「グループ 彩」のこと。
3月の声を聞くと毎年、茅ヶ崎文化会館で「彩 展」が開かれます。
案内状を頂き、良く晴れたポカポカ天気の日に行ってきました。
昔から同展は何とも言えぬ独特のムードを醸し出している展覧会です。
この全体に溢れる、淡彩的な雰囲気と出品者の皆さんの実力とが、ここほど
揃っている展覧会もめずらしいと、前から関心を持っておりました。
一言で言うと,大人の展覧会とでも言うのでしょうか。
最近は一歩会場に入った瞬間に受ける感じで、全体の画風が少し変わったかな
という気もしますが、やはりそこに漂う空気は、淡いタッチの、上品で爽やかなものです。
ますますの静かな充実感と心の安定や安心感を覚えさせるようです。
見る人に、こうした感覚を抱かせるのも絵の大きな効果であり、大事な事の一つで
ありましょう。
会場には21人の方の63点が並んでいます。いずれもが個性的でもあり腕達者で、
さすがにキャリア十分を示すような見事な作品ばかりでした。
それぞれ個性的でありながらハイレベルで淡く爽やかという共通項が窺えます。
当美術館でも、他の方の多くの作品も陳列したい衝動に駆られました。
しかし著作権云々と言うことが一寸行き過ぎではと思わせる程うるさい昨今ですし、
当館の館是としても「作者の承諾」を得た上での陳列としております。
「作者方に何の得もないが、何の害もない」とは言いながら、「許可を得る」のがマナーで
あると心得ています。
これに律しているので、皆さんにお願いする機会が無いまま、残念ながら、多くの作品を
陳列することはできませんでした。
今回はたまたま会場で、石田さんに紹介して頂き、岩田靖子さんの作品を幸い陳列できました。
それではお二人の6点をご覧下さいませ。
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