紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ栽培地・春耕

2022-03-27 18:49:48 | 染料栽培
「2022栽培地、畝作りスタート」
厳しかった冬の気配が消えて、待ちに待った畑作業をスタート。
しかし、四周の山並みには雪が残り吹く風は冷たい。
紫根の収穫が目的である。直根が45cmにまで生育するので、深く耕作する。


耕作放棄の畑の最下部。廃材を持ち込んで腰掛けての作業を思い付いた。

深さ、50cmを天地返しにする。ピッケルは数年前から都合良く利用している。
腰掛けての作業は楽と思いきや、腰、膝を屈しての作業で長時間は無理であった。


表土上部10cmは腐葉土で、その下は黄土色の粘土質の地層である。
細く長い根は数m離れた桑の木の根。白く太い根はヒルガオの根。共に駆除する。


以前は、深く耕作せず、畝の下に大きな石があり生育も悪く収穫に苦労した。
今の所、大きな石は出てこない。3cm大の石コロを取り除く程度である。
60cm幅で、手前の竹の棒のテープは25cm間隔でおよそ1mに相当する箇所である。


膝を折ったり、腰を曲げたりして春先の草を剥いで、黒い土を振り落す。

掘り起こした土は、しっかり踏み固めて置く。マルチは草マルチを予定。
腰掛けての作業で、体調を崩してしまった・・・・長時間労働でもあった。
膝、腰を曲げ血行障害があったのだろうか、翌日歩行不能となってしまった。
2日間寝たきりとなって、何とか本日作業続行。
秋苗は300本以上が新芽で生育中。栽培は今年で最後となろう・・・・。

   「なえうえて さいごとなるか うねつくり」
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日本ムラサキ・2021・新年発芽

2021-01-01 09:36:05 | 染料栽培
「謹賀新年  新年明けましておめでとうございます」
日本ムラサキと共に明け暮れの日々、令和3年元旦。
幾つかのポットで発芽が始まりました。


まだ、堅い殻を付けた状態です。しかしながら地上部が生育を始めたので発芽です。

同様なポットが11個あります。12/28頃から種の殻が地上部に出てきていました。

これは、殻は付いていますが双葉が開いて生育している状態です。

12/19 伸張し過ぎた主幹茎をカットした苗のその後です。
予想した通りに新芽を出してきました。
20℃を越える状態が続くと首長の生育で、不安定な苗となるからです。


秋苗の新芽、これは紹介して無かった。

昨年11/28 畑から持ち帰った秋苗をポットに移して春を待つ事にした。

地上部を切り落として後、温室で過ごしている。春を前に新芽を出してきた。

昨年とは打って変わった真冬の到来である。大晦日は真冬日となった。
新年早々元旦も除雪作業の朝となった。

    「てれびみず しんぶんとらず はやととせ」
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日本ムラサキ種・浮種検査考

2020-12-26 18:59:02 | 染料栽培
「浮種からの発根を確認」
ムラサキの種を採取後、一定期間の乾燥を待って浮種検査を行っている。
1本のムラサキから採取できる種は、500粒以上の種を採取できる。
分枝1本から80個以上の種を採取した事がある。分枝は10本近くもある。
この多くの種の中から、発芽の可能性のある種を分別しなくてはならない。

浮種検査はその最も簡単な検査方法である。
ビーカーに水を満たし、種をそこに落とし込む方法である。
一気に多くの量を落とすと、即沈む種と浮く種に別れる。浮く種を除外する。

この除外した浮種が検証の対象である。紙コップに除外浮種を検査の度に捨て置いた。
発根しないと思っていたのだが、窓際の紙コップがきっかけとなった。
浮種を4個のビーカーに種が分別できた。


浮種の分別は日数を要した。浮種であるから全ての種が水に浮かぶ。
撹拌して、数時間経過すると一つ二つと沈下する種が出てくる。
1日目6時間経過で沈んだ種、翌日に沈んだ種と序々に少なくなる。
その検査結果である。4日後2粒が沈まないで終了。


最初の日6時間で沈んだ種が量も多かった。変化が有るとすれば、この種であろう。

ポリ容器にキッチンペーパーを敷いて発根テストへ移行する。
10日間経過するが変化なし。15℃の設定では低いのかも知れない。
苗と同じ設定では、この時期無理かと別温室を作る。20℃の設定にする。


一晩で2粒が発根、今日は小春日和で室内に陽が差し込みストーブも点けない。
直射日光を避けて、黒画用紙をカバーにしておく。
夕刻、カメラで発根を確認。10個が根を出してきた。最初に沈んだ種である。
それ以外は変化なし。昨年廃棄途中で発見した除外浮種の発根を検証できた。

  「おいために しろくかがやく ねがうれし」
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2020・師走の日本ムラサキ

2020-12-19 19:19:43 | 染料栽培
「温室で冬越しの日本ムラサキ」
小春日和は、束の間の事であった。厳しい寒波がいきなりやってきた。
畑の枯れ草の処分もできずに、雪の下になってしまった。
自宅から1歩も出ない日がやってきた。温室のムラサキの世話に手を出す事になった。


11月中旬に発芽した苗が並ぶ。最低気温設定15°Cが高い故かもしれない。

以前にもこうした例を記憶している。確か題は「2月の変」であった。

クビ長の本葉では先々心配である。
双葉からまた芽が出て来るので迷う事なくカットする。


この位でじっくり生育してくれると安心である。

「時ならぬ発芽」2020-11-13 現在の生育状況である。

冬を乗り越える姿である。

しかしながら、11月苗は春先に一旦葉が枯れ新芽となった。
この苗はどうなるのだろうか?
やはり、新春を迎えてから発芽する苗の生育を見る事が無難であろう。
思い付きで発芽試験をするので、いつでも苗と共に生活している様なものだ。

  「ひとつぶが めをだすゆえを まにうけし」
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日本ムラサキ・2021へ

2020-12-12 15:18:13 | 染料栽培
「紙コップから発根・発芽への試み」
紫根の収穫を終えて、ほっとする間も無く育苗に気掛かりな毎日となった。
種を採取した枝を畑に捨てたのだが、日を経て取り残しの種が目に付いた。
黒くなった枝葉に白い種が見える。投稿 2020-11-28 「霜月の苗床」


紙コップにキッチンペーパーを敷き、拾い集めた残り種を入れた。
4粒の発根の記録があるが、その後数日置きに1粒の発根が続いている。


この処発根が無いので始末をと覗いてみて、2粒の発根を確認した。

発根種はポットの培土へ、根を下に種の一部が見える程度に埋めてやる。

数日後、根は延びて発芽となる。根は直根で既に3cm以上であろう。

双葉が開くと、順調に生育が始まる。2021年の畑が待っている。

苗床の残り種の発芽苗に加えて、2段目のトレイの育苗である。

紙コップは深くて、中の様子が見え難い。半裁にして組み立てると中が一覧できる。
長いコップに意味があったのか比べて見る事にした。
種は選別の際、浮種としてハネ出した除外品である。これも、試験対象である。
発芽すれば、全て良き苗と考える事にも問題があるかも知れない。

   「しろうとの ぎもんをよそに なえそだち」

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