紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

自生茜を捜す

2014-10-30 20:18:26 | 草木染め
「ヒヨドリジョウゴ」



近隣の林に出掛けて自生の茜を捜す。南面の斜面で木漏れ日が当たる。
急斜面だが山道があり、林は切れて空が半分見える。午前中はたっぷり日が当たるが午後は木漏れ日となる。
目当てはハート型の4枚の葉である、蔓状の方形の茎も目印である。行きつ戻りつしながら、やっとそれらしき葉が見つかる。


蔓をたどると種を着けている枝を見つける。


大小 2タイプ? 小さい種は見た事が無い、幾つかを採って持ち帰る。根は採らずに帰る、自生種の絶えない事を祈るのみである。


 
小さい方はどうも未熟種のようである。大きな方は5mm 以上のサイズだが発芽はどうだろう?来春種蒔きをしてみたいが5月頃であろうか?


山道の反対側に目を引く種子あり。



「ヒヨドリジョウゴ」と思われる、ヒヨドリが好んで食べるところから名付けられているが有毒植物である。なす科の植物。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まるみぎんりょそう

2014-10-20 20:29:33 | 日記

牧野日本植物図鑑より(1953)
誤称「ぎんりょそう」

Monotropastrum globsum H.Andres.



山地樹陰に生ずる菌根植物にして高さ凡そ8-12cm 。根は塊を成して集合し褐色を呈し、分枝して脆く、某海藻の態あり。

茎は直立し一株に数本を出す。根を除き全体純白色。葉は鱗状にして多数茎に互生し、下部は相密接す。
夏日茎端に点頭せる一花を着け、花下に苞あり。

花弁三乃至五にして筒様を呈し各片内凹せる篦状成して基部は多少嚢様と成る。十雄蕋花瓣より短く、花絲に毛あり。

子房は卵圓形にして花柱短大、柱頭は菌状を成し、邊縁藍色を呈す。漿果は点頭球形白色後ち茎倒れ漿果は地に委して崩潰し種子を地面に撒布す。



長野県、志賀高原にて
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

志賀高原、大池を訪れる

2014-10-16 14:36:05 | 日記
志賀高原、池巡りで最も感動的な瞬間を体験させてくれる池である。






昔、志賀山を登って、その稜線から見下ろしたコバルトブルーの池には驚いた。初めて大池を見て感動した山行であった。池には大きな丸太の筏があって、仲間4、5名と対岸近くまで乗り出した事を思い出した。水中深くに黒い古木があって、それは水面の波に揺れて動き、まるで生きている恐竜の如くであった。恐怖感で皆パニック状となりあわてて戻る途中で、水中の古木と気が付いた。50年も前の学生時代の事である。



大池への山道





その山道で珍しい植物を発見!「ぎんりょそう」である。





牧野植物図鑑には、「まるみぎんりょそう」と表記されている。




大きな蝶「あさぎまだら」が山行に前後する。



大池のコバルトブルーはいつでもという事ではないようである。5、6年前2回目に訪れた大池は変哲もない色であった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫草の差し枝から発根!

2014-10-11 21:33:40 | 紫草栽培
「紫草の差し枝から発根の確認!」 

紫草の茎から発根する事は「ムラサキ特集」の記録にあり、今年は挑戦してみたいとおもっていた。
2年目を迎えた株を掘って移植する際にたくさんの芽があるので、その茎を切って差し枝をしたが水分不足等から全く結果は得られなかった。

露地栽培の苗が生育途中で害虫被害で折れた苗が出たのでその苗を水に差しておいた。 

8月6日 根元に食害を受けて倒れる、ヨトウムシによる被害である。 



8月の事であったがその後、成長点の中心のから新しい葉が伸び始める。
用土を入れて発根を期待したのだがその様子はなく、水分補給も忘れて葉を2枚程枯らしてしまう。
葉は痛んだが、水分補給をすると再び葉は活性化して新しい葉を出して生育を続けるのには少々驚いた。 




モミ殻薫炭が出来たので用土に混入してみた。それから1週間後である。
10/11、2ヶ月間変化のなかった茎の先端に細根が2本出ている事を発見!驚いた! 


モミ殻薫炭との関連性は解らない? 無いとも言えないと思ったりする。 


この根が何処まで育つのか楽しみである。 



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モミ殻薫炭の作成

2014-10-04 16:32:28 | 紫草栽培
モミ殻薫炭を作る
ムラサキを栽培してみて、土壌改良の必要性に気付く。

土壌については余り考慮せずに栽培を始めたのだが発育不全の株を掘ってみると
紫根が伸びやかな生育をしていない。






発育不全の原因が外に有るにしても、押さえ付けられた様な紫根の生育振りである。

土は固く土塊状態で根を掘り出しながら、苗を植えた頃の柔らかな土を思い出す。


問題は如何に経費を掛けないで土壌改良が可能かという事である。

モミ殻薫炭がほとんど経費が掛からない事が解った。


近くのガソリンスタンドでオイル缶をもらう。

煙突はホームセンターで購入、自作の薫炭焼き器ができる。




お試し薫炭焼き









お試しで上々の結果が出たがオイル缶を調整する

オイル缶そのままでは大き過ぎた。






この煙の色が薫炭焼成中を表示? ?

上手くできたので勝手に判断するが・・・


暫くは籾殻薫炭作りが続きそうだ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする