紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫根染め、木綿の染色

2016-06-04 19:26:28 | 染色

 「木綿のバンダナを紫根で染める」

 紫根で染める布は絹が一般的だが、木綿での染色を試みる。
 絹は紫根液がしっかり残るが、
 木綿は微かな色しか残らない。

 先媒染が良いと聞いているので、アルミの先媒染をして
 紫根の染め液に入れるが、ほとんど染着しない。

 以前、先媒染で染色した際に納戸色の染色結果を得ている。

 今回は手順を代えてアルカリの溶液に入れた所
 不思議な発色を見る。

 紫根とは似ても似つかない色が出て来た。




 アルカリが強過ぎた様である。



   「まちがいを てじゅんかえたと いいのがれ」

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紫根、染色結果

2014-12-16 14:45:46 | 染色
紫根染めの染色結果


アルミ媒染、浸染である。もう少し濃い色を予定していたが・・・・。(ライトの所為か明るい紫色だが現物はもっと深みのある紫色である。

染色前、染め液には4回ほど浸けて染め重ねをしている。布の重さが50g もあるので、新しい染め液で染色しないと染料は重ならず好みの色にはならなかった。



先媒染と後媒染の違いであるが、染め液が違うので厳密な比較とは言えないが色の濃い布が先媒染である。




媒染液の濃度が違うが、赤味の強い方が先媒染である。




紫根から染め液を作る際、ろ過袋を掴んで中の紫根チップを良く揉む事で染め液の濃度が異なる。40~50℃の加熱だけでは染料の抽出は少ない。古い資料には臼を使って杵で紫根を潰している写真を見た記憶がある。
昨年は乳鉢を使って紫根を潰しながら染め液を抽出していたがそれを略した所、染め液の濃度が薄かったようだ。



それにしても絹は良く染まる。
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紫根染め(2014産紫根使用)

2014-12-08 16:15:08 | 染色
2014年産紫根を使用



紫根掘り出し後(2014.11.21)水洗いは余り良くないのだが、土質が良くないので掘り出したままの状態で乾燥すると根にこびりついた土が落とせないので、水で土を落とす。

水に漬けて洗う事はしない。水圧を掛けて瞬時に土を落とす。水に漬けておくと染料が溶け出して水が赤くなる程である。

根が少し乾いてからカットして、乾燥させる。風邪通しの良い所に保管し、時々直射日光に当てる。



濾過袋に乾燥紫根チップを入れて、容器を重ねて(湯煎で)染料を抽出する。染め液の全体量は第1液と第2液を合わせて想定するが,染め布の重さを元に染め液の必要量は決まるので、それを元に水を用意すれば良い。






温度は40℃~50℃を保持する。水を入れただけで染料が出てくるのでこの温度ぐらいだとゴム手袋で紫根を揉みほぐすことができる。湯煎をすれば温度の保持も大分楽になる。約30分したら絞って第1液とする。第2液は同様にして第1液と合わせて染め液とする。



ポケットチーフ2枚(簡単な絞りを入れてみた)を染色中、約30分ほど。温度は40℃~50℃以内。1度染め液から出して軽く水洗いをして,乾いてから2回目の染色を重ねる。



その後アルミ媒染をしてムラサキの色を確認する。媒染液の%はムラサキ色の濃度と関係がある。

媒染前の布の上に媒染が済んだ布を置いてみた。



昨年のムラサキとは色合いが少し違うような気がする。譲ってしまって手元に無いので比べようも無い。
昨年は乾燥した紫根ではなく、掘り出して間もなく,生の紫根であった。関係有りや無しや?
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