紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・室内の苗床

2020-04-25 19:38:56 | 薬草・薬用植物
「2020卯月、室内の苗床」
桜は散って、リンゴの花が間も無く咲きそうな時節となった。
しかし、世は花見どころではなくなった。予想だにしなかった社会情勢である。
既に世捨て人に近い心境の身にとっては、孫達の時代においての心配のみである。
不要不急の外出禁止の放送が定刻に流れる。
常日頃、畑には人の姿は無い。しかしスコップを杖に畑を歩く様になってしまった。
立ち腰での作業が捗らない。栽培装置設置の労力作業は年甲斐の無い事であった。
まだ、数日を要する作業のまま放置状態である。


茎立ちの苗が元気である。本葉7枚を数える。

背比べである。根の長さは他とあまり変わりはない。

未だ、ロゼット状の苗であるが、良き生育振りである。
赤玉土のみの苗床で、根の色は一際冴えて見事である。
赤玉土のみで定植栽培をして見たい気になるが、・・・・どうだろうか?


ポット数が増えると手間が掛かる。しかし、このままと言う訳にはいかない。

昨年は室外、庭先で自然に任せて同じ苗床で苗を育てた。
気付いた時には、既に10cmもの丈があった。葉は小さく、黄色味がかっていた。
定植時期にごっそり抜いて、ビニール袋に入れて畑へ運んだ覚えがある。
ポットに移して暫く育苗した方がいいのかも知れない。
せいぜい半分ほどで100ポット、2トレーだ。
腰の抜けた身体には丁度良い養生仕事かも知れない。

   「こしぬけて たつなえながめ ひざしあて」

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日本ムラサキ・2020定植準備(続)

2020-04-11 20:31:26 | 薬草・薬用植物
「栽培装置の敷設」
3組目の塩ビ波板加工仕様の栽培装置を設置する。
苗の定植数は1組目は120本、2組目は規模を縮小して60本となった。
3組目も60本の規模にした。課題は手間のかかり過ぎにあった。
土を耕し寄せて作る畝立てと違い、掘って出し入れる作業は倍以上の作業である。
規模を縮小しても手順によって作業効率が違う。
今回は全体を掘り下げて波板パーツをセットする。


20cmの深さで土を堀出す。その下に硬い地層がある。
そこにスコップを入れ掘り起こして石などを取り除く。
両サイドの仕切り波板を差し込み、起した土を踏み固めて固定する。
その後加工𝐖型パーツを入れる。


昨年は初めての事で、粘着テープを使っていたが、その必要は無かった。
45cmのおよそ半分は土で固定されるからである。波が合っていれば問題ない。


塩ビ波板はサイズ45×63cm波板と同サイズの加工𝐖型パーツである。
仕切り板を挟んで両面にセットすると千鳥の4列の畝となる。
𝐖型パーツには3個の苗を定植できる。
15×15×15cmの三角形内で苗の生育を見る事になる。


畑地から20cm高い設定である。
根が伸びる深さは50cmの余裕を持った栽培装置である。
収穫の紫根掘り作業を容易にしたいとの発想で思い付いた栽培方法に過ぎない。
畑南面を振り返ると桜が満開であった。崖下には小川が流れて居て水音は絶えない。
良き苗を定植したいものである。


室内苗床の現状である。良き生育振りである。
室内の最低気温は7°Cと低い。外は霜の朝である。
室外に出したいが、この気温ではまだ外に出す事は出来ない。
葉の広がりは未だロゼット状である。
畑の苗床は、先走って出た芽が消えていた。

 「はなさけど つめたきかぜに とおきはる」

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日本ムラサキ、2020定植準備

2020-04-04 19:31:27 | 薬草・薬用植物
「栽培装置の設置」
春の草花が咲き始めた。日本ムラサキの栽培地に鍬を入れる。
この時期は土は湿気を持っていて、スコップを使うには楽な作業である。
定植までの期間は後2ヶ月である。手間の掛かる作業なので好天の日は逃せない。


昨年の栽培装置を使う事になる。3月下旬に1組を同サイズでセット終了。

余りにも時間が掛かるので規模を縮小して2組めに取り掛かる。
2列で各スポットはズレて居なければならないのだが、正確に調整しないで土を投入してしまった。

掘り出した土を砕いて、スギナの根や小石を取り除く作業が辛くつい急ぎ作業となる。

一応、水平を見たり、糸を張っているのだが・・・。屈み腰が続くので立つとフラフラの足の運びとなる。

畑の平面から20cm高い設定にしてある。それ故そこに投入する土を隣から掘り出さなくてはならない。

元々、紫根収穫作業を容易にできる方法として考案したものである。
規模を小さくしたので、2組目は早く終わったようだ。もう1組をセットしなくてはならない。
どこかで苦労をしなければならないのだが、体力の衰えはそれをカバー出来なくなって来たようだ。
自宅へ歩いて帰る余力はギリギリだ。

   「にほあるき かつてのいっぽ かえりみち」

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