誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

26展ー2 企画NO、2 「第27回グループ彩展」よりー(序)

2014年03月15日 | Weblog

 

 「グループ 彩」のこと。

3月の声を聞くと毎年、茅ヶ崎文化会館で「彩 展」が開かれます。

案内状を頂き、良く晴れたポカポカ天気の日に行ってきました。

昔から同展は何とも言えぬ独特のムードを醸し出している展覧会です。

この全体に溢れる、淡彩的な雰囲気と出品者の皆さんの実力とが、ここほど

揃っている展覧会もめずらしいと、前から関心を持っておりました。

一言で言うと,大人の展覧会とでも言うのでしょうか。

最近は一歩会場に入った瞬間に受ける感じで、全体の画風が少し変わったかな

という気もしますが、やはりそこに漂う空気は、淡いタッチの、上品で爽やかなものです。

ますますの静かな充実感と心の安定や安心感を覚えさせるようです。

見る人に、こうした感覚を抱かせるのも絵の大きな効果であり、大事な事の一つで

ありましょう。

会場には21人の方の63点が並んでいます。いずれもが個性的でもあり腕達者で、

さすがにキャリア十分を示すような見事な作品ばかりでした。

それぞれ個性的でありながらハイレベルで淡く爽やかという共通項が窺えます。

当美術館でも、他の方の多くの作品も陳列したい衝動に駆られました。

しかし著作権云々と言うことが一寸行き過ぎではと思わせる程うるさい昨今ですし、

当館の館是としても「作者の承諾」を得た上での陳列としております。

「作者方に何の得もないが、何の害もない」とは言いながら、「許可を得る」のがマナーで

あると心得ています。

これに律しているので、皆さんにお願いする機会が無いまま、残念ながら、多くの作品を

陳列することはできませんでした。

今回はたまたま会場で、石田さんに紹介して頂き、岩田靖子さんの作品を幸い陳列できました。

それではお二人の6点をご覧下さいませ。


26展ー2 企画NO、2 「第27回グループ彩展」よりー(1)

2014年03月15日 | Weblog

 

     石田さん作品の1/3

        石田 千代子さん 画  『サボテンの花』

 この方は、昔からの知人です。10年前にはピンポンのお仲間でした。

 ご都合でピンポンは止められましたが、爾来 絵は毎年見せて頂いております。

 絵の方も一時休まれた様ですが、数年前に十分な充電を終えて見事に復活

 されました。

 何時も植物(野菜や花)をモチーフに変わらぬ巧みなデッサン力と色彩感覚

 とで、淡くて穏やかでやさしさを感じる素敵な世界です。

 次の2作品も共に、失礼ながらとても年齢を感じさせないお洒落な作品です。


26展ー2 企画NO、2 「第27回グループ彩展」よりー(4)

2014年03月15日 | Weblog

 

      岩田さん作品の1/3

          岩田 靖子さん 画  『  刻 Ⅰ  』

 この作者の半心象的な3点について、現在の私の知識やレベルではコメント

 出来ません。お上手なもので何か深いものを表現されているとは、漠然と

 感覚的に受け取りました。

 自分では描けないので、せめて人の絵を沢山見たり、評論などをしてみたりして、

 好きな 絵の世界にいて楽しもうと当美術館も始めたわけです。

 しかし10年経っても、私の勉強不足と感性とかセンスの無さでしょうか、

 素人評論家修業も遅々として進歩はしておりません。

 未だに写実画、具象画などを、上手だ!きれいだ!という程度でそして良かった!

 素敵だ!気に入った等といった感覚的、感情的なまことに素朴な感想の域を出て

 いません。もちろん、普通に絵が好きで見る場合は、これで良い、これが基本である

 とは思っています。それで良いのだと信じても居るのです。

 しかし十何年もやりながら、何か少しは気の利いたことや、一寸は格好付いたこと、

 的を得た適切な批評や甘口も辛口も含めたコメントが出来るようになりたいものです。

 特に心象画、抽象画とかモダンアートの類には未だに全く観賞眼が出来てないのが

 本音です。次の2点と共に、半心象的な作品に、その長い長い時という目に見えない

 ものを、絶対的な時の流れやそれによる変遷変貌という厳粛な事実を、枯れた古木に

託して表現されているのだなぁ、素晴らしいものだなぁと思いながら拝見していました。

 どうぞ続けて次の2点もご覧下さい。」

 

 

 


26展ー2 企画NO、2 「第27回グループ彩展」よりー(6)

2014年03月15日 | Weblog

 

      岩田さん作品の3/3

         岩田 靖子さん 画   『  刻  Ⅲ 』

 

    以上で「彩展」から6点を御覧頂きました。 有難うございました。

    来月にも、次の新しい展示を予定しております。

    どうぞ、又のご来館を心からお待ちしております。   ーー 館主ーー