紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本むらさきの苗販売

2018-03-31 19:32:50 | 薬草栽培
「日本むらさき苗、販売時期到来」
日本むらさきの花を観たいと云う想いの方がいるので、細々とお店を続けている。
日本むらさきの花の特徴の一つに開花期間が5〜6ヶ月に及ぶ事が挙げられる。
花は純白で、小さいが4〜5日の開花期間後、結実期に入る。
しかし、分枝の先にある渦巻き状の花穂が伸びて次々と、白い花を咲かせ続ける。
分枝は本葉の脇から次々と出て本葉の枚数の脇芽が伸びて、その先端に蕾がある。

当ブログの最も古いページを繰っていくと詳しい説明と写真がある。
画像一覧から探す方法が最も早い。


この純白さが日本むらさきの証でもある。
西洋むらさきは中心部分が黄色味がかっている様である。


開花時期は6月中旬に始まる。
それから晩秋まで5ヶ月間も花は咲き続け、結実した種子は1ヶ月後には熟成するとみられる。


<苗の案内>

育苗3ヶ月間、すでに本葉は4枚に生育。1セット8ポット入りに組んである。


同じ苗を1セット15ポットに組んだものである。

この本数であれば、染料としての紫根も収穫できる。
価格は1ヶ月の育苗費として100円と考え1ポット300円とした。

   古歌に次の2句が雑誌「ムラサキ特集」に掲載されている。
    「むらさきの一本ゆえに武蔵野の
         花は見ながら哀れぞとおもう」

     「紫の匂へる妹とにくくあらば
         人妻ゆえにわれ恋めやも」

購入先は下記のサイトを検索してご注文ください。
   染色工房(くるでーはっと) https://sinano.handcrafted.jp/


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本むらさき、驚愕の発芽No.2(続)

2018-03-22 17:05:55 | 薬草栽培
「庭先の苗床No.2、予期せぬ発芽」
庭先の発泡スチロールの苗床はもう一つあった。
こちらの苗床は、底に穴が開けてあるので雨が降っても箱に水が溜まることはない。
昨年の晩秋、発芽に見切りをつけた苗床である。
ここにも、種の選別後に除外した種を捨てるつもりで、投げ入れてあった。
むしろ、期待の苗床で、春先には発芽の望みを抱いていた。

前回、期待していない苗床で発芽した際、この箱は全く発芽の兆しはなかった。
いつも乾き気味で発芽は諦めていたのである。
19、20、21日の3日間で6.5mmの雨が続いた。大雨ではない。


曇天、小雨続きで日照時間は3日間で1.9時間。
雨水が溜まった状態の日が続いた訳である。
30粒以上の発芽と発根種を見て前回に続く驚きである。


発芽苗をポットへ移そうと抜いて見るが、根が長く諦めた。
もしかすると、3/10頃には発根し、根は生育して、この雨を待っていたのかも知れない。


この苗床で定植時期まで生育させることにする。


この苗床(No1)で発芽するならと、残り種を播いてみる。
温室で最低温度を設定して発芽を待つのも楽しみだが、部屋が狭くなるのも困る。


結果はどうであろうか?
バケツに溜まった雨水を、たっぷり流し込んでみた。

来年からは、温室での発芽、育苗は不要となるかも知れない。


日数を見ると4月4、5日頃の発芽となりそうである。
露地で発芽するなら楽なものである。しかし、天気次第である。


    「つづくあめ はつがのさいん ときあかし」 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月弥生、日本むらさきの発芽と発根

2018-03-20 15:44:40 | 薬草栽培
「庭先にて驚きの発芽の発根、続報である」
毎月の発芽を何よりの楽しみとしている、日本むらさきである。
室内の育苗棚は満杯で、3月の発芽を見送っていた。

それを知ってか??  とんでもない処から発芽してきた。
庭先の露地に放置しておいた苗床箱から発芽、発根種、多数を発見。
日を置いて3/16には改めて8粒の発根、発芽種を確認している。



3/10に拾い上げた種は室内にて、発芽し生育を始める。

1ポットに1本移し替えてやる。


2/4に発芽後生育中のトレイに並べてみた。
1ヶ月の生育の差はかくの如しである。


10日を経過して本葉の兆しを見せる苗もある。

なんといっても、種子の殻を割って生育を始めた、この姿に魅了される。

図らずも、3月弥生の日本むらさき発芽を得て、腰痛を忘れる日々である。


   「かがむみに たねがめをだし こしがのび」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本むらさき、驚愕的な発芽環境

2018-03-11 17:45:59 | 薬草栽培
「驚きの自然環境での発根、発芽に愕然また唖然」
昨年末12月まで発芽用に使用していた発泡スチロール箱は庭先に放置してあった。
まだ未発芽の種もあり、一定期間内で発芽を諦めた種も、この箱に投げ込んでいた。
春先に幾つかが発芽してくれれば、幸いと云う思いでの処置である。


雪もたっぷり箱の上に積もり、陽だまりに箱を移動する。
しかし、水分が少ない気がして雨の日を待つ事にする。
3/8、9と大雨が来た。2日で33mmの大雨が来た。
苗床の箱は3cmを超える水で満たされる。

今朝は薄氷が張っていた。マイナス3.5℃であった。
発芽しない残り種を集めて水に投げ入れる。
この水をいつ抜いたら良いのか思案中であった。


解けた氷を見て残り種を投げ入れ、種の様子を眺めている内に愕然とする。
発芽した緑の浮き草がある。まさか、むらさきの種の発芽とは思いも寄らなかった。


なんと、これは水中で双葉を広げているではないか!

水の中で抜いてみると、間違いなくむらさきの種の発芽である。

目を凝らして見ると、あちこちに発根状態の種がある。

発根して3〜4日と思われる種、昨晩殻を割ったとも思れる発根種。

さて、水はどうしよう。発芽苗、発根種も此の儘と云う訳にはいかない。

水が多すぎるので取り敢えずこの水平を保って水を抜く事にする。

明朝の冷え込みが気になる。すっかり水を抜くと氷ではなくなり霜柱となって仕舞う。
水は1cmほど残して段ボール、むしろでカバーをする。明朝の冷え込みは-2℃である。


発芽種2個、発根種18個を取り出す。

ポットに移して見るがポットの在庫切れである。
やや大きめのポットには6個の発根種を埋める。

室内にて温室を使って、むらさきの種の発芽、育苗管理をしている。
この現状をどのように理解したら良いのか唖然とした心境である。

日本むらさきは、かくも人を混乱させるのだろう?
毎月のように発芽してくるのも、条件が整っての事と考えていた。

霜柱の上に種が載っている日々も日常的さえあった。
温室での発芽、育苗は無意味であったのだろうか?

       「いかにせん こうりのみずで そだつなえ」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桃の剪定枝(続)

2018-03-03 17:14:47 | 日記
「桃の節句、桃開花」
散歩中に拾った桃の剪定枝が蕾を丸くして、ついに開花した。
水に挿して約1か月を経過して、桃の節句に数輪が花を開く。


3/1 今にも花弁を開きそうになる。


3/2 室内の気温は最高で18℃程、明け方は最低気温6℃であった。


桃の花、1輪の白き花あり


3/3 日差しのあたる窓際に置いて、好天の日には障子も開ける。


3/3 待ちに待った開花である。控えめな、この色が桃色と言うのであろう。
我が家に、娘はいなかったので、長年桃の節句は素通りをしてきた。



  「こきなかば もものせっくの さびしさや」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする