紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草(ムラサキ)の栽培結果(2013)

2014-01-30 17:16:59 | 紫草栽培
「紫草(日本ムラサキ)の栽培を始めてから3年目」

簡単に初年度の栽培結果をまとめてみました。
Img_1285
2011.5.3
2011.4.13 ポット各1粒8個、露地に3粒を播く。
上の写真は発根の状態です。なかなか発芽しないので種を掘り出してみた処、根が出ている事を確認できたわけです。
その後1週間して発芽してきました。

Img_1328
5/10 ポット8個の内2個が発芽する。ポットは室内設置。(播種から約1ヶ月を要した)
5/16 露地の3粒からは1個が発芽。(室内ポットに遅れること約1週間) 
 紫草の種11粒の内、発芽したのは室内ポット2個、露地1個 計3個だけであった。3割弱の発芽率である。
 ポットの用土は培養土、赤玉土、鹿沼土、腐葉土の混合であるが鹿沼土の多いポットでともに発芽が見られた。

  
Img_1384
5/27 2週間後の成育状況、室内のため直射日光は全く当たっていない。
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6/18 3週間後の成育状況、受け皿の水が切れたら忘れずに水やりをする。肥料はやってない。
Img_1478

7/31 5月初旬から、2ヶ月半まだまだ か弱い成育振りである。
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9/5  8月の高温の日々の間に急に成育し、涼やかな姿になった。この後ポットから植木鉢に移植をする。
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9/14 茎の先端を見ると蕾が見える。開花は 6月頃と聞いていたので翌年になるのかと思っていた。
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9/17 3日後開花の兆し。
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9/19 初めて日本ムラサキの花を見る。
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9/22 次々と純白の花が咲く。
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10/20 1ヶ月後、結実を見る。
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11/21 黄緑色の種子は、その後 灰紫色となり琺瑯質で白色の堅い種子となる。
Img_1735
11/21 この頃、根元には来年度の芽が既に顔を出している。ここまでが初年度の結果。

翌年、この鉢の株は露地に移植し更に大きく成長した。露地の土は培養土、赤玉土、鹿沼土、腐葉土の混合である。
粘土質の土質では成育に合わない。水はけがよく、それでいて保水性が必要なのではないかと考えたりする。
暑さと湿気に弱いと云われるが、黒マルチで1年目で染色できる紫根が収穫できた。腐葉土をたくさん鋤き込んだ畑である。

Img_2343
4/10 露地の日本ムラサキ 2年目 の発芽。3年目 は無理か(古い根は枯れて虫が付く恐れあり)
Img_2470
6/29 マルチ畝に移植(白マルチがお薦めと後で知る)

各株を紐で結えて、紫根収穫の準備・・・。
Img_2795
11/18 大きな株に成長、数本を掘り起こして紫根を採取、紫根染めに使用。種もたくさん採取。

染色工房くるでーはっと

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紫草(ムラサキ)の発芽方法 1

2014-01-25 10:18:50 | 園芸
紫草の栽培方法全体に付いて

大分県竹田市
http://taketa-murasaki.com/?page_id=12
農事組合法人紫草の里営農組合

上記サイトに次のような詳しい栽培方法が紹介されております。


1 種子選別と発芽処理
・確実に発芽する種子を選ぶため、処理前に種子を水に漬けて沈んだ種子のみ用いる。
・1,2℃の温度の冷蔵庫に常に湿った状態で20日間おく。

2 播  種
・3月上旬、発芽処理を終えた種子を苗箱に播種する。
・概ね2週間で発芽が始まる。乾燥すると発芽しにくいので、播種したら直ちに覆土し灌水し、
 発芽するまで定期的に灌水する。

3 移植・育苗管理
・本葉が出てきたら、育苗ポットに移植しする。
・移植後は、水のやり過ぎに注意しながら乾燥しないよう灌水する。
・高温で苗が弱るので、気温が高い場合は遮光して温度を下げる。

4 定植・定植後の管理
・本葉5,6枚の頃が定植する。
・定植前に、完熟堆肥や有機性の肥料を施す。
・地温が高いと株が弱るので雑草抑制と併せて敷き藁を施す。
・支柱を立て倒伏を防ぐ。
・排水が悪いと短期間で枯れるので常に排水には注意する。

5 紫根収穫
・秋になり、葉が枯れ始めたら収穫を始める。
・色素は表皮にあるので表皮を傷めないよう丁寧に土を落として日陰で乾燥する。


尚、下記のサイトに次のような参考事項のメモもありました。
 滋養園 http://homepage3.nifty.com/jiyounouen/index.html
 滋養園ブログ http://blog.livedoor.jp/insam/
 2014年01月16日17:27
 カテゴリ:最新記事  2月は冬眠?:今日の話題  栽培法に関するお知らせ

★栽培難度3ランク、とても難しい・・・!
①種の発芽率が低い。  ②ウイルスに弱い。   ③暑さに弱い。  ④西日に弱い。 
⑤毎日のように水掛けが必要だが過湿に弱い。
⑥1年目は開花させないほうが良い。   ⑦連作を嫌う。

【種蒔き】3月下旬以降。  【移植・定植】5月中旬。  【開花】6月中旬~7月下旬。

【タネと紫根の採取】11月上旬。
上記のように気難しい植物なので、、、。
②と③の対策として地植えなら「白マルチ(銀色)」で地温を下げると同時に
 光るものを嫌うアヴラムシを寄せ付けないことでウィルス病に対処する。
④⑤⑦の対策としてプランター栽培が良い。プランター用土に保水・排水
 の良い土(培養土+軽石砂)を使用する。肥料は少なめにする。

【株間】地植え⇒40cm。  プランター⇒3株。

【増やし方】タネでも増やせるが、梅雨時の挿し木が良い。※
【収穫】紫根の採取は2年目以降。


尚、下記のサイトに次のような参考事項のメモもありました。
 滋養園 http://homepage3.nifty.com/jiyounouen/index.html
 滋養園ブログ http://blog.livedoor.jp/insam/
 2014年01月16日17:27
 カテゴリ:最新記事  2月は冬眠?:今日の話題  栽培法に関するお知らせ

★栽培難度3ランク、とても難しい・・・!
①種の発芽率が低い。  ②ウイルスに弱い。   ③暑さに弱い。  ④西日に弱い。 
⑤毎日のように水掛けが必要だが過湿に弱い。
⑥1年目は開花させないほうが良い。   ⑦連作を嫌う。

【種蒔き】3月下旬以降。  【移植・定植】5月中旬。  【開花】6月中旬~7月下旬。
【タネと紫根の採取】11月上旬。
上記のように気難しい植物なので、、、。

②と③の対策として地植えなら「白マルチ(銀色)」で地温を下げると同時に
 光るものを嫌うアヴラムシを寄せ付けないことでウィルス病に対処する。

④⑤⑦の対策としてプランター栽培が良い。プランター用土に保水・排水
 の良い土(培養土+軽石砂)を使用する。肥料は少なめにする。

【株間】地植え⇒40cm。  プランター⇒3株。

【増やし方】タネでも増やせるが、梅雨時の挿し木が良い。※

【収穫】紫根の採取は2年目以降。




※(これは、今年実験してみたい!)


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紫草(ムラサキ)の発芽方法 2

2014-01-24 11:54:42 | 園芸
Img_1322



Img_1384


発芽率の不安定な紫草について 大分県竹田市 農事組合法人紫草の里営農組合 の取り組みが参考になりそうです。
 
  http://taketa-murasaki.com/?page_id=12

上記のホームページに次のような紹介がありました。参考にしてみたいと思います。


  ◆発芽率を向上する簡易な方法の発見

発芽率を高める方法は、冬の間土中に埋めておく方法あり、これを参考に試験したところ、常に種子が湿った状態で、

1〜2℃の温度下に20日間置くと80%以上発芽することがわかり、家庭の冷蔵庫を用いて発芽処理できるようになった。




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