紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・育苗日記2023/4/27

2023-04-29 21:11:03 | 日記
「傷んだ双葉の影響は如何に?」
室内にてポット苗の育苗が少し疎かになり結果は、意外な所に発生。

変化の無い育苗期間になって、試みに種子をポットの際に伏せて置いた。
発芽は確認したが、特に注意深くなった訳ではない。結果、双葉の1枚を失う事になってしまった。
黴には気付いていたのだが、処置が遅れた。


根はかなり伸びて居る様だ。この苗だけを取り出す事は出来ずに秋苗も一緒に取り出す。

発芽して双葉を開いた状態の根の様子である。1本の根の長さは秋苗に負けない程だ。

1月中旬の発芽で、根の太さは量ともに比較出来ない大きな差がある。

このまま生育をすると、本葉が間も無く出てくるのだが・・・ダメージがあれば時間がかかるだろう。

放棄した畑を訪れて見た。密生して発芽した窪みに双葉を広げられずに、競い合う苗の生育状況を見る。
もしやと持っていったビニール袋に小型スコップで一塊持ち帰った。
定植場所は・・・無い。紫根は期待せず、プランターか鉢で栽培するより他ない。


 「はなのみを きしてそだてる ムラサキや」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023日本ムラサキ・室内育苗の生育状況

2023-04-22 20:47:24 | 日本ムラサキ栽培
「卯月下旬の生育に戸惑う」
室内は常時21°C設定である。給水に要注意のみの管理である。
この春苗の葉の様子は?萎れた葉!いつからだろう?即給水!


成育する葉を見ながら供水する。培土が一様では無いので全ポットに給水
する事はない。葉が萎れるのに気付いての給水である。


3〜4時間もすれば萎れた葉も元気な姿となる。兎も角、給水には要注意である。
寒暖差無しで育苗するのは、初めてで定植を前に最低気温12~15°Cの外気に触れさせる必要があろう。
定植は例年5月末で、まだ1ヶ月後。外はまだ、最低気温5°C以下になる。


秋苗はポットをはみ出してしまう。大きなポットに移し替える必要がある。
同時に、そろそろ定植場所を確定して耕作作業に取り掛からなくてはなるまい。


庭先は、建築作業に伴って現状維持とは言っても強く踏み固められてしまった。
2016年に畑を離れた際に2年程、この地を栽培場所として使っている。
2016.5「庭先に紫草の栽培装置をセット」2016年5月のブログ記事一覧-紫草(日本ムラサキ)の記


当時としては、貴重な栽培経験をした場所である。当時、畑からアスパラの株を移したので
その根が縦横に伸びている。硬い地を割ってあちこちにアスパラが出てきた。


畝は幅60cm長さ3m、60本の定植には窮屈か?4m取れればOKか?
まだ、栽培を続けるつもりになった。一時、ムラサキ栽培から完全に身を引くつもりであった。
今までとは、異なった日々を送りたいとも思っていたが・・・・。

ボンヤリの日がやって来た・・・。
残された苗を見て、老いた身には掛け外の無い存在である事に気付いた。
ムラサキを野に放って、どうするのか。無意味な事に気が付いた。

 「みずからを のにおきかえて なえそだて」
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023日本ムラサキ・最後の試み

2023-04-15 20:06:31 | 日本ムラサキ栽培
「元々野草である紫草(日本ムラサキ)を野に帰す」
室内にて育苗中の苗は庭先にて栽培予定であるが、庭先は狭く、や々数が多い。
この頃の、暖かさに釣られて「最後の試み」に挑戦する事になった。


正面遠くに菅平の根子岳を望む。30数年前に、この近くまで数回登って来た事がある。
地区を一望出来るこの高みには、今回バイクが一役を果たしてくれた。
今は地域の桜公園となっている。40年居住した我が家は、空き家でこの家並みの中。
中央、小高くなった場所に勤務先だった大学がある。


ザックに入れて運んだ育苗中の苗17本(春苗6本・秋苗11本)と種子。
生育には格好の場かどうかは不明。1週間前に下見をしている。


周辺の春の草を取り除き、春苗を定植。桜公園内は草刈りをする様なので、公園外の林の際である。

作業中に桜を見に来た ご婦人と挨拶。この桜の木のオーナーとの事であった。
「何を植えているの?」と問われた。畑で栽培していた「薬草の紫草」を説明。


幸い、八重桜の根元近くに4本を定植させて頂いた。花を楽しみにしていますとの快諾であった。
残りの13本は樹間の斜面空いた場所に定植。枯葉が多く急斜面でバランスを欠き、転倒直前になり掴んでいた小枝に救われる。


桜公園を管理している地区の方に依頼して、桜1本のオーナーに成ればこの公園の所々に
紫草を野生で見る事ができるのでは・・・と帰宅後考えたが、あの高みに登るのには容易ではないと思い至った。
80才の老齢となると、行動と思考がチグハグとなる。現実感と判断力も同様である。

「むらさきを おもいきれずに のにはなつ」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ2023(卯月)・秋苗の生育状況

2023-04-08 20:11:16 | 日本ムラサキ栽培
「室内にて育苗中の秋苗(1月中旬発芽)・ポット分け」
6cmポットに2本は、やはり窮屈となってきた。
定植までにはまだ数週間、室内にて面倒を見なくてはならない。


本葉は7枚、8枚となって、葉が隣の苗と重なっている。
秋苗(1月中旬発芽)3ヶ月目の苗である。


根も当然絡み合っているが、何とかほぐして並べてみる。爪楊枝と比較してみる。

根を計測。長さ10cm未満で白く絹糸の様な細い根である。

本葉の大きい苗は根の生育の量が数倍も多い。
また、時間の経過と共に紫根の色は赤みが増してきた。
細根の白かった先端部も白い紙に載せると綺麗な赤身となった。
根元の太さは3mm ・長さ3〜4cm、多くの細根に抱えられている。


写真上4ポットの右2個がポット分けの苗。
秋苗の多くは、今だにロゼット状態であるが中には茎立ちを見せる苗が出て来た。
本葉数は7〜9枚、大きな葉は長さ4cm・幅2cm 草丈3〜5cm。
このサイズで定植すると、6月には開花は間違いなかろう。
1ヶ月後には種子の採取も可能となる。

栽培サイクルを考えると、この種子を8月中に取り集め、秋9月の中旬に畑の苗床に播種。
自然環境下で多くが発芽する時期である。この苗を越冬させると春先に紫根の新芽が出てくる。

育苗を温室等でする必要は無く、自然環境下で地域に合わせた生育を得る事が可能である。

  「ざぜんくみ せいざになおり あしもどる」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本ムラサキ栽培地

2023-04-01 20:56:25 | 日本ムラサキ栽培
「春の畑にごきげんよう〜」
畑を離れる決断をする。強風の吹き荒れる午後の畑で片付け作業。
折しも谷沿いの山桜は満開である。


昨年秋、紫根の収穫を中止した株の、その後が気になっていた。

15株程を残したが、10株の根元に2年目の新芽を確認する。

ほぼ同じ位1本に4〜5本の逞しい新芽である。
4〜5本が競って生育するに任せた経験は無い。しかし慣れの果てを見たくは無いものだ・・・?


昨年の栽培後の畝にはまだ、春の草は出て来ない。
そんな中、日本ムラサキの新芽を確認する。残り種をバラ撒いた結果である。
少し凹みのある所に数ヶ所同様な新芽の発芽を見つけたが・・・?
このまま、放置しておくより他ない。このままで、如何に生き延びるのだろうか?


畑の片付けは終了。焼却予定だったが中止。
長らくお世話になった地主に、現状を説明して礼を述べて辞した。
残っていた苺の株を土産に持って帰った。

  「としもとし いつかみをひく やまざくら」



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする