚れやカビの無いパックと赤玉土を薄く敷いた2パックに分けてセットして見た。



相変わらず、パックに拘っているのだが、温室のでスペース上の判断に因る。
パックは当初使っていたタイプに戻してみた。
結果は全く同じで変化なしが続く。赤玉土敷のパックへ移す事を決める。



赤玉土の使用は原点に戻ってきた発想で、湿気の持続と保温性を期待しての事である。
この上に川砂を掛ければ最初の発芽方法と全く同じになる。
しかし、種が隠れてしまうのは、どうも困るのである。
種にとってではなく、こちらの都合上である。
別のパックの種も、全てこの赤玉土敷のパックへ移す。  



セットして3日目である。前日夜から朝方、夕刻までと24時間経過の中で6粒の発根を見る。
24時間経過すると1cm以上も根が伸びる事が判った。これは皆赤玉土入りの育苗ポットへ移す。



1日置いて新たに10粒が発根してきた。
合計39粒となった。目標は近くなってきた。
実は、このパックの蓋に一工夫してあった。
簡易パックは隙間があり、気付いた時にはカラカラに乾いてしまった事があった。
湿気が抜けないようにキッチンペーパーを挟んで蓋をして置いたのである。
発芽には保温と保湿が均一に保つ事が欠くべからざる条件である。
その条件を継続して満たす事ができなかった事が小さな疑問を生んだ訳である。

    「やれやれと なぞときおわり たねかぞえ」




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日本ムラサキ、露地発芽

2017-10-19 18:57:18 | 紫草栽培
「季節ハズレ、露地発芽する日本ムラサキ」

10月にしては、暑い日が続いた。その後、終日雨の日あった。
雨が上がって一息ついたら寒気の予報である。
庭先の赤玉土にムラサキの発芽を見つける。


春先に発芽しなかった種が、この赤玉土に混入してる。発芽は来春を想定していた。

昨年は11月の初めに今年程ではないが好天気であった。
その後たっぷりの雨があり後数個の発芽を確認している。
苗はたくさんあったので、そのまま生育を見ることにした。
さすがに、その苗は当地長野の厳寒には耐えることができなかった。
春にはその姿を見る事ができなかった。


すでに明日からまた師走並の寒気が入る予報である。救い出さない訳にはいかない。
離れた場所に、もう1個あり6個を掘り出す。



根の状態は手頃である。寒気を一度受けた故であろう横根も出ている。


心地よく育苗ポットに収まった。春まで呑気な温室生活となる。

       「すくわれて おんをかえせと おんしつへ」
       「かえすおん しらんふりして はるむかえ」
       「わすれじと まあくをつけて いみわすれ」
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