誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー初めにⅠ

2019年09月20日 | Weblog

 

           【 日よう会あれこれ 】

 

           この「日よう会水彩画展」もお陰様で7回展を向かえることが出来ました。

           先生から開催の許可がやっと降りたのが、グループ創設から5年も経って

           でしたから、7回ということは今年でもう18年目ということになります。

           年に6枚しか描かぬ人(2ヵ月で1枚仕上げるので)、教室以外では一切描か

           ないという不真面目を自慢する人、その逆に年に何十枚も描く人、自宅では

           折込広告の裏にでも何でもすぐ描いてしまい、家には白い紙が無くなってしまった

           というエピソードの持ち主もいれば、教室の他に毎月スケッチに出掛ける人等と

           まことに様々なタイプの集まりです。

           改めて会場を見渡すと、「絵の上達はその人の描いた枚数によって決まる」という

           趣味でやっている画家さん達への金言がありますが、全くその通りだと思はされます。

           又、時間の経過によるキャリアと上達具合とを競争のレースとして例えると、どうも時間

           の方がどんどん先に行ってしまっているような気がしないでもありませんが…


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー初めにⅡ

2019年09月20日 | Weblog

 

            【 日よう会の人間模様 】

 

            時間に追い越されているかもしれませんが、しかし皆が楽しく仲良くやって

            いるのだけは確かです。そして皆が上達していることも確かです。

            中高年の趣味として或いはグループとしては、これが何より最高のことで

            大事なことだと思っています。

            グループの人間像を見ても、昔に比べると一寸物足りない位の和気あいあい

            振りなのです。よく10人集まれば1~2人は必ず居ると言われる、超個性的な人、

            何か勘違いしている人、グループをかき回す人、壊し屋タイプの人が、現在では

            一人も居らず今では常識的で平和で明るい会として続いているのです。

            こんな善人集団でも、絵については様々です。技量の差もあり、絵に対する温度差

            もあるのです。

            私などから見ても最初から上手だった方が数人、ある時から突如として開眼した

            様な方も数人居られます。先生のご指導(ユーモアと激励叱咤)のお陰で、

            ゆっくりではあるが、今では見違えるようになった方も多く居られます。

            ぜひ皆で楽しく、8,9,10回展と続けたいものです。

            

 

 

 

            


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展より―初めにⅲ

2019年09月20日 | Weblog

 

           【 教室の風景 】

           月に一度の教室で二回目に仕上げが終わると、ずらっと並べて先生の講評

           がある合評会です。その際いつも思うのですが、同じモチーフを描いても

           それぞれが全く違うのです。

           時にはこの人の眼には本当にこう見えているのかしら、と思えるのがあります。

           それがまた上手なのです。これが面白いのです。

           まさに絵とは個性です。人となりです。自己表現、自己主張と言っても良いかも

           知れません。世界に一枚しかない絵を描いているのです。

           上手とか下手などには関係なく、自分の生きている証であり自分の存在を表現して

           いるのでしょう。

           絵作りをしていないのに、まるで名人が絵つくりをしたかの様な自然な傑作がある

           のです。

           こうして先生の講評やそれに対するやり取りや和やかな笑い声を聴きながら、

           絵とは今更ながら創造であり、あくまで自由なものであると思うのです。

 

 

 

 

    


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー初めにⅣ

2019年09月20日 | Weblog

 

            【気力体力と絵を描くこと】

             いささか私事になりますが、この1年間は特に体調を崩し入退院手術などを

             繰り返していたので、絵が描けませんでした。正確には時間はあっても

             肝心な描く気力、意欲そして体力や勇気といったものが湧かないのです。

             こうなると私にとって唯一の趣味である筈の絵も苦痛ですらあって、教室の

             ある日曜日の朝はブルーなのでした。

             趣味というのは本人が時間を忘れるほど楽しくて面白くて充実感を味わえる

             ものだと言います。やって楽しくなければ本当の趣味ではないのでしょう。

             たまたま今年は、3年に1回は回って来る当番役員なので休むこともならず

             却ってこれが幸いして何とか今年は続けることが出来ました。それと何の趣味も

             何もすることが無くなったらと思うとゾッとするような不安にも助けられました。

             やはり凡人は、年齢や病などで体力体調が落ち込むと意欲が衰え、何かをすることも、

             何か創造的な事や前向きな事への気持ちが湧かないようです。

             よく年だから、体が不便になったからと趣味から離れる人がいますが、こうした心境

             なのでしょうか。

             体調をそこそこ保ち、意欲を切らさぬことが大切だとつくづく思いました。

             体も心も元気でないと、普通の人間には絵など描けないものと実感したのです。

 

 

 

 


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー初めにⅤ

2019年09月20日 | Weblog

            

            【10回展と先生の絵とブログのこと】

           

            会場にいると、ギャラリーの方から「この会の先生はどんな絵を描かれますか」

            という声を毎回度々掛けられます。これはギャラリーの方としては当然のことでしょう。

            先生の作品はこの7回展まで一度も会場にはないのです。

            先生一流の独特な哲学とか矜持とか言ったものがあるのでしょうか、我々生徒衆と

            同一の壁面に並べることには抵抗があったり躊躇するものがあるのでしょうか。

            それでも10回の記念展には出品すると約束されています。

            それまでは、興味のおありの方はPCやスマホで「板倉 よう」で検索すれば

            先生の素敵な油絵をご覧になれますよとお答えしています。

            10回展まで頑張らなくっちゃ、生きていなきゃとメンバーの中では話しているのです。

            そしてこの私的なブログ《誠茅庵小さな小さな美術館〉も長年やってきました。元気な

            頃には東京や横浜などの展覧会を、今では市内での知人が出品している展示会を中心に

            やっています。

            特にこの日よう会展は2007年の第1回から全て続けて当館でも陳列して来ました。

            思えば長くやってきたものです。飽きっぽい私としては稀有のことですが、さすがに意欲を

            失いつつあります。しかし今ではここまで来たら、もう男の意地みたいな気持ちで馬鹿馬鹿

            しさと虚しさなどと葛藤しながらも今回もブログを作ったのです。

 

            さてさてお待たせしてしまいました。書き出すと長くなるのが私の悪い癖で、お時間を取らせて

            しまいました。

            17人の48点を陳列しましたのでどうか飽きずに最後までごゆっくりとご覧ください。

            入り口から右回りに会場の陳列順の通りに当館でも並べてみました。

            作品への技術的な批評やコメントは、私の立場や知識ではできませんが、写真の羅列だけでは

            何ですので、作者の人となりや人物像や私的な感想だけを極めて遠慮がちに付け加えました。

            しかし本来の私は、皮肉や冗談が大好きで、辛口発言も大好きという、顔と頭も悪いが口はもっと

            悪いという欠点を持っています。気を付けてこれから書き始めるつもりですが、つい投げやりに

            なって口が滑っていたらお許しください。

            それではどうぞ会場へお入りくださいませ!

            

 

 

 

            

            

            

        

 

 

 

 


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー(1)

2019年09月20日 | Weblog

 

              遠藤 崇昭さん 作品の1

                  『 コンポートの静物 』

            誰からも好かれる、後期高齢者新米の好青年?です。

            今年はギャラリーの目に一番最初に触れる場所に鎮座です。

            その作品は彼の性格通りに正確なものですが、最近変化を見せ

            始めた様ではありますが、やや固さが感じられる様な気がします。

            折角のこのデッサン力なのですから、もっと大胆奔放なタッチで、

            色の明暗や混色が取り入れたら、より一段と素敵なものになる

            のではないでしょうか。

            これは私の勝手な感じですがご本人は、最近、淡い薄いきれい

            といった淡彩画に憧れ始めたようで心配なのです。


令和元年ー(7)第7回日よう会水彩画展よりー(4)

2019年09月20日 | Weblog

 

              久保田 明さん 作品の1/3

                  『 学園の園 』

            温厚な紳士でお元気な会の最長老のお一人です。クレパス画の方が

            永く、お好きなようですが水彩でも確実に腕をあげられています。

            お年に負けぬ熱心さには胸打たれます。

            教室では先生の叱られ役を一手に引き受けられて、周りの人の防波堤

            になって呉れています。それでも少しもへこたれない大物でもあります。

            耳が遠いからという説もありますが、私はそうは思いません。

            本当は己に自信を持った強い方なのでしょう。