紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本むらさき、定植半ば

2018-05-30 19:52:35 | 染料栽培
「栽培装置への定植進行中・・・・」
雨はなく、好天の日が続く。
例年より10日早い定植となった。気温の上昇が大きな原因である。
野ネズミ対策で困惑、その後タキロンの波板で箱型の栽培装置に決める。
午前中に苗を植え、遮光ネットを掛けて一区切りとする。
定植の苗間隔が気になるが、箱型の栽培装置では充分な間隔は無理である。
昨年の栽培結果を踏まえ、それなりの生育を期待している。


畑温室の苗で、生育が進んで活着が心配だったが、ほぼ皆根付いた様である。
まだ、100本近くの苗が定植を待っている。畝が間に合わない。


庭先の発泡スチロール苗床で3/20頃発芽した苗である。
保温設備もない中で発芽し、生育を続けた強い力を持つ苗である。
雪の日もあり、最低気温は氷点下の日が3日もあり5℃以下の日々が多かった。
定植については全く心配することはなかった。
今後も順調に生育を続ける事と思う。


No.3の栽培装置ができた。愛用の鍬とスコップである。
100坪を越す畑の耕作は、全てこれが頼りである。
波板の使い方に変化が出てきた。
地上部に波板が出る高さによって、そこに投入する用土が必要となる。
その用土を準備する手間が無い。ネズミ穴のみを防ぐ簡単な装置となった。
殺鼠剤に頼るより仕方が無い。


ジャガイモの花が咲いた。2年前にムラサキを栽培していた区画である。
来年は再びムラサキを栽培する区画の予定である。


長ナスも花をつけた。
トマト、かぼちゃ、スイカが、この隣で生育を始めている。

ムラサキ栽培する区画の近くにニンジンを育てる案が急浮上。
そこで野ネズミを食い止める方法はどうだろうと、早速に種を買ってきた。

野生種として「日本むらさき」が絶滅危惧種になった原因をチラと考える。
その一つに、野ネズミ被害があったのではと考えている。

ムラサキは多年草であり、2年目早春に勢い良く生育を始める。
しかし、花を咲かせて間もなく大きな株がパタリと倒れるのである。
紫根がすっかり無くなっている。
冬場の野ネズミの餌となっていたのである。勿論、種は結実していない。
これを、繰り返して言ったら自生の地は無くなるのは明白である。

  「おいてなお うらみこつずい ののねずみ」
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日本ムラサキ、定植始め

2018-05-23 16:40:06 | 染料栽培
「定植時期苗の比較」
ムラサキの定植作業を始める事にする。
露地発芽の苗は日々生育が進み、これ以上待てなくなっている為である。
温室発芽苗はまだ急ぐ事はない。
これは苗の根を比較して見ても歴然としている。


畑の温室苗である。3月10に発芽を確認している。
2月26日に昨年末に種を播いた苗床を段ボールで囲んで、ガラスサッシを載せただけの物である。


栽培畝も未だ出来ていない。野ネズミ対策の解決策、未定故である。
気温の急上昇に伴って苗の生育は室内の温室の比ではない。


庭先の露地の苗床である。
この苗は密生して、急生育。最低気温、零下にも耐えての生育である。


主根は短いがしっかりしているので定植を決める。
気温など気にする必要も無い。


温室栽培の苗、育苗4ヶ月本葉は4枚になる。

根元はそれなりの太さに生育しているので、定植時期と見ても良い。


根の長さは充分である。
しかし最低気温は室内育苗故に10℃以下を経験していない。
露地定植には、少々迷う。まだ最低10℃以下の予報が出ている故である。
畑の自然環境下に於ける温室の閃きは、来年の栽培方法を決定的に変える天啓であった。

「のにおける🍀おんしつをえて🍀ゆめあらた」
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日本ムラサキ、栽培畑にて(続編)

2018-05-17 19:18:20 | 染料栽培
「魅惑の栽培地、出現」
ムラサキの定植時期に入ったが、苗数に見合った区画の耕作が進まない。
野ネズミ対策を考えて1区画、出来上がる。幅65cmで長さ270cmある。
162本を栽培できる計算であるが、苗数は1000本近くある。
箱型栽培装置の設置は労力を要する。


タキロン波板の使い方を、計画していた方法と敢えて変えた故であろう。
枠外側の足場が悪くなってしまった。


隣りの畑である。同様な耕作放棄地であるが地主が異なる。
山野草の栽培には魅惑的に見えて仕方がない。


既に借用許可を得ているのだが、手を出せない内に草深くなってしまった。

ひとまず、様子を見て土の具合を見て置く必要がある。
ブタ草の大きな枯草、タラノキの古木は刈り払い機の作業には邪魔で、労を要する作業である。

1時間程で予定区画が出て来た。気温は29℃、汗まみれの作業であった。

幅5mに長さ10mの区画整理が出来る。
まだ、鍬を入れて無いが腐葉土がたっぷりである。
栽培方法に因るが山野草の栽培には、最適に思える。
只、野ネズミの穴がアチコチに有る。ネズミの聖地に踏み入った感は否めない。
さて、どうしよう。同様の対策を講じる必要があろう。

「むらさきに🍀すみかおわれる🐭のねずみや」

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日本むらさき、不覚の挿し芽検証

2018-05-11 19:33:19 | 染料栽培
「忘れられた検証、未だ明かせぬ検証」
むらさきが発芽後に、双葉が開いて生育する過程で本葉の茎が急進することがある。
生育上問題はないが栽培上、気になる。
不安定な姿で定植後、すぐにでも支柱が必要かと思われる。


本葉が出たのだが、この急進する茎をカットする事にしている。
再び本葉が出てくるので先々の事を考えるとその方がいい。


切り落とした本葉付きの茎は片ずけもせず、ポットにそのままであった。
これが不覚の1歩であった。



片付けなかった理由があったのを、忘れてしまったのである。
このポットを見て思い出した。
双葉から期待した通りの新芽が生育を始めた事を見て安心する。
同時に切り落とした茎の先端にも生育の兆しがあり、もしやと思った。


「むらさき」の挿し芽も可能であると云う一文が「ムラサキ特集」の1論文に記載されており、数年前に2年目の新芽を使って試みたが検証は失敗に終わってる。
カットした茎のポットを観ると3ポットで、切り下ろされた茎が生育していた。
中には挿し芽の状態とは言えないのだが根を出しているようである。


このポットの苗が、安定した温度管理で生育している姿である。
11月以降発芽の苗は本葉が急進する事もなくロゼット状で冬場を越す。
2〜3月発芽の苗に、温度調節を狂わせる気候故であろう。背伸びの苗が育ってしまう。
それはさておき、切り落とした茎が挿し芽として生育した根元は未だ掘る訳にはいかない。
絹糸の様な細い根で生育している様である。
未だ、掘り出す事も出来ず注意深く見て行きたいものである。

「こころみを🍃わすれていきる🌿くさのなか」
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