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紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2025・蓼藍、圧縮乾燥葉作成 

2025-05-24 19:34:20 | 藍染め
「久し振りの藍染めである」
数年間寝かせて保管していた藍乾燥葉の染色力の確認でもある。
白地のバンダナが残り何枚かあったのも気になっていた。
藍建ては、数年間やっていないので資料を探さないと思いだせない。
乾燥葉300g を使った資料が出て来たので、助かった。


蔵出しの乾燥葉である。数年寝かせる事で、その染色力の強さを実感する事になる。

乾燥葉100g では水1.5Lで3回重ねて、計4.5L の染め液の抽出となった。
藍建の前に灰汁抜きの作業工程があるので、これには時間を要した。


加熱後3時間程放置するとかなり強い灰汁が抜ける。この工程は意味はあるが省略したいと思う。
灰汁抜きの乾燥葉にして商品化する事を思い付く。
圧縮蓼藍乾燥葉は過去「2016-08-16 20:30:15 | 藍染め」をご覧ください。


1回目の染色、染め液から布を引き出すと、この様な黄色く染まった状態で出てくる。


Ph8~11の強アルカリ性の染め液を絞って広げると、空気中の酸素で還元して徐々に青くなる。

染め回数を重ねると段々と濃度が濃く緑色となる。木綿より麻布の方が高濃度となる。
絹地は染色不可。


物干しで乾燥して染色工程は終了となる。
蓼藍の染色力は生葉染めから始まって、古来からの発酵建と多様な染色方法がある。
40年以上も前になるが、京都の「草木染め研究所」で初めて体験した頃は防染糊を使う時代であった。
この糊作りは型染めに必須の材料でもあった。
餅粉と小紋糠の割合が微妙であった。その後、藍全面の染め布から藍を脱色する方法へと変わった。

「あいぞめの へんかしんてん わかれみち」
「参考」

乾燥葉ハイドロ建ての藍染めレシピ

灰汁抜き圧縮藍乾燥葉(1 袋 100g) | 染色工房(くるでーはっと) powered by BASE

 「灰汁抜き藍乾燥葉」(1袋100入り) 蓼藍の”赤茎小千本”の乾燥葉です。染め回数を重ねる事で、お好みのJapan blueを! 藍建ての際、第1液を廃棄します。
この灰汁(ア...

染色工房(くるでーはっと)

 
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蓼藍の栽培・2023(続)

2023-08-26 20:35:51 | 藍染め
「真夏の蓼藍乾燥葉作り」
10坪ばかりの小さな畑だが、日本ムラサキの他に野菜等を栽培して空いた場所に蓼藍を栽培している。
最近では種のみ残す栽培を続けてきた。数株でかなりの種が取れ、発芽、生育は容易である。


型染めのハンカチ。型紙は自分で彫ったものである。
満足な染色結果で仕舞ったままであった。


これは手拭い。絞りに、オダマキの葉をモチーフにデザインした型紙である。
これは時々愛用の手拭いである。白地の手拭い布地も出てきたので、つい藍染め計画の気になっている。


蓼藍の葉の先端部である。葉の中央部に濃い隈模様が出てきたら、採取時である。

先端部3枚を引き抜く。茎ごと刈り取る方法は止めた。

茎の節の髄から抜き取る事ができる。この3〜4枚が最も色素インジゴを含む。

下部の大きな葉だが・・・少し褪せた観がある。
葉を摘み取る方法は面倒に思うが、茎ごと根元から刈り取るより利点がある。
茎が残っていれば、葉は次々と再生してくる。茎付きでの葉の乾燥は、少々時間が必要でもある。
茎は不要で葉の乾燥後、取り除くその作業は摘み取りより大変だ。


葉のみの乾燥は、日差しの強いこの夏は容易にできる。
左が先端部の乾燥葉、右は茎の下部の葉で先端部にはインジゴが濃縮された感じである。
この葉が広がれば大きな葉に同量のインジゴが含まれているのかも知れないが・・・。
新鮮さが消えて少なくなっている様な気もする。
藍染めの諸道具はあるが、手順はうろ覚えとなり・・・・。
果たして、いつの日か実現できたらと・・・藍の葉を摘み取る日々である。

  「はをつみて あてなきひびの ゆくさきや」 
過去のの記録
 蓼藍、圧縮乾燥葉作成


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蓼藍の栽培・2023

2023-08-12 20:20:47 | 藍染め
「細々続く・・藍染め原料の栽培」
10坪程の庭先、紫草の栽培に主な時間をかけていたが手出し無用となった、生育良好。
連日の猛暑日、藍乾燥葉作りには最高の条件の日々である。
ブルーシートに刈り取った蓼藍を並べると、数時間でパリパリに乾燥する。
茎は取り除く必要があり。


茎を残して「葉の摘み取り」乾燥である。風で飛ばされないか・・少々心配。

蓼藍の生育については、放ったらかしで、水を欠かさない事ぐらいであった。
苗の定植は小さな畝故、苗間隔を取ってなかった。


草丈が短く、葉のサイズも上部のみが大きい程度である。
茎ごとカットする事は止め、上部の大きな葉を摘み取る事にした。


藍乾燥葉は孰れ使う際には茎は不要で、取り除く必要がある。これは少し厄介。

葉摘の乾燥葉100gである。茎付きの乾燥葉は、まだ取り除く作業をしてない。
大きな葉を摘み取る方が手間が掛かりそうだが、茎を残して葉摘にした方が効果的と判断する。


引越し作業で箪笥の引き出しに置き忘れの一包み。
10年前楽しんだ藍染の手拭いが出てきた。ハンカチやスカーフ・バンダダナ等々・・・
更には、染色待ちの白地の手拭い等々・・・。

感慨が一入で、物置にも数kgの乾燥葉も保管中のまま・・・・・。
最後に藍染をと、かすかな思いの作業である。

  「おいたみの はかなきおもい しろきぬの」
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蓼藍の種子の収穫

2022-12-03 19:34:41 | 藍染め
「寒気に弱い蓼藍」
種子を付けた蓼藍が畑の片隅に倒れ伏している。
この畑を借用した時には、ほぼ半分が藍の栽培であった。
藍乾燥葉の収穫が目的で畑作業は始まった。
真夏の灼熱時に刈り取って、ブルーシートに広げて乾燥させ黒ずんだ葉をビニール袋に収穫した。


蓼藍は寒気に弱い、霜がくれば倒れ伏してしまう。
少量の種を毎年、採取して命脈を保っていた。


種子の採取はしなくても、時期になると発芽してくるが
今年は、雪の消えた暖かい日々が続いた時に発芽して、その後の霜で全て消えてしまった。
残り種子を集めて何とか5月に種子を播いたのだった。


株元の隠れた場所にまだ、花を開こうとしている蕾があった。
今朝の霜には耐えられ無かったであろう。


種子と乾燥葉である。その後、藍染はすっかり遠退いてしまった。
これだけの種子があれば、再び蓼藍の畑にする事は可能であろうが・・?


手狭な部屋で、10月採取の紫草の苗が何とか生育している。
既に、本葉2枚目が大きくなり3枚目が生育中である。
先月末には、新居へ引越し予定だったが秋の長雨で着工が遅れた。
年末の引越しも、雪が来れば易々とは行かないであろう。
雪深い里山近くの自宅は放棄して、町中に住む事にした。

畑は遠くなり、撤収する事になりそうである。
老いた身体を変わらずに維持する事は難しい。
4ヶ月後の春先には・・・杖が必要となり・・?
畑の撤収作業の決断は今か・・? 春先まで延ばそうか・・?

「たねあつめ さきのみえない のぞみもつ」
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モミジアオイと藍染め

2017-09-13 20:33:40 | 藍染め
「久方振りに藍染め」

久方振りの藍染めだ!
藍乾燥葉が沢山保管してある。藍を建てたのは、いつ頃だったのか忘れてしまった。
ムラサキ栽培に追われて、すっかり忘れてしまった。
一昨日様子を見て少し調整して置いたが、実際に布を染めてみないと判らない。

 


案ずる事は無く、藍は良く染まった。庭先にはモミジアオイ。




お試しにバンダナを染めたのだが日暮れが近い。秋の内に藍染めを沢山しておくつもりだ。冬になったら水仕事は辛い。

  「あいぞめを もみじあおいに あいそわせ」
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