紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

ムラサキの越冬

2019-01-15 19:44:57 | 薬草栽培
「冬越しのムラサキを観察」
此の所、積雪量が少ない感じがしている。
冷え込みは厳しく、最低気温はマイナス11℃までを体感する。
この気温を肌で感じるとマイナス3〜5℃は暖かい日となる。
日陰の雪が消えるまで最低気温はマイナスを記録する事になる。


雪がなく新年となったが正月2日に雪が来て、根雪となる。
畑も雪に覆われた。中央土手上の、雪の緩斜面二つがムラサキの栽培畑である。


その後雪の日は少なく、畑に伏せた大根と人参を取りに行く。
ついでに秋に定植したムラサキの様子を観察する。
半分は雪の下であったが、藁で覆った下で緑のムラサキの様子を見た。


藁を動かすと痛んだ大きな本葉は割れてしまった。

ロート状になって底の本葉を寒気から守っている。
近くにナズナがあったが更に深いロート状であった。


地面から引き出されたムラサキを発見する。
厳しい寒気が続き、霜柱によって引き出されてしまったのであろう。
畑に様子を見にきて良かった。池面深く戻して、藁をかけてやる。
根の張り方が弱かったのであろう。
この大きさの根を持っていれば、葉が痛んでも3月末には新芽が出てくる。


   「たまさかの ふゆのはたけで なえすくう」
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早春の庭先、点描

2018-04-08 19:05:53 | 薬草栽培
「様々な草花が発芽を始める」
期待の発芽や驚きの発芽を見いだす。

チュウリップの花の根元に「日本むらさき」の発芽多数あり❗️
ポットに取り上げるのはいつ頃がいいだろう。
もう既に根は5〜6cmになろう。早い方が良いかも知れない。


これは「ホタルカズラ」である。
緑を保って雪の下、霜柱の隣で長い厳寒の日々を過ごした。
深い緑の葉は既に生気を持った緑となり、その先端から新芽が大きくなっていた。
この野草から今年は種を採取する計画である。


「イカリソウ」の新芽である。
期待の薬草で今年は沢山株を増やそうと考えている。
もう一株あるのだが踏み歩いて、心当たりの場所が不明である。
日本茜もそろそろ芽を出して来る頃だ。

「ふみつけて 🌱またふみかため 🍃めをふさぎ」

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日本むらさきの苗販売

2018-03-31 19:32:50 | 薬草栽培
「日本むらさき苗、販売時期到来」
日本むらさきの花を観たいと云う想いの方がいるので、細々とお店を続けている。
日本むらさきの花の特徴の一つに開花期間が5〜6ヶ月に及ぶ事が挙げられる。
花は純白で、小さいが4〜5日の開花期間後、結実期に入る。
しかし、分枝の先にある渦巻き状の花穂が伸びて次々と、白い花を咲かせ続ける。
分枝は本葉の脇から次々と出て本葉の枚数の脇芽が伸びて、その先端に蕾がある。

当ブログの最も古いページを繰っていくと詳しい説明と写真がある。
画像一覧から探す方法が最も早い。


この純白さが日本むらさきの証でもある。
西洋むらさきは中心部分が黄色味がかっている様である。


開花時期は6月中旬に始まる。
それから晩秋まで5ヶ月間も花は咲き続け、結実した種子は1ヶ月後には熟成するとみられる。


<苗の案内>

育苗3ヶ月間、すでに本葉は4枚に生育。1セット8ポット入りに組んである。


同じ苗を1セット15ポットに組んだものである。

この本数であれば、染料としての紫根も収穫できる。
価格は1ヶ月の育苗費として100円と考え1ポット300円とした。

   古歌に次の2句が雑誌「ムラサキ特集」に掲載されている。
    「むらさきの一本ゆえに武蔵野の
         花は見ながら哀れぞとおもう」

     「紫の匂へる妹とにくくあらば
         人妻ゆえにわれ恋めやも」

購入先は下記のサイトを検索してご注文ください。
   染色工房(くるでーはっと) https://sinano.handcrafted.jp/


コメント (3)
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日本むらさき、驚愕の発芽No.2(続)

2018-03-22 17:05:55 | 薬草栽培
「庭先の苗床No.2、予期せぬ発芽」
庭先の発泡スチロールの苗床はもう一つあった。
こちらの苗床は、底に穴が開けてあるので雨が降っても箱に水が溜まることはない。
昨年の晩秋、発芽に見切りをつけた苗床である。
ここにも、種の選別後に除外した種を捨てるつもりで、投げ入れてあった。
むしろ、期待の苗床で、春先には発芽の望みを抱いていた。

前回、期待していない苗床で発芽した際、この箱は全く発芽の兆しはなかった。
いつも乾き気味で発芽は諦めていたのである。
19、20、21日の3日間で6.5mmの雨が続いた。大雨ではない。


曇天、小雨続きで日照時間は3日間で1.9時間。
雨水が溜まった状態の日が続いた訳である。
30粒以上の発芽と発根種を見て前回に続く驚きである。


発芽苗をポットへ移そうと抜いて見るが、根が長く諦めた。
もしかすると、3/10頃には発根し、根は生育して、この雨を待っていたのかも知れない。


この苗床で定植時期まで生育させることにする。


この苗床(No1)で発芽するならと、残り種を播いてみる。
温室で最低温度を設定して発芽を待つのも楽しみだが、部屋が狭くなるのも困る。


結果はどうであろうか?
バケツに溜まった雨水を、たっぷり流し込んでみた。

来年からは、温室での発芽、育苗は不要となるかも知れない。


日数を見ると4月4、5日頃の発芽となりそうである。
露地で発芽するなら楽なものである。しかし、天気次第である。


    「つづくあめ はつがのさいん ときあかし」 
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3月弥生、日本むらさきの発芽と発根

2018-03-20 15:44:40 | 薬草栽培
「庭先にて驚きの発芽の発根、続報である」
毎月の発芽を何よりの楽しみとしている、日本むらさきである。
室内の育苗棚は満杯で、3月の発芽を見送っていた。

それを知ってか??  とんでもない処から発芽してきた。
庭先の露地に放置しておいた苗床箱から発芽、発根種、多数を発見。
日を置いて3/16には改めて8粒の発根、発芽種を確認している。



3/10に拾い上げた種は室内にて、発芽し生育を始める。

1ポットに1本移し替えてやる。


2/4に発芽後生育中のトレイに並べてみた。
1ヶ月の生育の差はかくの如しである。


10日を経過して本葉の兆しを見せる苗もある。

なんといっても、種子の殻を割って生育を始めた、この姿に魅了される。

図らずも、3月弥生の日本むらさき発芽を得て、腰痛を忘れる日々である。


   「かがむみに たねがめをだし こしがのび」
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