紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ、謎の三ッ葉(続)

2017-05-24 19:20:44 | ムラサキの栽培

 「その後の三つ葉の日本ムラサキの生育状況」
 ムラサキの双葉の三つ葉苗は一つではなかった。新たに兄弟苗の誕生となった。


 発芽間もない頃は気付く事がなく、双葉の苗が揃って並ぶ。
 まだ、種の殻を帽子に載せている苗もある。水分補給は各ポットの乾き具合を見てしている。
 1ポット1ポットへの水差しだが、それでも気付かないでいた様である。
 双葉が揃って開ききって並んで、漸く気付いた次第だ。



 初めて見つけた双葉の三つ葉のその後である。
 既に本葉3枚目が成育中のしっかりした苗だ。




 隣り合わせに並べてみた。ほぼ1ヶ月の違いである。
 双葉が三つ葉である事の謎は解らない。
 同じ形態の個体が出てきた事はヒントになるのだろうか?

   「みつばなえ またあらわれて なぞとけず」
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日本ムラサキ、黄色の双葉

2017-05-19 20:49:57 | ムラサキの栽培

 
双葉は緑を意味するのだが、なんと黄色い双葉とは!

 ムラサキ栽培の畑が決まって遅まきながらの育苗である。
 2ヶ月遅れの5月連休中に最後の発芽を終えた。
 ほぼ予定数に達したが不思議な双葉が生育中である。



 地中深くで発根し、双葉が地上に出れないで双葉の生育が始まった様だ。
 この様な黄色い双葉が3個もある。
 ほとんどがパック内での発根からポットへ移って発芽して来るので、まずあり得ないのだが。



  しかし、思い返すと庭先のプランターを3個片付けた記憶がある。
 例によって用土を使い廻しするので、プランターをひっくり返したのである。
 苗数本と長い根を持つ種を大事に手にした事があった。
 その時の種の発芽かも知れない。
 
 間もなく、本葉が出てきそうである。いつまでも黄色い訳でもあるまい。

    「むらさきの  きいろいふたば  なにをまつ」 
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日本ムラサキの盆栽?

2017-05-17 17:41:48 | ムラサキの栽培
「不思議な生育状態の日本ムラサキ」
昨年秋、紫根の収穫後に株元が残った。
収穫後の紫根は茎の下部が数センチ付いている。これは茎の木質部分と判断して切る捨てる。
その中に、根の部分を多く含んで残された株元を見て露地に伏せて置いた。
春先にそこから新芽が出て来た。


これをムラサキの新芽と見るのは、怪しいと思われるであろう。
試みにそっと根元を掘って見ると、カットした根の株元が出て来た。
しかもそこから細い根が2本伸びている。



出て来た根の方向を見ると、株元を横にして土に伏せた様である。
切り口を下に立てて土に埋めるべきだったのかも知れない。
新芽は皆、反対側から出ているので切株に上下があった事が判明する。



反対側から見ると中央に丸い切り口がある。
上下が解らずに横に埋めたものだろう。
3本は多いと思われるが敢えてそのままにしてある。
これで花が咲いたら、まさにムラサキの盆栽と言う前代未聞の出来事となろう。



これは同様に切株を横に伏せて、新芽が出て元気が良かったのだが
更に新芽を出そうとしてか、枯れ始めてしまった。根が出ないのである。
詰まりは、切株のみの養分で芽を出し生育をしただけと言える。
もっと長い切株であったら良いのかも知れない。

「ぼんさいと なるかならぬか ねのちから」
「ムラサキの ぼんさいじたて だれがみる」
「にほんのね さんぼんのめは しんどいよ」

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ムラサキ、集中治療室にて

2017-05-07 17:48:07 | ムラサキの栽培
「危機を脱す‼︎ 蘇る緑‼︎」
翌朝、回復の兆しのムラサキを見る。
絶望的に見えたムラサキであるが、驚くべき回復力である。
著しい脱水状態で、葉先が枯れ2枚のみが僅かに緑を残している状態であった。


ガラス窓から覗いて見て、ほっとするより驚きの方が大きかった。
流石に枯れた葉先まではピンとなる訳では無いが、乾燥に強い事の証明であろう。



昨年、花を見る事も無く、寒気が来て間も無く地上部は枯れた。
しかし、既にこの新芽は来春を期して僅かに白い点となって覗いていたのである。
鉢の下からの給水を始めたのは、この春先からであろうか?
用土を入れ替える思いが浮かんで、たっぷりの給水を控えて替え時を逸していた。



こちらは、鉢の受け皿からの給水で事足りた。花を咲かせ11個の
種を収穫している。地上部は葉が黄色くなったが枯れる事も無く、2月頃に地上部の茎を切った覚えがある。
新芽の確認は出来ないままに茎を切ったのである。1ヶ月後に2個の新芽が出て来た。



問題は、この根である。2個の新芽を育てる力があると思われる。
昨年は、全く肥料無しで健気な花を見せてくれた。鉢のサイズに合った生育でもあった。
さて、今年はどうしよう。新しい根が育つのだろうか?
長らくの疑問である。2年目の株は根の生育が余り見られないのである。


用土は赤玉土のみで取り敢えず鉢に収め直した。

  「 つぎのはが  でてくるまでは よこにされ」 

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鉢栽培ムラサキ、緊急入院

2017-05-06 17:44:23 | ムラサキの栽培
「瀕死寸前のムラサキ」
鉢栽培のムラサキが2本ある。新芽を出して2年目の成育が始まった。
元気の良かった新芽の先端が枯れて来た。この頃は給水を受け皿にして鉢の下部から補給していた。
鉢は細長く、春蘭を育てていた物で根の伸びるムラサキには好都合かと使っていたのだが、、、、。
花は咲かなかったが、根は鉢の最下部に来てると思い込んでいた。



原因不明のままと言う訳には行かない。
水を切ってから用土を取り出して見て驚いた。
用土はあえて肥料無しで、赤玉土のみである。
それ故であろう根の生育はわずかで鉢の中間で止まっている。



葉の枯れた原因は紛れも無い水分不足であった。
葉の様子を見るに先ず絶望的 である。根はカラカラ、葉の3枚にわずかな緑色が見えるが・・・。



緊急入院、集中治療室のベットへと運び込む。
赤玉土で包んで点滴、水分補給である。




あと1日遅れていたら、望みは無かったかも知れない。
担当医は、今夜が山ですねと言いかねない。



夜分覗いて見ると、幾分か葉に緑が差してきた様に見える。
幾ら乾燥に強いとは言え、飲まず食わずの数週間何処まで回復出来るのだろうか。

 「たえにたえ みどりにすがり  いきめやも」
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