紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

露地のムラサキ開花

2015-07-29 20:37:57 | ムラサキの栽培

 露地栽培のムラサキ、開花


今春移植のムラサキが開花する。際立って生育の良い苗だった。今年のムラサキ栽培はイチゴとトマト、ジャガイモの畝に替わってしまい、少ない畝でしかも不揃いの苗で見る影も無い。


最低気温が20℃以上の日々が続く様になりムラサキの生育は急速となった。


分枝の生育は殊の外、早く本葉の脇から次々と伸びて来た。昨年は頂花が、かなり咲いてからから順次分枝が生育した様に記憶しているのだが、珍しい株なのかもしれない。各本葉の脇から分枝が伸びて蕾を持ち、早くも開花する。

  「はなをみて あんどするより くびかしげ」
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7月のムラサキ

2015-07-14 19:43:08 | ムラサキの栽培

 7月、文月のムラサキ色々

7月のムラサキの発芽


奇妙な発芽?既に発根していた種をセルポットに播いたのだが、細根が別の種を抱き込んでいて2粒を播いた記憶が脳裏を掠める。



ムラサキの種蒔きはいつも、こうして小さなパックで発芽への兆しを確認してから行っている。白く出ているのは芽ではなく、根である。それ故これを発根種と呼ぶ事にしている。根の先端は一時カビのような細毛が開く。これを痛めると発芽はするが生育は思わしく行かない。発根は一斉にという訳ではなく日を置いて順次根を出してくるので、発芽への兆しを確認出来たら全ての種を播く。



発根種は数日すると種の殻を帽子にして緑を見せる。


畑のムラサキ、移植後1ヶ月半である。今年は発芽時期の異なる苗を移植したので生育はマチマチである。1月発芽の苗である、もう蕾を抱えるが草丈は25cm、しっかりした株である。


葉が見事で裕に10cmを越えている。



最低気温がついに20℃を越える日が続く様になったので草丈が伸び始める。



最後に移植した畝で残り苗である。生育期間に依って株立ちはかなりの差がある。野ネズミ退治も完全ではなく、その内に被害結果が出てくのではと心配している

 「ムラサキの そだちさまざま すえをみる」

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梅雨時の紫草の栽培

2015-07-03 19:27:50 | ムラサキの栽培

 ムラサキ、本格的な梅雨空の下

苗の移植から6週間を経過、梅雨時に入った。移植時の5月下旬は日射が強く気温も夏日の日が連日であった。遮光をしなければ、萎えしおれに耐えきれなかったと思われる。

乾燥に強い植物とは云え、それは根付いてからのことである。乾燥に強いという事は、その逆の過湿には弱いのではと心配される。移植以来遮光ネットの下で全体の生育状況がイマイチ解らなかった。


遮光ネットを取り除く事にした。日射が少なくて、水分過多で萎えしおれになると救いようが無い。今年は苗のストックが無くてこの3畝が主である。ただ、苗は異例の苗を移植してあるので期待は大きい。

最低気温は19℃まで上がって来たのでも間もなく、マルチの穴から苗が伸びてくるであろう。ロゼット状態の苗がほとんどである。


この苗は特に小さいが、1本の苗で2個の成長点を持って成育中である。越年の苗で、3畝のうち2畝は越年の苗である。2年目の株ではなく昨年末に発芽して5ヶ月も苗床で生育していて、移植時に根は大分太くなっていた。


この苗も元は1株である。


欠損箇所に1本を移植しようと根元を調べて解った。上から見ただけでは2本に見える。


これはまた異様な株である。原因は、害虫被害である。新芽の緑が食害を受け、根がそれなりに太かったのでまた新芽が再生したと思われる。2個ぐらいに少なくする必要がありそうだ。

この苗は移植後も姿はほとんど変化がない。昨年末に発芽して生育した茎が葉を付けて残り春先新芽を出した姿である。勿論、葉は大きく成長している。昨年末の茎が枯れるかどうかくらいの事である。

この株も食害に遭った模様である、根が太ければ新芽を害虫に食べられて丸坊主になっても、こうして生育していくムラサキの強さを改めて知る。

「むらさきの なえのそだちに ただみほれ」
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