紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)11月の発芽

2014-11-30 19:53:54 | 紫草の栽培
11月26日露地(庭先)で紫草の発芽を発見!




10月の中旬から霜が降りる様になって,冬の到来が近い事を感じさせられたが,その後割り合い暖かい日が続いた。雨の日もやや多め、この処1日置きに雨、気温も15℃を越える日もあった。
春先と似た様な天気で、浮種を捨てた場所に紫草の発芽を5本発見したのである!


浮種検査でアウトにした種であるが、やはり表面張力で浮いたままの種であったのかも知れない。


毎月紫草の発芽を楽しんでいるが、自然状況でこの時期に発芽を見るのは珍しいのではなかろうか?

雪の下で春まで持ち堪えるのか?藁でも掛けてやろうか?春先このまま成長するとすれば、紫草の播種時期を変える必要がでてきそうなのだが・・・・?

ちなみに室内温室での11月の発芽状況は・・・・あまり芳しくは無かった。





手前2列は全く発がが無く、奥2列に11本の発芽であった。発芽無しのポットは冷温処理無しの種で、奥2列は冷温2週間の短期の発芽処理済みの種で庭先で選別した今年の種である。

各ポットへは3~5粒の播種だったから発芽率は極めて低い。発芽処理に要する期間の検証が主な目的であった。2週間の冷温保存期間はやはり足りない事が判明したと言って良いかもしれない。

手前2列の種は、ほぼ回収して、冷温保管1ヶ月の種を改めて播く。これも、冷温保存と冷水保存の違いを見極めるための実験である。
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続・紫草(日本ムラサキ)の種、選別中

2014-11-25 20:25:44 | 紫草の栽培
紫草の種子、大き目(横2.4mm) の種を計測してみる。

大きめの種は発芽後、双葉が大きく、しかも厚みがあり生育する茎も太く種子の選別が肝要である。



種の丈(高さ)はほぼ同じで約3mm ほどであるが、問題は胴回りである。この計測はちょっと厄介であった。せっかく選んだ種がコロコロと良く転がる。傾斜も無いのに指先で触っただけで(小さいので掴めないが)ラグビーボールの様に転がって方向がわからず行方不明となる。



ピンセットを使うが固い表皮なので、強く挟むと在らぬ方へ飛んでいってしまう。そっと挟もうとすると固くて丸い種はスルリと逃げる。



胴回りは8mm であった。(ガムテープを使用)



メッシュ2.0mm を使って選別後、同サイズの比較をしてみた。各50粒を並べる。(これもかなりのテクニックを強いられた)

大(MS-A) 、中(MS) 、小 の差はこれで比較確認出来た。小の種はは選別時に除去処分種とした。中(MS) は10個並べても3cm に達しないので1個の丈(高さ)は3mm もない事になる。

紫草(日本ムラサキ)の種子をご希望の方は下記のホームページをご覧の上、申し込みください。

  染色工房・くるでーはっと
http://www.sikon.sakura.ne.jp/indx
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続・紫草差し枝からの発根(その後)

2014-11-21 21:17:24 | 紫草の栽培
その後の挿し枝の発根状況である。



10/11の記録である。その後管理が不十分で大事な新しい葉を枯らしてしまった。ほとんど諦めていた。

片付けのつもりでそっと抜いてみると、何と!根の成長は続いていた。



葉はわずか1枚のみである。



この小さなコップで水がヒタヒタの状態で管理を続けた。この状態の水を保つ事でここまで来た。これだけの水が必要であった。水分を調節して少なくした時に葉が痛んで枯れてしまった。




このままでと思ったが思い切ってポットに移してみた・・・・が、はたしてどうであろうか?
たっぷりの水の中で根を伸ばしてきたのだが薫炭と赤玉土で根は生育していくのだろうか。

判断材料はたった1枚の葉の様子のみであるが、その葉も既に傷みが出ている。新しい芽を出す部分は既に痛んでしまっているのだが・・・・元のコップに戻した方が良いのか???

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紫草(日本ムラサキ)の種 選別中

2014-11-20 20:45:31 | 紫草の栽培
紫草(日本ムラサキ)の種を選別中である。



あらかじめ、水に漬けて浮いてくる種は捨てる。しかし、1回だけだと解らないが、水を捨てて、捨てきれなかった浮種があると思い、再び水を注ぐと沈んだ種が連なって浮いてくる。

あれー!と思いそれも捨てて、また水を注ぐと・・・・沈んでいた種が注がれる水流に巻き上がって、また浮種となる?


これを繰り返す内に、どうもおかしい事に気付く。浮いた種を指先で触ると静かに沈んでいく。どうも表面張力で浮いていた様だ。そう言えば昨年も同じ様な事を経験した事を思い出す。




種の大小は発芽後に顕著となる。大きな種は双葉も大きく厚く茎も太く生育する。小さな種は双葉も小さく生育はおぼつかない。種を大、中、小と分けてみた。大分厄介な作業である。問題は小粒の取り分けである。



都合の良いメッシュが見つからない。2mm の網目は四角でぐるぐる廻すとほとんが網目をくぐり抜ける。残った種も裏から手で網目を擦るとパラパラと潜り抜けてしまう。。1.5mm 以下の種を採り除きたいのだが・・・。自作の用具を作成しなくてはなるまい。

2mm のメッシュを使いながら特大サイズの選別が可能である事に気付く。網の動かし方によって若干は残るのである。大きなゴミを取る為に勢い良く使っていたのだが、適量を静かに流し込み種が重ならない様に入れて軽く揺すると落ちない種がある。これは好都合である。径2.4mm 以上の種は極少量であるが残るのである。特大サイズを集める事ができそうだ。0.1~0.2mm の違いだが発芽後に大きな違いとなる。



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紫草(日本ムラサキ)の種、収穫

2014-11-18 20:40:53 | 紫草の栽培
2014年11月紫根の収穫に合わせて種子の収穫も行う。



シートを広げて,数日乾燥させる。茎の下部の方の種子を選んで落とす。伸び切った分枝の先の種は完熟とは限らない。種に触るとパラパラと落ちる。蕚も葉も落ちる。箕を煽って選別をする。







まだ夾雑物が多いが水に浮かべて取り除けるので、このくらいで良しとする。




灰紫色から白色が完熟した種子となる。水に漬けて浮く種は発芽が期待出来ないので捨てる。1回では決まらない、浮いた種を捨てて,再び水を入れると浮いてくる種がある。数回繰り返す内に浮いた種も表面張力で浮いている事が解る。1粒が0.01g の重さなので浮いた種の先を軽く触ると静かに底に沈んでいく。

収穫した種子は1月から2月下旬頃まで雪の下で冷温保存の予定である。昨年は1ヶ月以上、残雪が消えて梱包パックが出てきて忘れ物を見つけた様な冷温保存であった。そのムラサキの種は良く発芽した。


種子の販売は下記のサイトで扱われています。
 
染色工房(くるでーはっと)  http://sinano.handcrafted.jp/
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