紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2023日本ムラサキ・紫根の収穫

2023-10-28 20:56:17 | 日本ムラサキ栽培
「代わった栽培地にて紫根収穫を開始」
種子の選別が何とか片付き、なかなか判断の出来なかった紫根収穫に着手する事にした。
栽培地が代わって、全体の生育状況も異なり決断が出来なかった。


根元が木質化しない事が判断を遅らせた一因でもあった。

その原因は不明のまま、持ち手部分を残し根元近くをカットする。

茎の立ち上がり部分に春先の新芽がズラリと取り巻いている。地表から3cm 程下の部分である。
1ヶ月近くも経過しているだろうか。この新芽生育には養分が必要であろう。
紫根の生育よりコチラに養分がいきそうである。


別の株元も同様である。種子の収穫に力点があったので遅れたのは致し方無い。

やっとの思いで掘り出した1本である。径1cm の茎よりも太い紫根が2本伸び他に数本が伸びている。
紫根の掘り出しに問題あった。一つは、畝作りが杜撰であった事に改めて気づいた。
もう一つは、身体の問題である。足腰が不安定で固い土を掘り起こす作業は、
手間取る事しきりであった。


この所、数週間雨らしい雨が無く奥深くまで湿気は少ないが反面、
土は固く締まって掘り出し用具が入らない。

これは小さな茎の紫根であるが、土塊を抱え込んだ状態で取り出す事になった。
土塊に水を吸わせて取り出す。


前日から畝に放水して置いたのだが、不充分な様であった。
水を吸った土塊を割って見ると見事な色の紫根が出てきた。
細く数が多いのは、やはりこの土塊は障害でこの様な形態になったと思われる。

一様に見えた土地であったが、前年夏は建築現場で機材が置かれ、人が踏み締めてしまった場所である。
固められた土を再々度、耕作する必要があったのだが、一度鍬を入れて、そのまま畝にしてしまった。

しかし、収穫の掘り出し作業は大変であったが、この荒くれた土塊を含む畝で生育した紫根には
それなりの特性があると想像している。抵抗感のある用土で生育し続ける事で表皮が強く、
しなやかになり染料としての使用用途に向く紫根になるのではなかろうか。

「まげたこし のばしてたたみ たのむひざ」

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2023日本ムラサキ・種子の選別

2023-10-21 21:26:32 | 日本ムラサキ栽培
「手製の選別道具・・?」
紫草(日本ムラサキ)の栽培数は例年の1/5である。従って種子の総量も1/5 程度になる。
苗は思いつきの、種々な方法で発芽試験をした結果の苗である。その栽培の結果として採取した種である。


土を篩う用具を使って、種子サイズ2.5mm〜2.8mm の穴を空けた。プリント用紙を使用。
使い勝手はイマイチだが全体量が少ないので時間をかけて何とか選別する。


残る種子、落ちる種子。大きさを選別する僅かな差であるが、双葉の大きさが異なる。極小の種子は目ざるで選別する。

発芽試験を中止した苗床を室内に持ち込んで見た。
10日間すると、ポツポツと発芽し始めたのには驚いた。
室内も日中は日が射すので、好条件となった様だ。


2023日本ムラサキ・猛暑日を乗り越えて - 紫草(日本ムラサキ)の記


先行して発芽した苗との差は大きいが、発芽の確認さえできれば文句は無い。

それではと、採取間もない種子を行間に20粒播種。忘れた頃に発芽して来るか・・・?
明朝は最低気温5℃と予報されている。夕刻の風は冷たく、いよいよ季節の変わり目の霜が来るかも知れない。

   「ボケはじめ えらんだたねを またえらび」


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2023日本ムラサキ・種子の採取(続々)

2023-10-14 20:19:17 | 日本ムラサキ栽培
「種子の選別に追われる日々が、まだまだ続く」」
最高気温は20°C前後、最低気温10°C以下の日々となったが日本ムラサキの緑は余り変化は見られない。
里山の畑で栽培していた頃は葉の黄変が見られたが、まだまだ休眠への様子は見られない。
霜が来てからであったろうか?


直上して沢山の種子を付けた分枝を、ほとんど切り取ったので、そそとした姿になった。

まだ、分枝によっては種子の採取ができそうである。完熟を待って残さずに取りたいものだ。

ちなみに、少々気になった事がある。茎の根元は2ヶ月前8月の頃と余り変化がない。
太さは、約10mm で2mm 程太くはなったが木質化する程にはなっていない。
紫根の生育状況は不明だが、今まで里山の畑では、木質化した株元の印象が残っている。


日々、半日・2時間作業分の分枝をカットして、種子を落とし集めていた。
種子の乾燥も進み、今週は傷んだ種子の選別作業に移る。これは種子との睨めっこで、目が疲れる。
容器をわずかに傾けて転がる種子の様子からも、選別できるのだが・・・。


数知れぬ種子、1粒1粒との睨めっこには変わりは無い。
篩で一気にポンとはいかない。目ザルも使ってみたが、メッシュサイズが中々合わない。
結局は、手製の用具を作る事になる・・・。
次の作業、紫根の収穫は 霜が来る1ヶ月先の11月中になりそうだ。

 「たねのおと きいてききわけ めもつかれ」
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2023日本ムラサキ・種子の採取(続)

2023-10-07 20:18:44 | 日本ムラサキ栽培
「種子の採取・選別に追われる日々」
盛夏の日々は何処へやら、日は短くなり風も寒さを感じさせる。
神無月を迎えて最高気温は20°C以下、最低気温も10°C以下の日々となった。


本格的に種子の採取作業に入る。主幹の最初の3分枝をカット。
多くの分枝が下から競う様に生育している。


種子の選別の第1段階。完熟と思われる黒色・灰色種子と未熟種子と思われる緑の種子に選別。
バット内には、主に萼片と花弁のゴミくらいである。


右上に集めた種子・緑の種子がまだ混在しているので、選り分けて移動。

翌日 朝には、黒みが消えて灰色、白色の種子となる。

バットの左側に選別したグリーンの種も一変して、同じ様な白色の種子となる。
勿論、一緒にはできない。別の容器に集めて、次の選別プロセスで判断が出るだろう。


かなりスッキリした畝の様子である。まだ、先端に花1輪の枝を残してある。
上2段の通しの支柱は、不要となった。この連休中には、種子採取終了となろう。
次の作業は、紫根の収穫である。10月中には終える予定。

「手間かけて 選びし種は 誰の手に」

紫根の収穫が終われば・・・このブログ投稿も終える事になる。
 「老いた身に 追加いちねん われ忘れ」
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