紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本茜、掘り時

2016-05-12 19:52:28 | 茜の栽培

 「茜の採取時期」

 茜を掘り出す季節になった。
 茜を栽培する様になって、その採取時期が解らなかった。

 休眠期の前、晩秋でも良いのだが株元がはっきりしない。
 蔓が伸び放題で、向寒の季節につい億劫になってしまう。




 春先、茜の新芽を確認する。株元は明確である。
 3年目になる株である。掘り出してみて、新根は少なく掘り時と判断する。
 新根は薄い黄色でオレンジ色が2年目の根である。




 赤黒く太い根が3年目の根である。
 地下深く迄伸び、先端迄は掘りきれず切ってしまう。
 23cm 程の長さであった。




 根の太さは約5mm弱 であろうか。
 軽く洗って乾燥させる。
 株数が多くなければ、染料として使える量にはほど遠い。


     「みとせたち くろきふしもつ あかねなり」

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茜(日本茜)の新根

2016-04-24 16:28:52 | 茜の栽培

 「鉢栽培の茜の新根調査」

 茜の栽培方法と関係があるので、2年目の芽を出した茜を掘り出す。



 用土は赤玉土の細流と薫炭の混入土である。
 赤玉土の大粒は、根が入り込んで切れる事を嫌って細かな粒子にしてある。




 例によって使い回している用土で、篩いに掛けて夏日に乾燥させる。
 発芽しなかった紫草の種が残っていて、紫草の苗が多数出てくる。




 紫草の種は以前発芽しなかった種である。篩いの目を抜けて入った。
 発芽苗が7本、まだ土の中にあって緑にならない発根種の芽が4個も出て来た。




 茜の細根は驚く程の量と長さである。細根は無肥料の故か?
 しかし、染料として使うにはもっと太い根に生育させなくてはなるまい。
 
 肥料としての完熟腐葉土を混入させて、もう1年鉢栽培を続ける事となった。


   「あかねのね さらにひととせ ながきみち」 

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日本茜の新芽2016

2016-04-08 17:10:46 | 茜の栽培

 「日本茜、忘れ物に新芽」

 昨年、春先に茜の種を播いたが、なかなか発芽しなかった。
 そのまま諦めて忘れてしまった容器に新芽を見つけて驚いた。




 容器内をよく見ると、既に昨年の夏には種から発芽して蔓を伸ばした様だ。
 夏草に覆われて、解らなかったと思われる。





 茜は蔓が伸びて、その分節から根が出て新株を増やす事が出来る。
 それ故、種からの発芽に期待を持たなくなった事も見逃した原因であった。




     2015.4.9 8粒を播種のメモあり



 2014.10.30 日本茜の種を採取



種のサイズは約6mm であった。




  「わすれられ ひがむことなく めをのばし」
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日本茜、新芽を確認

2016-03-30 16:49:15 | 茜の栽培

 「2016、日本茜の新芽を確認する」

 先週、庭先の枯れ葉、枯れ枝を片付ける。
 期待した茜の新芽は確認出来ず、咲き誇る水仙を横目で睨む。

 一昨日、深鉢を覗いて、びっくりポン。うっかりしていた。
 鉢は地面と違って温度の回りが早い故であろう。
 この鉢にも日本茜を移植してあった事をすっかり忘れていた。




 ならば、確かめなければ場所がある。街中の管理地だ。
 早速、出掛けて様子を見る。





 昨年、茂に繁り根を掘り出すタイミングを逸した場所である。
 言わずもがな、枯れ枝がそれを物語っている。その中に緑が見える。




 枯れ葉、枯れ枝を片付けると既にたくさんの新芽が出ている。
 不思議にも塀際に多い。枯れ葉、枯れ枝も塀際に集まる。




 うず高い枯れ枝の下で伸びた芽は、茜の根の特徴が出ている。
 地中に入ると根は黄色から橙色に変わり、深くなるに連れて赤黒くなる。



 
 塀際に新芽が多いのは、ブロック塀が熱を伝えるからであろう。
 塀から離れた所にも新芽を見つけるが、小さく見逃す処だった。

    「じきくれば おのずとしれる いのちなり」



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大地の華

2015-12-31 19:04:51 | 茜の栽培

  「地の華」霜柱の事である

 霜柱の事を「地の華」と表現したのは誰であったろうか?


厳しく冷え込む朝が続いた。
日陰のプランターには前日の霜柱を持ち上げて2段仕立ての霜柱が出来る。

日本茜を育てていたプランターである。茜の根はこの下に休眠中である。
雪が来るとこうした現象は目にする事はできない。



香草、セージは厚い霜を受けるが葉の輪郭を際立たせて、厳しい霜を受け流してしまった。
寒さには滅法強い。驚くばかりだ。紫草も霜には簡単には負けない。



このポットは厳しい寒気の前に室内に取り込んだものだが、ムラサキの種が数個播いてある。

12/25はその日のメモで、もう少し前12/20頃に取り込む筈であったが忘れてしまった。

思いは、新年早々の発芽を見たかったのだが・・・。
確か2つの内どちらかに、浮種を試しに播いて見たものの、期待出来ない思いが強くなって忘れてしまった様である。

元旦には難しいが、どちらからか新年、2016年の紫草の発芽が見れたらと思うが・・・・・。
12/31 その兆しは見つからない。


 「ちのはなの せんれいうけて ねるあかね」




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