紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ・初雪

2023-11-25 20:04:45 | 日本ムラサキ栽培
「鉢に取り残された苗の冬越し対応・・・」
11月19日朝、わずかな初雪を見る。屋根の雪が朝日を受けて鉢の上に落下。
先週紹介の鉢苗である。


畝の苺は全く心配していない。

このまま、鉢ごと土に埋めて冬越しを考えていたが、取り敢えず鉢から出してみた。
小さな苗は8本もあった。根は小さいので、既に伏せてある苗と並べて冬を越す事にした。


1鉢4本の苗は取り出してびっくり。4本の苗は細根が絡み合って大変な事になっている。
細根は、既に冬の準備である。春先に分けるより、今の時期の方がまだ良いかと判断。
培土は市販の培養土で肥料がある故か、生育は良く1本は冬を直前に花を付けている。


4本は共に茎を切り落として、水に挿してある。
軽く叩いても、とてもでは無いが別々にはなりそうも無い。水に浸けて揺する事にした。


各1本にするのは水の中では出来ず、ただ揺するのみであった。

土は落ちたが、根の絡みは渾然一体である。
これでは、困る・・・方法は?・・・閃きて、即、実施。


長柄のスプーンの柄を細根の端に入れて、何とか根を切らずに4本を各個にする事が出来た。
道路に面した表庭の花壇に定植。真砂土で水捌けは良いが肥料を入れないと育たない。
鉢と同じ培土を入れて、根を広げながら何とか4本を定植。

「いのままに なるかならぬか ふゆのなえ」

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2023日本ムラサキ・晩秋を迎えて

2023-11-18 20:44:46 | 日本ムラサキ栽培
「最後の栽培となるか・・・?」
霜の朝を度々迎える季節となった。
鉢に移された日本ムラサキは、霜を受けても変わらずに花を咲かせている。


太い茎と葉はどこまで、持つのだろう?茎を切って来春の新芽を待つべきか?
鉢から何処かへ定植すべきか、何処が良い?


茎の細い苗は既に葉が黄変し始めた。早々に鉢ごと土に埋めようか?
それとも、茎を切って植えた幼苗の仲間に入れようか?


室内に取り込んだ苗床、久方振りに発芽2個を見る❣️昨年の種子である。
種子は実験として色々な発芽処理をして播種をしてある。
2日程前に室外に出し、暖かな陽射しを受けた故だろうか?
早くに発芽した苗は、既に本葉が3〜4枚・・。


それにしても、この苗は・・?どうしようかと、今頃になって考え込んでしまった。
来春5月頃まで、このままでは困る。ポットへ鉢上げをするのは・・30個以上もある。
苗床として使うには、これが最も良いのだがポット苗は何処へ置く・・?


日本ムラサキの栽培跡地は苺畑に変貌‼️このブログも幕を下ろす事になる。

苺は「とよのか」、品種登録されたのは1984年(昭和59年)暖地向きの品種。  
10数株を畑から移植して、これから80本の苗を育てた。
畑では、その栽培はいつの間にか草の中に放棄してしまったのである。

「あめふりて おとでききわけ ゆきあられ」


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2023日本ムラサキ・紫根の処理

2023-11-11 20:51:32 | 日本ムラサキ栽培
「紫根の選別と保管」
紫根は、その後 好天気の元 乾燥が進み色が深みを帯びてきた。
従来、数日後にカットして乾燥機で水分を抜き、真空パック機でビニール袋に入れて
保管してきたが・・・・。真空パック機は引っ越し後行方不明・・・?


乾燥した紫根を整理・分別をしなくては、使うに扱いにくい。
手間ひまの掛かる作業である。つい夜なべ仕事となる。


ハサミは太い部分のみで多くは、手で折る。
幾分水分が残っているのか、中心が切れずにハサミを入れる。


根を切り折りする内に、少々分別が出来る。バット内が手狭になったので、
別の容器に移し替える。


紫根の太さ別の仕分けである。最も太い根本部分は使用用途は別である。
紫根エキス用には、この部分が最も効果的。


始めは素手にて作業をしていたが、指が真っ赤になり染色には充分な紫根かと、
判断材料にはなったが爪の先は洗っても落ちず、手袋を使った。

バットには細根クズが残っているが、纏めて揉むと粉状になる。
これも染め液抽出には、別袋で染め液を抽出する。全体量が少ないので、全て自家用となる。

紫根を期待していた方には、申し訳ないが・・・。
栽培畑を離れた時から70~80%縮小の栽培数であった。
ただ、発芽試験を色々した結果の苗数を見て、転居先の庭で最後の栽培に臨んだ結果であった。

  「やめたはず やむにやむない ひととせや」
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2023日本ムラサキ・紫根の収穫(続)

2023-11-04 21:21:31 | 日本ムラサキ栽培
「考察・掘り出した紫根」
掘り出した紫根には土が着いたままである。風通しの良い場所に置いて3ヶ日目に
水道からのホースで洗い落とす。
ホース先端はストレートの噴出口で、洗うと言っても強く噴出する水を当てるだけである。
使い古しの簾は、並べた紫根を一気に土を落としてくれるので好都合であった。


水は台の下に流れ集まる。この水が赤みを帯びている様だと洗いは早まった事になる。
また、土がなかなか落ちない箇所は、紫根が傷んでいると思われる。
見事な紫根は、掘り出した時に既に土は直ぐに落ちて、輝く様な赤みを見せてくれる。


紫根の根の絡み具合は、困ったものである。原因は定植時に根の絡みを作ってしまった可能性がある。
特に、生育が進んだ苗の定植では度々こうした紫根の生育結果が出る。
育苗ポットの培土が崩れると、同様にこうした生育不良が出る。


最後に掘り出した紫根である。細根が無数に生育した塊である。
この生育状況は何故だろう?畝の端はブロック塀で建物との通路から北風が、ここに吹き当たる。
この風には、苗を定植後に間も無く気付いた。
しかし、風除け対策は時々ブルーシートを塀に寄せた程度であった。


太い根がある事はあるのだが・・・。みっしりの細根は寒風を受けての防寒上の生育と見て間違いはない。
大分以前になるが、筒栽培の紫根を取り出さずに放置して冬を越した事があった。
春先に筒から取り出すと、動物の尾かと思われ程に細根に取り巻かれた状態であった。


今回、紫根収穫に使った用具である。愛用のピッケルは途中、石突きの部分から折れてしまった。
ツルハシの代わりに、老体には重宝であったが・・・残念至極であった。
代わりに使用したのが、2本の鋼材であった。スコップは周辺部の土を寄せるのみである。
紫根掘りには、根を斬る心配があるから刃物は使えない。


紫根の整理、分別を始める。最初は持ち手の茎を新芽のキワから切り落とす。
肉質部に層が見える。年輪の様な気もする。それ故か太い根ではあるが空洞が見当たらない。
太い紫根全てに空洞が無く、これも越冬苗の成せる成果と考えらる。


畝の合間に種子を播いた記憶があり、下草として生育中であった。
これは、来春の事になるが、新芽を確認できたらアチコチに花目当てに育てたいと思っている。
 
「つかれはて さいごのしこん てをそめる」

「日本ムラサキの種子」予約販売はじめました。ご希望の方は下記サイトをご覧ください。
染色工房(くるでーはっと)

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