この「グループ 藍」の版画展を展示すると、当美術館の今年の展示も企画展も
終わりだと気付かせてくれるのです。同時に今年も過ぎて行くのかという感慨に
打たれます。というのはこの数年間いつも、その年の当館の陳列の「取り」を取って
頂いているからなのです。
師走の何かと気忙しい時に、しばし同展は落ち着いた上品な静謐さが漂うような
ほっとするような気分を味わえる世界なのです。
この「グループ 藍」の版画展を展示すると、当美術館の今年の展示も企画展も
終わりだと気付かせてくれるのです。同時に今年も過ぎて行くのかという感慨に
打たれます。というのはこの数年間いつも、その年の当館の陳列の「取り」を取って
頂いているからなのです。
師走の何かと気忙しい時に、しばし同展は落ち着いた上品な静謐さが漂うような
ほっとするような気分を味わえる世界なのです。
44回という歴史は大変なものです。巷の急造展示会や日の浅いものとは、やはり
全く違う空気があり、さすがに落ち着きと安定感と深みとを感じます。
既に先生は亡くなられて、長老や長い経験の方々を中心に、会員同士で励まし
アドバイスをしあいながら研鑽されているそうです。これもこの会だから出来ること
なのでしょう。
それでは同展から、3人の方の9作品をご覧下さい。
藍展作品ー1/9
真弓さん作品の1/3
真弓 千枝さん 作 『 風のぬけあと 』 自由作
さすがの風景描写です。モノトーンでの遠近表現といい、侘びしくも何か情感が
漂うのを感じる雰囲気といい、素晴らしい出来映えです。
まさに会の歴史と共に、長年のキャリアとその実力を存分に発揮されています。
藍展作品ー4/9
仲川さん作品の1/3
仲川 三郎さん 作 『 インテリア Ⅰ』 自由作
何時もとてもクリアな感じで、鮮やかな素敵な彩色の若々しい作品で
とてもお年を想像も出来ません。何時も感服です。
ますますお元気でご活躍を期待しています。
藍展作品ー7/9
伊藤さん作品の1/3
伊藤 政法さん 作 『 太極拳・剣 』 自由作
この方の毎回、何かしらの動きを巧みに切り取った「動」の作品は、版画では
珍しい感じで大胆な構成は素敵で面白いものです。
版画の定番にはない魅力と興味を覚えます。