紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

霜月、日本ムラサキの発芽(補)

2017-11-29 16:53:53 | 薬草栽培
「育苗ポットにて生育を始める」
苗床から育苗ポットへ苗を移し替えて間もなく1週間になる。
所謂、鉢上げと言われるこの作業は、この上無く大変な作業であった。
双葉の苗さえ根は3cmに達する。本葉が大きくなった苗は倍の長さに伸びている。
根を傷めない様に気を使う作業は、数が多ければ長時間を要する。



写真左は苗床、右は育苗ポット。こうした作業は久方振りである。
いつもは発芽の兆しを見せた種を直ぐにポットへと移しているからである。



本葉が茎立ちを始めた苗は横根を出して、作業を手こずらせる。
根を傷めない様に気を使うが、双葉苗が1本根元で切れてしまう。
傷めるどころか苗を1本失ってしまった。



終わり近くになって、発芽数にカウントしなかった発芽苗を発見。
もともと発芽日の差についての実験でもあったので、最後の発芽を訂正しなくてはならなくなった。
2週間と限った後にも発芽して来た訳である。
未発芽の種は確認できなかったが、苗床の土に紛れ込んだ種は翌年発芽して来たりする。



54個のポットに、発芽の種の殻を乗せた苗から既に本葉2枚が茎立ちをする苗まで、2週間を越える発芽日の差を見ることができる。
発芽率は余り意味が無い。種の選別の良し悪しの問題である。
ただ、発芽する種であっても、同時に発芽する訳では無い。
少なくも2週間を越える期間を待てば、多くの種が発芽して来るのである。

この時間差には解けない疑問が残る。

   「まちじかん ながいバスには なえあふれ」
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霜月、日本ムラサキの発芽(了)

2017-11-22 16:47:13 | 薬草栽培
「日本ムラサキの発芽日の差」
10月末日に赤玉土に日本ムラサキの種を播き7日目に3粒の発芽の兆しを見る。
ランダムなメモがある。発芽総数である。2週間目がピークで50%を超える。
発芽率は76%であった
11/7   3粒
11/8   5粒
11/14  40粒(A列 13 B 列 15 C列 12 ) 2週間目
11/17  49粒(A列 16 B 列 17 C列 16 )
11/20  52粒(A列 17 B 列 19 C列 16 )
11/22  54粒(A列 18 B 列 20 C列 16 ) 3週間目


11/20発芽が始まってから2週間目に入る。本葉2枚が茎立を始める。
育苗ポットに移す時期になる。
予定の50個を越えたので苗床は終了する。


未発芽の種は17粒あるが見切りを付けて育苗ポットに移す事になる。



発芽はこれまでかと思った翌日、2粒、発芽の兆しあり。
2週間も遅れてくる原因は何処にあるのだろうか。



この種の発芽が遅れた原因は何故だろうか。
蕾から、花、種への時期が3ヶ月間と長期に渡る。
結実する時期が種によって異なる事と関係があるのだろうか。
思い付くのはそれ位の事である。分枝の先端には常に蕾がある。

結実した種がありながら、分枝は伸びて蕾を持つ。
蕾は花を咲かせ、種を付けるが分枝は生育を止める事がない。

分枝が伸びれば蕾ができ、花となり、種ができる。
晩秋まで伸び続けて伸び、花を咲かせる。


    「みをつけて つぼみをいだき はなさかせ」
    「たねもちて おわることなく はながさき」
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2017、紫根の収穫

2017-11-15 19:12:39 | 薬草栽培
「寒気を前に紫根の収穫」
1週間前に種の収穫を終えている。
花を付けた分枝が伸びないで、種の収穫に至らない株もあった。
定植時期の遅れは、収穫にとって大きな痛手となった。
栽培試験地へ多くの苗が出たので、自宅近くの栽培地の苗は残り物である。


トマトとアスパラの間に2列並びで筒型を設置した。
枯れる苗が出て時々苗を追加してきた。
従って生育はマチマチで種も取れず、越冬せざるを得ない株もある。



「紫根掘り」と言いたいが筒での栽培は筒を倒して、数回叩くと紫根が出てくる。
数日前の雨は影響なく、土は乾いている。
筒の型を取るように出てくる。鮮やかな赤い根がお目当ての色である。
軽く叩き、揺することで筒の型が消えて根が出てくる。



全体に小振りなのは予想していたが、割合と大きな紫根である。
茎の根元は細く、予想していなかった紫根の太さである。定植から4か月半の生育期間であった。
晩秋の寒気を感じて既に、来春の新芽が用意されている。


茎の太さ、分枝の多さ、草丈など後 2ケ月間が必要と思われた。
従来1cmの太さの紫根は、茎の根元は木質化して1cmになり、それなりの紫根を想定できた。
皆、茎が細く、その割には紫根が太く長い。心当たりは?土にあり??
細根が多いのも特徴的であるが、寒気を感じて多くなる事は経験済みで、冬越しの紫根の特徴であった。




支柱を抜いたり、枝に添わせた支柱への止めを外したりなど片付け事をすると半日が終わる。午後は天気が急変、青空を流れる雲から雨が落ちてきた。
雷注意報はこの急変を予想してのお知らせだったらしい。
明日からの天気は、更に不安定な予報である。

   「いたむこし しこんのいろに わすれさり」


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霜月、日本ムラサキの発芽(続)

2017-11-10 19:58:32 | 薬草栽培
「播種後10日目の発芽状況」
種を播き7日目で発芽を始めた翌日である。10個に発芽の兆し有り。




翌々日10日目には18個が発芽し双葉を広げる。

順調な、発芽状況である。
後続がいつまで続くか、興味のある処である。

閑話休題



10月中旬の写真である。蓼藍の花とムラサキの花のツーショット。
今、日本ムラサキは寒気にも負けず、厳然としているが藍の花は横に倒れ
種を房状に実らせている。
種を残す為のみで、藍を数株育てている。

    「めがかすみ かがやくがめん もじみえず」

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霜月、日本ムラサキの発芽

2017-11-07 19:32:12 | 薬草栽培
「霜月11月、日本ムラサキ発芽確認」
10月末日、発泡スチロールの手製発芽箱に種を播いて1週間。
測った様に発芽してきた。ただし、一斉と云う事ではない。
気の早い種??発芽の遅い種と、どれ程の差があるか気になる。
一度は解いた疑問だが・・・。
日がズレる事は何処かに理由があると思うのだが、この疑問は解けるだろうか。


発芽の兆しは、種を包んでいる砂が割れたり、持ち上がる事で知れる。
ちょうど7日目である。


発根に要する日数が5日、その後1〜2日で発芽に至る。
種を包む砂は白く乾く位で良いのだが、保温の為つい蓋をしてしまった。
発芽には負担になったかも知れない。まさか、これが発芽のズレの原因ではあるまい。
以後、蓋はしない事にしてみる。



先月、10/23一気に発根してきた苗の、その後の生育状況である。
双葉からの本葉の生育は2枚が余り差がなく出てくる。



2週間を経て多くが本葉2枚が生育中である。
今後は2週間単位で本葉が1枚ずつ増えて行く筈である。
ポットが小さいので水分補給に気を付けないとなるまい。

     「やくそくを まもりめをだし ほうびなし」



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