紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

梅雨時の紫草

2016-06-29 20:04:08 | ムラサキの栽培


 栽培装置の生育に疑問符

 初めて栽培装置に於ける生育をみているが、
 どうも良くわからない。

 栽培装置も作りが異なり、設置場所が違うので
 苗の生育もマチマチである。



 この栽培装置が、やや平均的な生育振りといえる。
 培土と仕切りの作りに関係がある様に思える。
 
 培土は追加に追加で、大量を投入。地温が安定している。




 筒型の装置で、筒1つ1つの地温が変化して
 全体に不安定になっているのではと推察、風の通り道である。

 筒の培土の量は、ほぼ計算通りで少なくて済んだが、裏目となった。




 この栽培装置は、設置場所が問題であった。
 南面のブロック塀から、もっと距離を取るべきだった。
 筒、それぞれの地温が上がらない場所だ。



 苺苗が生育を始めた。
 陽射しに向かって、双葉が一伸びする。


    「むらさきの ゆくすえあんじ そらあおぐ」

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苺種の発芽に挑む

2016-06-26 19:24:25 | 園芸

 名残惜しい苺栽培
 
  苺を栽培して、年々苺畑が広がった。
 大きな実を着けるコツも解った。
 収穫も増え、イチゴジャムまで作ってしまった。

 何よりも、美味しい味であった。
 ブランド名の付いた苺と食べ比べての結果である。

 その畑を手放すことになってしまった。
 苺の実を眺めて、種の発芽を思い立った。

 種は小さくて、扱いは厄介である。
  赤い果肉が付いてくるので、一度乾燥させてから
  湿ったキッチンペーパー上で種を転がし洗う。

 発根には、スチロパールの梱包空容器を利用することにする。




 種は紫草と同じ様に低温保存処理を2週間する。
 必要であったかどうかは不明。対比してみれば良かった。




 キッチンペーパーを湿らせて種を並べ、発根を待つ。
 蓋は無い。蓋をすると種の腐敗や黴が出てしまう心配がある。6/16
 
 時々、乾燥しない様にスプレーで水分補給をする。




 1週間後には小さな根が出たようである。6/22
 2日もすると緑が見える。6/23
 赤い滲みは、苺の果肉が残って出た滲みと思われる。




 ポットを用意して、爪楊枝の先で発根種を移す。
 培土は赤玉土に使い回しの用土を篩った細粒で、20個をセット。



  
 翌日には、小さな発芽の姿をたくさん確認する。



 これからどの様な生育振りを見せる事であろうか。



 陽射しが好きな様だ。小さな双葉が首を伸ばす。


  「とよのかと よもそのめいを わすれまじ」

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鉢植えの紫草,開花

2016-06-25 19:52:19 | 植物

 蕾を開く、日本ムラサキ

 蕾を見かけてから、3ヶ日目であった。
 まだ花弁は開ききっていない。
 蕾は2個で、数日後に2輪同時に見れるだろうか。

 室内での栽培故に葉はきれいな広がりである。



 殻を帽子に発芽する姿を待っていたのだが、
 鉢を動かしたら帽子は落ちてしまった。




 低温保存処理を再度試みた種であったが効果は無く
 発芽しなかった種が多かのは、何故だろう。
 
 検証実験としては、9や10粒で判断出来る事ではないと云える。
 残った種を別容器に回収する。(秋播き用となる)




 6/20に発根した種が発芽して、この鉢も一杯になってしまった。


 露地を見ると栽培装置に、また発芽あり、困惑する。
 径13cm のパイプに3本の生育は無理だろう。


 「めいわくの おもいをよそに またはつが」

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日本茜チップ考

2016-06-24 09:49:03 | 染料栽培

 茜チップ考

 染料としての茜チップを手作業で作成。
 乾燥した茜は、扱いが厄介である。
 鋏をあれこれと代えて、都合のいい鋏を決める。



 つまり、簡単には切れないのである。
 細根を別にすれば、茜の根も芯に木質部があり固いのだ。
 紫根チップを作った事が脳裏をよぎる。迂闊であった。
 乾燥前に、カットをすれば面倒な作業は不必要なのだ。




 掘り出して乾燥前の日本茜である。2年物である。
 これをカットするのはすこぶる容易である。
 重量は20g 乾燥後には10g を切る。



 茜の根を掘る際に気付いた事がある。
 深い所の根の表皮が剥がれて出てくるのである。
 芯が剥き出しになって白い根になってしまう。

 この写真の白く長い根は、茜の表皮が抜けた箇所である。
 こうした根の先端を集めてみた。






 茜も色素成分は、赤い表皮にある事に気付く。
 太くなっても芯の部分に色素成分は見い出せない。
 細い根はグラム数としてはカウント出来ないが
 染料としての成分は無視出来ない。

 紫根も細根は手許に残るが、この残り屑で以外と
 良く染色出来た事を記憶している。
 紫根と同様に色素成分は赤い表皮と考えられる。
 
 染料の専門店で、粉末にした茜の染料が頭をよぎる。
 根の芯の部分も粉末になっているのではと思われる。
 色素成分のみを分離すれば、10分の1にもなってしまうだろう。





 
 染色用には西洋茜やインド茜が販売されている。
 日本茜は根が細く、非効率として敬遠されている様だ。

 日本茜を収穫する際に、細根を捨ててしまう事は無いだろうか。
 つい太い根に目が行ってしまうが、細根は色素成分が多いので
 丁寧に収穫する必要がある。

 乾燥すれば綿毛の様な状態だが紫根の細根と同じで、
 かなりの染め液を作る事が出来る。

  「なぞときは がでんいんすい しろうとめ」

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日本ムラサキ、開花2016

2016-06-22 20:19:37 | ムラサキの栽培

 2016、紫草開花

 移植後の生育は苗毎に大きく異なる。
 発芽時期がかなり異なる苗が多い故であろう。

 今春四月、発芽した苗が急生育で開花する。
 しかも、露地である。



 
 露地栽培の心配は害虫である。
 本葉がきれいに伸びていない。すでに被害を受けた結果である。
 小さな蟻が花の近辺を動き回る。

 アブラムシがいるのかも知れないが、見つけられない。




 本葉1枚毎に分枝が出ている。賑やかな株になりそうである。
 今の所、ダントツで成育中、隣の苗は未だに身構えたままだ。




 室内の鉢栽培の紫草。本葉が15枚を越えた。
 先端の本葉が抱えているのは蕾ではないか!



 まだ、開花とは云えないが直前である。
 苺畑で見つけた苗である。用土は赤玉土のみで栽培である。
 
 露地との大きな違いは、ここにある。


  「しろきはな ひそかにさきて さだかなり」
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