紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキの生育状況/2021・水無月

2021-06-29 19:46:14 | 日記
「定植から1ヶ月の現状報告」
栽培区画はNo.1〜 No.5 block. 現在生育中、全総数 340本
5/18から畑での定植作業を開始。当日の気温は最高気温23℃であった。
室内で育苗中の苗からスタートした。11月から世話をして来た苗である。


NO.1 block 定植の要領を思い出せず、迷いながらのスタートで早速に始めてしまう。
秋苗(11月発芽苗)で中には新芽が付いている苗がある。春先の苗も続いて植える。
例年6月に入ってからの定植作業であったが気候の様子で早めた。


筒栽培、1昨年からの筒が沢山あったが、設定や用土の投入等が面倒で途中 17個で中止。
植えた苗は色々である。苗を植えなかった筒もある。No.1 block.の端にある。
#総数10本  草丈15cm〜20cm 2本(花あり)草丈3cm〜5cm 8本


No.1 block.
活着した苗の生育状況は、斯くの如くじっくりである。葉数は6〜8枚、中々茎立ちをしない・・・?
#総数67本 草丈3cm〜5cm 24本 草丈3cm〜5cm 60本 葉数 6〜10枚


NO.2 block 5/20次の区画の定植作業に移る。自宅室外苗床から発芽。
双葉の内にポットでの育苗に切り替えた苗である。夜間には物置に取り入れ、好天の日には庭先にトレイを並べた。
#総数61本 草丈15cm〜20cm 33本 草丈3cm〜5cm 28本 葉数 6〜12枚


続きの同区画で同じ苗だったが・・・多くが消えてしまった。原因は6月初旬の高温と渇水が原因か?
遮光ネットによる日照不足も輪を掛けていたかも知れない。苗が消えた箇所は対策を検討中。


NO.3 block 
秋苗を定植、冬越しに挑戦する。春先に新芽を見たがその後の生育は不可能だった。
地表面より20cmも高くした区画で、春先の気温変化に適応できなかった様だ。畑の苗床の苗を定植。
NO.5blockと同じに発芽した苗である。   
#総数84本(花ナシ) 草丈8cm〜12cm 24本 草丈3cm〜5cm 60本 葉数 6〜10枚
5/28 定植作業は一応、終了となる。秋苗の苗床の生育が進み、新たな栽培畝が必要となったからである。


 NO.5block 上段の畑(耕作放棄地) 急遽6/1から作ったマルチ畝 6/6に定植。
#総数40本(今春5月初旬に発芽)草丈20cm〜30cm 10本(花付き5本)草丈10cm〜15cm 29本 5cm 1本


NO.4block 上段の畑(耕作放棄地) 
栽培サイクル(春先の苗の定植から、秋苗を9月に定植し翌年秋に収穫)切り替えの実験栽培区画である。
現状は温暖地の栽培状況に負けない程の生育振りである。秋の収穫期まで今後どの様な生育か、目を離せない。
  定植は昨年2020-09-19 (当ブログ「秋苗の定植/2020・長月」ご覧ください)
#総数88本 草丈65cm〜82cm 43本  草丈15cm〜30cm 45本 開花株数34個 
分枝数は6〜10以上 複数(2〜3本)の茎立ち数 29株多くが種子を持つ。
この試験栽培は今の処、上首尾の生育状況である。今後収穫時期に結果が良ければ春先の育苗から解放される。
栽培サイクルが完全に変更となる。

「あしなみの そろわぬなえを よしよしと」
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日本ムラサキ・花から種子へ

2021-06-23 16:28:00 | 日記
「2021日本ムラサキ栽培、種子を確認」
6月中に日本ムラサキの種子を確認する。
寒冷地で、この時期の種子の確認は最も早いと思われる。昨年初秋からの栽培方法故であろう。


耕作放棄畑のほぼ中央部での栽培である。

畑は広いが栽培区画は狭い。5列で密生状態である。遮光ネットを防風ネットとして活用している。

6/6 最後に定植作業を終えた栽培区画である。
1本が傷み活着ならず、苗床跡で見つけた苗1本を植え替えた。


開花を始めた苗にいつ追いつけるか・・・・。マルチの小さな穴には困った雑草が芽を出してきた。
この表土には始末に負えない種がいっぱい含まれていたのだ。
ブタクサ、アカザ、ギシギシ、アレチウリ、ヨモギ、スベリヒュウ等々、籾殻を穴に敷いて生育を防ぐ。


畑の全体である(北側上手より農道の下)。春の草が枯れるのを待って、何とか全体を刈り払う。
既にカボチャ、スイカが生育を始めた。どこまで、面倒を見れるか分からない。


南面より見る刈り払い地。畑の草の生育は、凄まじい。老体にはついて行けないであろう。

早速、アレチウリが芽を出してきた。蔓性なので大きくなると厄介この上無い。
昨年は3mにも及ぶブタクサをムラサキ栽培の防風として残して置いたが、どうなる事であろうか?

    「さきよめず くさとたたかう いまのうち」
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定植後の日本ムラサキ

2021-06-16 18:54:37 | 日記
「遮光ネットの弊害?」
沢山の苗を抱えて、定植作業の進捗状況は日数を要した。
雨の日が続けば、作業は中止。定植を終えた苗の様子は翌日確認して、それ以上の世話を考えもしなかった。


後半の定植作業の苗のその後である。遮光ネットは適度な時期に防風ネットに変換となった。

最も早く定植を終えた苗である。秋苗である。遮光ネットの弊害を最も受けた苗と言える。
苗の生育状況はイマイチで中々進まない。防風ネットに代わってから緑の色がやや強くなった。


遮光ネットから防風ネットへの転用は数年前からで、谷沿いに強風が荒れ狂う。
支柱を差して茎との結束が大変な作業で思い付いた方法である。このブロックは多くの苗が消えてしまった。
多くが温室苗で、定植に培土を添えた事が原因か?乾燥に負けたか?


これは最後の定植ブロックで、苗は大きくなり過ぎかと心配する。遮光ネットは短期間で卒業する。
全体的に見れば大きくなった苗は、活着には問題無かった。返って幼苗の方が課題を抱えていた様である。
結果的には、室内温室で育苗に苦労した苗は畑への定植に気を遣うべきであった。
雨の日や曇り日が続けば、遮光ネット下での生育環境は最悪となる。


定植時に蕾の確認もできなかった苗、開花が始まった。
遮光ネット下で数本が開花を始める。早速に防風ネットに切り替えるが、数時間後に豪雨となった。
自然環境下での栽培は、多難である。倒るるも仕方がない、明日支柱を添えて起こしてやるまでの事。
これから5ヶ月間、酷暑、強風、多雨、多湿、野鼠など対応に苦慮する事ばかりである。
いつまで続く事であろうか?

  「この歳で 新たな希望 他に無し」
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日本ムラサキ2021・定植作業終了

2021-06-06 16:12:39 | 日記
「やっとの思いで全ての苗の定植終了」
些細な事であれこれと、気を使ってやっとの思いで最後の定植作業となった。

多くの草の種を含む土である。マルチに頼るより他ない。左側南斜面が広く出たので排水性は良いだろう。

雨の日の翌日に列幅、苗間隔は共に25cmとして予め目印の穴を開ける。

マルチ穴あけ道具を使うが、刃先が傷んでいて穴開けに手間が掛かる。
最近使わなくなった原因を忘れていた。前はカッターを使ったか?
手元にカッターはない。ハサミが色々あるので切れ味の良いのを選ぶ。


穴開けに手間取り陽射しが出てきて、遮光ネットを掛けて定植する事にする。
これも些細な事で余り気にする事は無かったのだが、この作業の時間が無駄であった。


10m程上に仮植えの苗がある。団子状の土には発芽した他の草の根がある。
土を付けたまま運ぶが、発芽したギシギシの根を抜くと土は崩れる。


緩傾斜面とは言え、足場が悪い。畝幅を広げると手が届かない。
この定植作業には数年前から、気になっていた。昨年の秋の定植作業を思い出す事が出来ない。
何か苦も無く終えた様である。育苗の記憶も無い。発根種を播いたのかも知れない。


その秋苗は現在では花時になっている。苦労した記憶も無いが良き生育ぶりである。

マルチの小さな穴から(多分カッターで開けたか?)3月末に新芽を出して現在に至っている。

5/18から始めて3週間目、20日目6/6本日午前中、2021年日本ムラサキの苗の定植を終えた。
来年の事は分からないが、育苗〜定植は自然に任せる方が良いと思っている。
全体の活着結果もまだ未確認で遮光ネットのままである。籾殻や敷き藁もする筈であった。

   「なえうえて くろうのほかに くいのこり」

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日本ムラサキ・2021、耕作放棄地の栽培

2021-06-04 18:40:36 | 日記
「栽培畝の心配あれこれ」
10年以上も借り続けている畑の隣は5年程前から耕作放棄地となっている。
シンジュ(ニワウルシ)が大きくなって数も増えるばかりとなり、ノネズミの繁殖地でもある。
数年前、地主に相談して樹の始末を条件に耕作許可を得た。


300坪もある大きな畑である。南に面して緩斜面の畑である。
二つの畑を効率的に耕す農機具は無い。毎年ブタクサの繁茂する畑となってしまう。


わずかひと畝の栽培で毎年、枯れ草を集めて焼却する程度である。
昨年はカボチャを栽培し、20個以上も収穫しつい最近まで食材であった。
カボチャの葉はブタクサにも勝った。今年も挑戦する。


5/15、今年のムラサキ栽培の場所を予定して掘り起こして見た。
草の根が網の目状態である。ヨモギ、クズ、ギシギシ、アカザなどで表土は難作業となる。


この畑の中央部に秋苗を育てた1畝があり、冬を越し既に花が咲き始めている。
その隣に、仮植えの苗がある。苗床もあり、その数50本程度は定植が急がれる。


温室栽培の苗は下段の今までの畑で定植が終了している。上段のこの畑にやっと作業が移る。
暫く雨がなく、シートで覆いで乾燥を防ぎながら相変わらずスコップ頼りの耕作である。


心配していた石が出てきた。拳大から拳3っつ、頭大と大きくなる。
この石を抱いた紫根の収穫は、困難を極め容易にムラサキ栽培地とはならない。
地下深くに野鼠の巣もあった。畝を作ると早速にトンネルを作る。


遂に巨岩に出会う、これは掘り出せない。この場所は苗を植え付けない、左の棒を目印とする。
多分この巨岩が他にも沢山あって、この畑の斜面が出来たのではと思う。出てきた石は脆い堆積岩である。
ここは畑の南端で直ぐに5m余の土手となる。段丘の中間部に当たる。下は水田跡地である。


表土を最上部に敷いて水平を見る。この土には多くの草の種が潜んでいる。
特に大敵はアレチウリ、ブタクサ、ギシギシ等である。マルチに頼るより他ない。
野鼠も先住者なので仕方がないか? 空き地は多いので、そちらで過ごして欲しいものだ。

翌日の雨を頼りに整地を終える。

 「ねころびて よていどおりと あめのおと」
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