紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(日本ムラサキ)栽培記録1

2014-06-03 21:28:09 | 紫草栽培
2014年紫草(日本ムラサキ)栽培記録

  紫草(日本ムラサキ)発芽検証

昨年(2013)50株程のムラサキを生育させたので、種が有り余る程である。

そこで、発芽効果の高い条件を捜すことにする。冷温保存(1℃)3週間と言う条件を検証して見る事にした。

小さなタッパーに布を敷き水分を含ませて、ムラサキの種を入れてとりあえずは冷蔵庫へ保管。しかし、冷蔵庫内は

6℃~7℃で1℃の条件を実現する為には、保冷剤を凍らせて、大きなパックに氷を詰めてその中に種の入った小さな

パックを入れなければ1℃の条件にはならない。それも1日経てば氷は溶け再び保冷剤を交換して氷を入れ替えなければ

ならない。これを3週間というのは家庭の冷蔵庫では無理があった。そんな日々2/16大雪が来た。積雪70cm願っても

ない条件が屋外にできた。早速、冷蔵庫内のタッパーを取り出し、エアーパックシートに包んで雪中保存に切り替え

る。3週間後雪を掘り冷温保存のパック1個を取り出し、残りのパックは再び雪中の冷温保存を続けることとする。

寒い冬の日々が続き、雪はなかなか解けない。3/18暖かい雨が来て、庭先の雪が消えるとビニール袋が出てく

る。何だろうと思ったくらい忘れていたムラサキの種のパックである。
 

Img_3013

3月初めに雪の中から取り出したパックの種を室内に置いておくとパック内で発芽が始まってしまう。早速、播種の

準備をする。

発砲スチロールの容器に赤玉土を10cmの厚さで敷き詰め、条播きの溝を作り砂を入れる。

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砂に浅い溝を引き、雪中1ヶ月保存のムラサキの種を並べる。種が隠れる程度に種を伏せる。(3/19)


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2日後には発芽が始まる。(3/21)


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更にに4日後には続々と発芽をしていく。(3/25)



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2週間後、ほとんどが発芽、密生状態となる(4/8)


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用土を赤玉土のみに変えての発芽実験。双葉から本葉2枚が広がり生育が進む。
双葉が大きいのが印象的である。(4/30)


Img_3115

発芽率の確認検証(5/15)
小さな育苗ポットを使う。条件が少し異なり大まかな目安とならざるを得ない。20ピース20粒を播く。翌日から発芽の兆しがあり、4~5日経るともう発芽する。

Img_3118

更に4~5日すると双葉がしっかりと広がる。


Img_3119

約10日目で12粒の発芽を見る。(5/19)

Img_3138

発芽率 75%を確認する。20粒のうち15個の発芽であった。(5/24)
雪中1ヶ月の冷温保存の種子である。個数の確認となると解り易いポットを使ってしまう。発泡スチロールの容器だともっと発芽率は高いのではと思う。条件は異なってもこれだけの高い発芽率と自負する事になった様だ。





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紫草(日本ムラサキ)栽培記録

2014-06-03 21:14:26 | 紫草栽培
Img_3131
2014.5.23

2年目の紫草(日本ムラサキ)が開花。その近くには、こぼれ落ちた種から芽を出したくさんの苗が成育中。
本葉の数は5~6枚目だが苗丈は10cm近くになってきた。早いうちに移植をしなくてはなるまい。

畝の準備
5月に入ってから雨の後に耕作をして、下準備をして置いたのだが晴れの日が続いて、畝立てができないでいる。

5/21 幸いにもまとまった雨が来た。

1日置いて早速に畝立て作業であったが息が切れ、足も吊りしんどい作業となった。2日掛かりで6畝できた。


Img_3130
根を掘り出すことを考えると、どうしても高い畝になってしまう。昨年は畝幅を広くとって1畝に2列植えだったが
高い畝にしたので1列植えとする。土がたっぷり水分を含んでいる間ににマルチを敷く。


Img_3140

50mマルチ2本ぴったり。畝の総延長は100mである。

苗の植え幅を検討、30cm幅にすると苗が余ってしまう。第2列は5m程短い。イチゴの畝と同列になってしまった。

イチゴを収穫して美味しくいただきながら、植え幅を考える。アスパラは最後か。



Img_3163

25cm幅に決めて定植作業に入る。

0

マルチに植え込み用の穴を開けなくてはならない。まず、25cm間隔であなをあけていき、土を穴の上に置き穴の大

きさ分の広がりを作る。鎌の先や小形スコップの先を使って土を広げて穴が中心にくるようにして土の土手を作る。

携帯用のガスバーナーの熱を当てると瞬間的にマルチのビニール面は消えて土が出てくる。



Ok

色々な作業があるがこれは短時間で30、40の穴開けが終了し楽しい作業であった。ただ、乾いた土を乗せると土の

土手が不明確で、ビニール面に土が残りバーナーの熱をさえぎりきれいな穴が開かない。


Photo_2

移植道具3点(柳刃鎌、空き缶、ビニール袋)あれこれと使ったがこの3点で効率的にできた。

まず、柳刃の鎌で穴の中心に深く差し込んで左右に広げて、ムラサキの長い根がまっすぐに入る穴を作る。

苗は土を落としてビニール袋内にまとめておき、穴が開いたら苗を軽く持って、根をまっすぐに穴に差し入れて赤玉

土を缶ビールを使った容器で落として行く。根元が少し山になる程度赤玉土を入れて置く。根元は押さえない。


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予定の苗の定植が済んだら、水差しをして終了である。早朝か夕刻、天気や気温を気にしながらの作業であった。

下準備をして、片付けまでおよそ2時間の作業で50本程の苗を植える。かがみ込んでの作業となるので腰への負担が

多く、休養が肝要である。



3

394本の苗を定植。天気予報が外れて、日中31℃の強い日差しを受けることになったが、ムラサキの苗は持ち堪えて

くれた。


Photo_3

定植後1週間目になると新芽が出てくる。


1_2

しかし、根付いたと思われていた苗が葉を広げなくなり、抜いてみると新しい根の出た形跡もなく細根が消えてい

る。同様のケースの苗は根元が固く絞まっていたり、土質の違いや作業中の手違いなどが考えられるが、苗本体に弱

さがあったのかもしれない。予備の苗を交換して移植することになる。今の所、10本程交換している。





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