紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

桃の剪定枝

2018-02-24 14:55:04 | 日記
「散歩の途中にて、桃の剪定枝を拾う」
まだ、厳寒の日の午後わずかな気温の緩みを見て散歩に出た。
緩斜面の上り坂を歩き切って、下り道に沿って歩くとリンゴ畑がある。       
剪定を終えた枝が雪の下から顔を出している。
通り過ぎてから1本は桃の木であることに気付いた。

ちょっと思いついて一戻りして数本の小枝を頂く事にした。
枝には沢山の蕾が付いている。ちょっと気が引けたが、
断りを入れる主もわからないので「1本ください」と桃の木に声をかけて、
剪定を終えて落ちた小枝を持ち帰った。

その内に掻き集めて焼却される枝であるので、それほど気にする事もなかった。


天気予報の割には当地は雪が少なかった。

それでも、この枝が隠れて見えない雪があった。


小枝を更に短く切って水に挿して、その変化を待った。
10日後、水を吸い上げているのか不明。ほとんど変化のない日を経過する。



2週間後、蕾は枝から伸びて離れてきた様である。水を吸い上げて生育していたのである。


3週間後、ほとんど変化のない蕾が丸みを帯びてきていることに気付いた。
ここ数日、日当たりに当てた故であろうか。
ひょっとすると剪定で切り落とした小枝から、自室で桃の花が開花するのではと期待する。

   「つぼみもつ こえだひろいて はるをよび」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本むらさき、秋苗に新芽

2018-02-14 16:50:26 | 薬草栽培
「茎をカットした秋苗、予想通りに新芽が出てくる」
昨年9月下旬〜10月初旬に発根発芽した苗である。
4ヶ月程生育して本葉が5〜6枚になったが、今年畑で生育予定の苗である。
このまま、茎が生育するには無理がある。
1/29に長く伸びた茎をカットした。
定植時期には本葉が新たに4〜5枚生育して負担がなく、生育するには必要な処置であった。


茎を切り落とされて涙、涙!
これには、まいった。涙の水滴は苗によって違うが数日間続いた。


泣きの涙が止んで1週間後に、小さな緑の点を見る。


茎カットから2週間を経過して小さな葉の形を確認できた。
全て揃ってと云う事はない。未だに涙の水滴が止まらない苗もある。


中でもタイミングが良かった苗である。
休眠期を知って葉を枯らし始めた苗であろう。


日も長くなり、生育に必要な適温の時間帯も長くなる。

それにしても、寒気が続く2月である。昨年も、2月中は全日最低気温マイナスであった。
3月にならなければ最低気温マイナスの日を脱することができないかも知れない。
しかし、気温が上がれば給水が忙しくなり、気が抜けない。
定植時期の5月末までは、まだ長い道のりである。


      「むらさきの なえとねおきの こきなかば」 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月如月、日本むらさきの発根と発芽

2018-02-05 18:49:51 | 薬草栽培
「パック内発根法の問題点と見直し」
日本むらさきの発芽にパック容器を使う様になって既に久しい。
思いつきに喜んで続けているが、何処かしら問題を残している。
改良版でスッキリ問題解決とは成らなかったのである。
一定期間内で発芽しない種があるので未発芽の種を失う事になった。

パック容器の蓋に問題の鍵があった。
蓋を密閉する事でパック容器の意味があるのだが、その蓋は不要であった。
詰まる処「パック内発根」の名称変更を余儀なくする事になってしまったのである。




今回使用の容器である。パックの蓋はあるがメモを付けて下に敷いてしまった。
つまりパック容器として使わなかったのである。  


問題点は蓋を密閉する事で温度が上がると腐敗菌が繁殖してくる。
種自身も、この湿気には蒸れて傷む。この解決には改良版では砂を使ったが種が行方不明の欠点。

最終的な解決方法?いつか試した事があった様な気もするが。
赤玉土を敷いて種を露出したままで温室内に保管する。
半日毎にスプレーをして水分補給をする。
これが最大のポイントである。赤玉土の深さとも関連がある。



発根して赤玉土の1粒を抱く頃に抜いてポットに移植する。
日に数粒の事もあったが、2/2、3は33、40粒と発根してきた。


発根の兆しの種を移してみたが、小さ過ぎて扱いが厄介である。
1月末から10日間で120粒を超える発根であった。
1日水分補給を忘れてしまい、どうなることかと心配したが日を置いて発根してきた。



2月の発芽を持って発根、発芽作業を終える予定である。
予定のトレーを満杯にする事ができたので、育苗に専心する事ができる。


この発芽苗は1ヶ月後には双葉を大きくして、本葉2〜3枚を持つ姿となる。
それから更に2ヶ月間の育苗で定植時期に充足する苗となる。


  「かいけつは いつかきたみち こきわする」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驚異の耐寒力、ほたるかづらの生態

2018-02-02 19:31:46 | 植物
「ほたるかづら(ムラサキ科)の生態を追う」
昨年、庭先で生育を始めたムラサキ科の多年草の野草がある。
幼少の頃、水田の土手で咲く綺麗な花を見つけた記憶を元に再度探し当てた野草である。
長じて故郷は離れたが、現在の住まいは郊外の里山である。

散歩の途中で懐かしい草花を見つけたのは、昨年の春5月1日であった。
瑠璃草とも呼ばれる「ほたるかづら」である。

前掲
  <ほたるかづら(むらさき科)の再生 2017-06-07 16:24:51 | 植物>
  <霜の朝     2017-12-17 10:41:16 | 植物>

雪の下から顔を出してきた「ほたるかづら」を改めて見直す。


例年に無い寒気が続く大寒である。
1月、最低気温がプラスの日は0.4℃、2.4℃の2日間のみであった。



真冬日が3日間連続となったり、マイナス11.1℃を記録した。
日の平均気温、プラスの日数は10日、マイナスの日は21日間に及ぶ。
雪の下とは言え、この厳寒を凌ぎ切った姿である。
相当の耐寒力を持つ野草でないと緑を保って冬を越せない。



牧野富太郎の植物図鑑(1953)には「深緑色ヲ呈シ冬ヲ凌イデ枯レズ」とある。

この様子だと、5月には庭先で「ほたるかづら」の花を見る事が出来そうである。
果たして、その花から図の様な種を得る事ができるのだろうか。


他にも、期待する野草がある。
言わずと知れた「日本むらさき」である。


雪を冠した発泡スチロールの容器に、未発芽の種が入っている。
温室で発芽できなかった種や不稔種として廃棄した種である。
一度、諦めた種から発芽を見たら喜びも一入である。
自然の力で発芽するかどうかの試験でもある。

   「さきざきに きたいをいだき かんがあけ」

 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする