紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2019水無月、畑点描

2019-06-28 17:14:17 | 日記
「ムラサキ栽培畑の作物」
ムラサキの栽培はひと段落着き、今後の生育を見守る状況となった。
ムラサキの栽培は畑全体の5分の1 程である。
アレコレと興味のある野菜を栽培している。


ジャム作りにとルバーブの種を購入した。
1ヶ月程遅れたが、来年からの使用であれば、発芽すれば問題ないと思っている。


ほとんどが発芽してきた。

ヨトウムシによる被害を心配するが個数が多いので気にしない事にする。

昨年不作だったトマトに、今年は期待が大きい。

水不足が昨年の大きな原因だった。2種類4ポットの苗を購入。
その後、脇芽を元に3倍の苗を育てている。この苗は元の茎が終わってからも実を成らせ続ける。


昨年は長茄子、2株で大収穫だった。今年は丸茄子である。
他に、スイカ、人参、フダンソウ、モロッコインゲン・・・等。


藍の苗である。10年前は畑全体の半分が蓼藍の栽培だった。
昨年は、1ッ本だけ種を着けてくれて命脈を繋く事ができた。
まだ、藍染の思いが消えてしまった訳ではないのだが・・・。


  「あいぞめが はたけをつくる みちおしえ」
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日本ムラサキ栽培記録、水無月(続3)

2019-06-19 20:05:10 | 日記
「強靭な山野草、日本ムラサキ」
日本ムラサキ栽培地は、崖に面して流れる川沿いの北斜面にある。
わずかな谷合いで、地域全般に長野市の北端にある山沿いのやや高台にある。
強い風が吹き渡る場所を適地として療養所があった。現在は独立法人病院がある。

昼過ぎ午後2〜3時過ぎ頃、その強風が決まったように吹き狂う。
崖上の樹木がごう〜ごう〜と唸り、畑の草も巻き込まれる。
遮光ネットを風除けに利用する。


花が咲き、急速に草丈が伸びたムラサキも例外ではない。
発芽したばかりの苗に気を取られている間に、花のムラサキの対応が遅れた。


この個所は、いわゆる風の通り道になっているのだろうか?
根元から同じ方向に傾いて生育している。生育に支障はないだろうか?


既に新しい種が結実を始めている。

秋苗は生育が早い。来月は新種の採取となろう。
「花の命は短くて・・」が普通なのだがムラサキは花期が長く霜の頃まで続く。

生育支障は別のブロックで起きていた。
風の影響ではない。生育が遅れている苗であった。


同様な苗が幾つかある。
緑は保っているが、生育しない状況に首を傾げていた。


根元から新芽を出して生育をしてきた。
これには驚いた。秋苗は強靭な根の力で、定植地に適応してきた。


こんな新葉再生力も見せるが、先はどうであろうか・・・。


    「秋苗は 茎葉を捨てて 根で育つ」
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水無月、閑話休題

2019-06-16 17:34:49 | 園芸
「モミジアオイの発芽」
モミジアオイの花には、ただただ惚れ込んでしまっている。
この種を発芽させたいのだが、なかなか上手くいかない。


モミジアオイの種である。この種を発芽させて見たい。

1房に2列各5粒、1室に10粒。5室で50粒となる。

芙蓉に比べて1粒が大きく、繊毛に包まれてビロード面の魅惑的な種である。

ところが20ポットで1個のみの発芽状況である。
これには挑戦的にならざるをえない。


芙蓉の種を昨年秋に手に入れている。
これはそれ程期待している訳では無い。畑に直接種を播こうと持って行く。
他の作業に手間取って、種の入ったビニール袋は強い日差しに放置された。


開けてビックリ!芙蓉の種の発根である。その後も沢山発根、発芽する。

当然、モミジアオイの種も同様な処置を取る。
数は少ないが、納得である。その後も発根、発芽が続いて反対に困ってる。


自宅庭先には昨年の株元2本から多数の新芽が生育中である。
茎の高さは、約30cm。畑の入り口にも2株が同様に生育中。
畑に持って行くより他ないが、紅1点にして惚れ込める花である。


   「いちぐんを こういってんと たれがみる」
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日本ムラサキ、絶え間無き発芽

2019-06-12 16:44:45 | 日記
「発芽セットの種、何時まで続く発根・発芽」
ムラサキの発芽セットの片付けをしたのは何時であったろう。
正月発芽の為に昨年12月にセット、クリスマス、年末、正月の発芽と限定数を発芽させた。
勿論、発芽しない種が残る。そこに、春苗用として2月、3月と追加してきた。
今年は温室を廃棄して、室温での発芽、育苗であった。
それにしても、遅れて発芽してくる種にはどうしても引きずられる。


発芽セットと言うが培土の上に種を並べただけのものである。

種の処理に多少の違いがある。水浸け3ヶ日間で並べてみた。
培土、種まき土ポットの効用を確認してみたかった。
発根には効果の程はないが、根を伸ばすには効果が高い事が分かった。


その後、水浸け6ヶ日間の種を並べてみた。
種を並べてから発根を確認するまでの日数に、多少の違いがあった。
始まったばかりで、あと2週間様子を見る必要あろう。


弁当箱サイズのパックで3〜4月に多くの種を並べて発根・発芽を得た。
2パックを使用して残り種を拾い集めて、5月に1パックに纏めた。
陽当たりに置いたり、たっぷりと水を入れたりと思い付きの操作をする。


それは振り返ってみると雨が来たり、日照りが続く自然環境に近い状況かも知れない。
片付けようとすると、ポツポツと発根を確認する。
6月一杯で残り種は纏めて、畑の一隅に伏せて置く事にする。
この秋には、秋苗サイクルの栽培が始まる。
春の彼岸には発根種を栽培地の畑に播種をして、育苗なしの試験的な試みであった。
これは、いささか早かった。しかし秋の彼岸に播種は、当地に置いて絶好の機会である。

ムラサキ栽培地の視察一行は10名であった。
予想通りの雨となったが、傘もささずに見て廻る若者がいた。
県南部から駆け付けたと言う彼の目に、花時のムラサキは焼き付いたであろうか。

    「ペーハーを 問うて花みる 濡れた肩」
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日本ムラサキ栽培記録、水無月(続2)

2019-06-09 19:57:40 | 日記
「ムラサキ栽培地視察を控えて」
雨の日が多くなって来た。
生憎の空模様で、栽培中のムラサキを見て頂く事になりそうである。
室内での発根種を畑に播種という変わった栽培方法である。

No.1 ブロックの生育状況

3/21〜26 に播種、1割の発芽状況であった。1ヶ月後に再度播種をしてる。

3/26の播種で4月始めに発芽した苗である。

No.2ブロックの生育状況

3/26〜4/14 に播種、2割弱の発芽状況。空セルには後日苗を定植。

No.3ブロックの生育状況

4/19〜23 に播種、3割弱の発芽状況。
4/19播種は4/25に発芽したが、遮光しなかったためか消えてしまう。


No.4ブロックの生育状況

4/23〜27 に播種、8割強の発芽状況。
下草が出るのを抑制するために園芸用土ココピートを敷く。効果の程はまだ不明。
当地長野では、春の彼岸に播種は早過ぎた様である。
発芽しなかった空セルには5/15から苗を定植した。


1番の目玉は、この秋苗のブロックである。
双葉の苗まで定植して冬越しをさせた。流石、幼い苗は厳寒には勝てなかった様である。

梅雨前線が日本列島の南に連なる。
植物にとって、生育の大きなチャンスである。
四季を通して生育するムラサキにとって、どの様な姿(生育過程)でこの季節を迎えるかである。

結果を見ずに、早合点をしてはなるまい。
様々な要素が互いに影響し、紫根が生育して行くことであろう。
今年はこの畑では、こんな育て方で結果を見てみたい・・・に過ぎない。


   「どう見るか 視察の諸氏 傘の中」
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