紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2018.日本ムラサキの栽培記録 (6月)

2018-06-27 19:46:07 | 染料栽培
「畑に於ける栽培記録」
定植を終えて、生育を見守る事になった。
大きな観点が幾つかある。栽培地の畑で発芽した苗の生育状況。
自宅温室で生育させた秋苗の生育過程。
野ネズミ被害対策の効果などである。


昨年11月に発芽して室内温室で生育させた苗である。
傷みのある葉が入れ替わって、新芽が生育を始めた。


これも同じく11月の秋苗である。

12月に発芽させた苗で発芽時の芽と新芽とが共に生育中。

これも同じく12月クリスマスの頃、発芽した苗で2本立ちになりそうである。


秋苗、9/21 新芽が生育中

9月秋苗、新芽の生育に定植時の苗の葉が抑えられている。
2本立ちになるかどうか?


上下の写真、芽が違います。上はミミナグサ、根が白い。

こちらが日本ムラサキの芽、根は赤い。草取りの際に気が付いた。

定植後、約1ヶ月を経た生育状況である。
最低気温は15℃前後の生育状況は所謂ロゼット状態である。

当地、長野市北部では漸く最低気温は20℃を越えるようになってきた。
ムラサキの生育も急速になる。それにしても雨が無い。
予報は雨でも、雀の涙である。

    「あめだのみ にしかひがしか くもにらみ」
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日本ムラサキ、定植その後

2018-06-19 16:28:53 | 染料栽培
「生育を始めたムラサキ」
定植期間は約半月を要した。
畝作りならぬ栽培装置を作りながらの作業であった。
装置は至って簡単なのだが、設置作業の手順が不確定であった。
5個の装置を設置したのだが、その度に方法が違い簡略化していった。
要は野ネズミ対策故の栽培装置なので、半信半疑にもなった。


最初の定植から5週間目の苗。
畑の温室で育った苗である。自宅温室苗とは格段の差がある。


開花真近い生育振りである。
同じ畑での生育ゆえ、苗は土への適応も早かった。


移植2週間の最後の畝の苗である。
蕾を落とさずに移植し、移植の負担もなく開花に至った。


これも同様の苗で、既に根元近くの本葉の脇から分枝が生育。

最後の定植は耕作放棄地を整備して、普通に畝立てをした。
この作業日程の調整は予定していた通りには行かなかった。


敷き藁マルチにビニールマルチという変則的な方法をとる。

生育状況はマチマチである。
毎日の様に午后、谷筋を吹き荒らす風にもめげず、緑を保っている。


苗の頭頂部をカットして移植、根付いた様だ。

珍しく2本立ちの苗である。こうした苗を育てて見たい。
本葉3枚目頃に手を入れるのだろうか⁇小振りな株に生育しそうである。


この苗は水分補給が急がれる。
しかしながら、残雪で水が満杯だったタンクは底を突き 雨頼みとなった。
その雨が降らない。


土手斜面を使い仮設の雨水溜まりを急遽作った。
1週間前1mmの降雨量で20L程の雨水を得た。その後雨予報は総て外れた。
今日の雨予報も外れて、気温は31℃、直射日光で畑は乾きに渇く。

「みずめぐり😡かくしつありて🤗うすいため」

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日本むらさき、不覚の挿し芽検証(続編)

2018-06-16 19:13:33 | 紫根染め
「無意味な検証、新たな疑問」
1ヶ月前の投稿の続編である。
この1ヶ月間で苗の生育は格段の物となり、安心して根を拡げる。

偶然の成り行きから、挿し芽の検証する事になった。
特段、挿し芽などの必要はない。従って無意味な.…となる。
しかし、結果は日本ムラサキの驚くべき強さを見る事となった。


3月24日に急伸した茎を皆カットしてから70日余り経過する。
当然根が出ているとばかり思っていた。


どうして新たな芽を出して生育し続けているのだろう。
カットした時点の本葉2枚の傷みが少なく、双葉の役をしている様に見える。


表も裏も根は見当たらない。
他の例と比べて不思議でならない。


5月に少し様子を見て、絹糸の様な細い根に検証を思い留まった苗である。

細くて長い根であった。間違いなく挿し芽からの生育である。

これはポットの隅に深々とカット部分が入っていた。

発芽した苗と同様な根の生育状況である。
ひとつの発芽苗からふたつの苗の生育得た事になる。


ちなみに親苗の根と比較して見た。
二つ得たとはいえ、この違いである。それでも、これから6カ月後には大した違いはないかも知れない。



下段右側の根の無いカット苗は再びポットに挿した。
温度、湿度管理が一定でも無かった、水分補給を忘れていた事もあった。
生長点を持つ由縁であろうか。

<「まいったと🍃いわせてみせる🌱ほんばかな」

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日本むらさき、定植終了

2018-06-11 19:44:39 | 染料栽培
「畑の温室苗を耕作放棄地へ定植して定植作業を終了」
春の気温上昇が例年に無く早く、ムラサキの定植も10日程早く始まった。
No.1〜 No.5 箱型栽培装置 5/21〜6/4 まで掛かった。
通常の畝栽培でなく、タキロン波板を埋め込んでの作業である。
思ったより装置作りに手間を取られた。
最後に耕作放棄地への畝作りは通常の畝であったが、予期せぬ出来事に会う。


残り苗の数を未確認で、畝幅を広げなくてはならなくなったのである。
困った事に大きな石が出てきて、大変な作業となってしまった。
2列から3列千鳥で植えなくては、まだまだ残り苗が出そうである。


苗は既に開花直前になってる。
定植地からの移植作業になってしまった。


未だ先は長い。しかし移植の手順での作業は不明である。
取り敢えず頭頂部を切り落とす。


これはこれで、仕方がない。目的は紫根の収穫である。
また全てが同じ生育過程にある訳ではない。
移植後に負担があれば、更に短くカットしなくてはなるまい。


小さな苗がある。野菜苗と違って間引く事などしない。
小さい程、定植には心配もなく活着率は高い。
6ヶ月も経てばそれなりに大きな紫根に生育する。


前日に水を撒いてダンボールでカバーをして置いた畝である。
定植作業は簡単に済むが、問題は苗間隔である。苗の大小でバラバラになる。
手前南側には小さな苗を植え、3列目には大きな苗になる様に植える。


敷き藁を根元に伏せて乾燥を防ぐ。風除けも考える。
風の強い所で、午後3:00 過ぎには定刻でゴーゴーと吹き荒れる。


この苗と同じに生育した苗を別の場所に定植してある。
自宅温室の苗とは格段の違いで生育中である。


「いまがあり ☘️このいまをいき🍀あきをまつ」



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ムラサキ栽培、耕作放棄地に挑戦

2018-06-07 20:36:53 | 染料栽培
「新たな栽培地の畝立て」
隣の畑は、野ネズミの棲家になっている。
ネズミ捕り器でついに1匹を捕獲。
仕掛けてから、かなりの日数を経ている。すぐに、捕らえたわけではない。
見つけた時には、既に横たわっていた。大きな野ネズミであった。
多くのタラノキを枯らしたのは野ネズミであったのかと想像する。
この畑で被害に遭うこと無くムラサキ栽培が出来るのか心配になってきた。
しかし、こうした耕作放棄地での栽培方法とその結果に期待する意味はあるのではなかろうか。


定植を待つ畑の温室の苗である。
50本程は栽培装置へ定植済みで、元気な生育を始めている。
難しいのは、この畑への栽培予定で残して置いた苗の生育状態である。
もう定植は無理ではなかろうかと思う程に生育してしまっているからである。
 それでも、このままにして置く事もあまり意味はない。


耕作放棄地の土壌の様子である。
草を刈った表土、その表土を剥がした土壌。
この土は野菜栽培には最適な土と思われる腐葉土層である。
これで畝造りができたら、作業は楽だ。軽くてほとんど力を入れる必要がない。
その下に、湿気を帯びた赤味の土がある。これがお目当の土である。


土壌の様子は分かったが、畝作りの手順は手探り状態である。
草の根が縦横、全面に広がっている。1鍬1鍬掘り起こすより他ない。
軽く差し込んだ鍬が抜けない。やっとの思いで表土を剥がす作業となる。
腐葉土層がたっぷりで、野菜栽培には申し分ない土と見たがこの土をわずか残す。
ムラサキ栽培には不都合な魔の土である。


この下の層を掘り起こして、畝造りをする。
やや深いので大きな石が出てきたりする。


途中から切返し作業を忘れている事に気付く。
元に戻ってこの作業を入れて、何とか2畝を造る。
夕刻の日差しになってきた。

「こきなかば🍃つかれるこしに🍃くわのつえ」


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