紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2024・日本ムラサキ、睦月

2024-01-27 20:37:52 | 日記
「いつまで続く発根方法・・・」
長い事、タッパー容器にて発根して発芽、育苗を続けている。
このブログを始めてから11年目となる。
当初「絶滅危惧種」と言う特殊な植物への関わりに興味があった。
その後、薬草・染料としての実用性を追いかける事になる。


食品保存容器・タッパー容器の使用は種子の保管から始まった様だ。
最初は、70cmもの大雪の年で その雪中深くに保管して春先に取り出した。


キッチンペーパーの使用は種子の乾燥を懸念してである。
これを、発根セットと自称している。43粒をセットしてその後の経過を見た。
2022年産の残り種子で、長期間にわたる保存で、その発芽力を追跡した。


年末から2週間の氷温水にて冷蔵庫保管。
1/22 待つ事1週間、8個が発根。室内気温は常時22℃。


1日置いて5個。根が7〜10mm程伸びてからポットに移す。
一度に発根せず、日を置いて根を出して来るのは、根拠がある。
開花が日を置いて4ヶ月も続くのは他の植物では見られない生態である。
同時期に開花・結実の種子を揃えて、その検証をして見たいものである。


翌々日3粒の発根。16個がポットで生育中。発芽力が全く無い訳ではない。
残された種子も時間を置いて発根・発芽するであろうが・・・後追いは中止。


この種子は、浮種として既に多くの発根を見た種子を移してみた。
苺の種子を発芽させたセットで、苺は18個で中止して冷凍の日本ムラサキの種子に置き替えた。
良き種子の選別のプロセスとして浮種の選別は欠かせないであろう。
それぞれ1粒が発根❣️気をきかせた動きに驚く‼️

  「きをつかい はつがのきざし なかせる ね」
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2024日本ムラサキ・睦月、大寒

2024-01-20 20:51:54 | 日記
「大寒の日・・・何と‼️小雨」
陽射しの少ない、1週間であった。越冬苗に陽射しがないと葉は黄色に変色してしまう。
2日前の18日雲が切れて、陽射しが戻った。
すかさず、苗床の蓋を開けて陽射しを入れる。


黄色くなり始めた双葉の苗にも陽射しが当たる様になった。
地温はそれなりに保たれている故か、また新たな発芽(黄色のマーク内)を確認❣️


前年度2022産の発芽状況である。1年間の保存種子、物置にての保管であった。
黄色のテープ「10日間水中」のメモは播種前に「水漬けの発芽処理」の意味である。
他に大きく生育している苗は「氷温水処理」の発芽苗で2023年産の種子である。


紙コップからの発根種の発芽、ポットにて。

昨年12月初旬に発芽した苗、本葉が大きく生育中。

浮種からの発根種子は、いつの間にやらトレイ一杯になってしまった。
これから昨年産の種子を使用すれば、満杯のトレイが多くなるばかりとなる。
苗の販売を視野に入れての育苗となる。

  「老いた身を 突き動かして 苗育ち」
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2024・日本ムラサキの苗床

2024-01-13 20:07:27 | 日本ムラサキ栽培
「雪に埋もれた苗床」
秋苗の苗床、いよいよ越冬本番を迎える。
1月8日雪の積もった朝を迎える。15cmを越える積雪であった。苗床はこんもりと雪に覆われる。
暖冬とは言え、当地長野市では積雪を見ない冬は無い。


数日後、陽射しが戻るのを待ち 雪を取り除き苗床の蓋を開いた。

日差しが無いと、葉の緑が保てない。越冬の期待は緑を保っての姿にある。
気温が低くても陽射しが有れば、蓋を開ける日課である。


地温?気温?4°C この温度で発芽して来る種子が数粒あった。

ここに1個、数日前の発芽だろう❣️この時期に、何故発芽?⁉️

ここにも1粒❣️近くには、本葉が覘く苗、その隣には双葉の苗‼️

こちらにも1粒❣️ブレた写真だが記録に留めておきたい。驚きである‼️
1週間振りで、また本降りの雪となっている。
元旦の地震は、恐ろしい揺れであった。当地では震度5弱?長く揺れ続く地震であった。
揺れが収まっても、体感の揺れは残りいつまで続くのかと・・・・‼️
被害はほとんど無かったが、震源地の様子は想像を絶する様相であった。
老体となり、ただオロオロするばかりで判断力はゼロであった。
これから大寒に向かう折、被災された方々の息災を祈るのみである。
金沢市の農園をしばしば訪れた事を思い出した。日本ムラサキの苗の送り先であった。

   「地がゆれて わがみもゆれて おさまらず」

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2024日本ムラサキ栽培・睦月

2024-01-06 21:16:41 | 日本ムラサキ栽培
「新年早々に紫根染め」
新年おめでとうございます。
元旦から、紫根染めに挑戦‼️
染めは、例によって栽培紫根の染色効果の”試し染め”である。
今回は紫根の細根、ひげ根のみを使用して、その染色力を見る事に置いた。


紫根収穫時の場面である。太い紫根にも”ひげ根”が多く着いている。
掘り起こした背後を見ると、赤い糸があちら、こちらに点在している。
それを丁寧に集めると写真の左側の一塊りとなる。


乾燥した細根、ヒゲ根を爪楊枝と比較して見た。
細根でも爪楊枝の2mmに及ばない。ヒゲ根は既に”粉体”状態である。


新しい濾過袋に入れる。細根を入れ、粉体の紫根を投入。
全量は250gで多いかと思案したが、加減をしても残り物が出るのみで中止。


熱湯の中に入れると直ぐに染料が出てくる。これも驚きである。
力を入れて揉む事もなく軽く袋を動かす事で序々に濃くなる。
熱湯故に手が入らないが50℃くらいになると、ゴム手袋で揉むが心地よい柔らかさである。
ビニールの手袋が鮮やかな赤となる。染色力のある証拠である‼️


染め液の抽出は容易であった。30〜40分を抽出時間として、
湯量を増やし3回で切り上げて、絹のポケットチーフを染め液に入れる。
染色時間は40〜50分で中干し、この染色も3回で切り上げる。


中干しの3回目後、染色はこれで終了。いつもと同じ色で遜色は無い❣️
以前と変わらない染着になり、翌日の媒染に託する。


媒染剤は焼きミョウバンを使用。
ミョウバンの使い方が不明で、お湯を入れただけでは溶けない。
改めて、説明書を見ると熱湯となっていた。少々慌てたが事なきを得る。


発色はアルミ液と少し違い赤みが少ない。
経験値として、細根、ヒゲ根が染色にとって無駄でない事を検証できた❣️
大満足である。太い紫根を汗水流して懸命に力んで染料を抽出する事は無かった。
課題は細根、ヒゲ根を多くする方法である。
紫根は寒気を受けると細根、ヒゲ根が多くなる❣️
特に筒栽培では地上に紫根があるので寒期を越してから春先に収穫をすると良い。
畑では、高畝で秋植えとして紫根を太くせず、冬を越してから収穫すると良いと思われる。
太い紫根は、薬用としての利用価値は大であるが、染料としては不向き・・・⁉️

   「しんねんに がでんいんすい たれがきく」


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