誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

23展ー11 第2回日立ハイテク展よりー(特)-1

2011年11月29日 | Weblog

  日立ハイテク展作品N0-6

   臼井 朗氏作品の1/2

臼井 朗氏 画  『海岸通りの商店街』  油彩

 この方となかなか連絡が取れず、お一人だけ陳列が遅れてしまい
 その上、別枠になってしまい申し訳ありませんでした。
 連絡が取れてからは、即、快く承諾していただきました。有難いことです。

 この作者は、とても真面目な几帳面な方と言う印象でしたから、きっとさぞ
 きれいで細密で詳細な、写真の様にクッキリした画風だろうと勝手に想像して
 おりました。がしかし案外大胆なタッチで描いておられるのが印象に残ります。
 
 これは具象的な細密画を既に超えられたもので、この方がかなり絵をやって
 おられること、技術を持っておられること、そして絵とは何たるかを良く知って
 居られることの証しでありましょう。
 建物の窓や入り口などのタッチが、いいですね。海辺の街の明るい雰囲気が
 伝わってくるようです。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー(特)ー2

2011年11月29日 | Weblog

   日立ハイテク展作品NO,7

    臼井氏作品の2/2

   臼井 朗氏 画 『中川温泉』  油彩

 この作品でも明るい感じで、構図といい配色といい如何にも油絵らしい
 素敵な作品です。特に遠くの山の色が良く、その色の全体との調和が
 見事です。
 
以上 臼井氏の2点を御覧頂きました。又来年のハイテク展が楽しみです。


  本日もご来館有難うございました。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー(序)

2011年11月24日 | Weblog

 同展は丁度1年前に第1回が開催され、当美術館では谷生氏の版画の作品を
 3点展示したものです。
 今年も、銀座6丁目のワイン屋さんのビルの地下に『ワイナックス銀座
 ギャラリー』を訪ねました。
 図らずも久し振りの銀ブラを楽しみながらでした。
 小さな会場でしたが、12人の方が2点づつ位で油彩、アクリル、水墨画、
 パステル、木版あり組み木絵もあるという興趣に溢れる展示会でした。
 
 何と言っても、同展の最大の特徴は皆さんが年代や部署こそ違え、同じ会社
(日立ハイテクノロージという)のOBばかりだと言うことです。
 巷には展覧会の数は多いけれど、この形のものは案外少ないものです。
 
 あの1流の企業戦士達に、かくも豊かな美意識や詩情や感受性やセンスに
 溢れていた方々が居られたとは、又今年も一寸した驚きでした。
 あの無機質な利益追求集団の世界で、内では権欲と地位、外では厳しい
 生存競争に明け暮れしていたでありましょうに、こんなにも芸術性や美しいもの
 への憧憬の心やデリカシーなどが秘められていたとは何だか心が温かく嬉しく
 ほっとする様な気が致します。
 しかも皆さんがそれぞれの分野で一流のエキスパートであり、いわゆる偉く
 なった方々ばかりだそうですから、余計にそんな気持ちに駆られるのです。

 素晴らしい皆さんの絵を全部陳列したいのですが、最近の個人情報保守の
 こと、著作権の問題等があるので残念ながら、お会いしたり連絡したりで、
 「承諾を頂いた方だけに限る」というのを当館の唯一の規範にしているので、
 4人の方の作品だけになってしまいました。

 それでは日立ハイテク展からの作品をどうぞ御覧下さいませ。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー1

2011年11月24日 | Weblog


  日立ハイテク展ー作品NO,1

   谷生氏作品の1/2

  谷生 広泰氏 画  『 夢 』 木版画


  同氏が長野の別荘にこもって制作した木版画です。仙人が山から降りる
  様にこの作品を抱えて下界へ来られたのでしょう。
  今年も昨年同様の素晴らしい出来映えです。
  モチーフも洒落たイマジネーションで、如何にも彼らしいものです。  
  見かけに寄らぬ? 彼のデリケートで繊細な神経やセンスが伺える作品です。
  その中にもシャンとした一本、芯の通った強さも感じます。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー2

2011年11月24日 | Weblog

  日立ハイテク展作品NO-2

    谷生氏作品の2/2

   谷生 広泰氏 画 『京美人』 木版画

 これもこの作者の数年前からの舞子さんシリーズの一端でしょうか。
 木版画特有のはっきりした輪郭の中にも、着物の流れ動き、しなやかさが
 感じられます。

 ふと思うのですが、版画ですから同じ絵で、背景の色、着物の色をいろいろ
 変えてみるのも面白いでしょうね。
 色の調和やコントラストなどの効果に意外な大発見があるかも知ません。
 同じ絵で色をあれこれ替えた作品を並べてみるなんてのも、版画でなくては
 味わえない妙味があるかも知れません。
 きっと作者の山荘では、壁にズラリと並んだ京美人達に囲まれて、さぞ優美な
 生活をなさっていることでしょう。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー3

2011年11月24日 | Weblog

   
   日立ハイテク展ー作品NO,3

    大本氏作品の1/1

   大本 倖嗣氏 画  『向日葵』  油彩

  この作者は、大学時代から当時の、あの「6大学アンデパンタン展」などに
  出品して居られたのですから、もうそのキャリアは大変なものです。
  大分前ですが、大学時代の画友方との展覧会を何度か見せて頂いたことが
  あります。その時から既に心象的であり、モダンアートを思わせるような
  作品、画風でした。
  目下、病から回復中とは風の便りで耳にしておりますが、この作品の
  鮮烈な配色と大胆なデフォルメなど、何と何と、とてもお元気でほとばしる
  様な気力と情熱を感じます。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー4

2011年11月24日 | Weblog


   日立ハイテク展ー作品NO,4

    田中氏作品の1/2

   田中 裕己氏 画  『水辺(日光)』 水彩

   
    初めてお目に掛かった方でしたが、お見受けした通り、第一印象通り
    というのか、穏やかで明るいにこやかな紳士でしたが、作品にもそれが
    表れているようです。「絵は人なり」という通りです。
    如何にも水彩画らしい爽やかな雰囲気です。

23展ー11 第2回 日立ハイテク美術展よりー5

2011年11月24日 | Weblog

   
  日立ハイテク展ー作品NO,5

    田中氏作品の2/2

   田中 祐己氏 画  『稔りの秋』  水彩


   あっさりとしかも丁寧なタッチで、きれいに淡く描くという水彩画の
   王道とも言える、1つのジャンルをしっかりと守って居られるようです。

第2回 日立ハイテク美術会展よりー(完)

2011年11月24日 | Weblog

 これで以上、四人の方の7点を御覧頂きました。
 他の出品者の作品でも、ご紹介したい興味或る作品が多数ありましたが
 陳列できず残念です。
 次回にはより多くの方の作品を陳列できるように準備しておきたいものです。
 12人の皆様方のますますのご研鑚とご活躍を期待申し上げます。


 本日は当館への御来場、ご高覧有難うございました。
 向寒の折、お風邪などひかれません様に、お元気にて又のご来館を
 お待ちしております。       館長拝



  次回当美術館の予定!
 
 地元茅ヶ崎で開催される知人の作家方も多く出品されている下記の
 展示会を予定しております。

  来週  「グループ 絵ふで展」
  
  来来週 「第22回 デッサングループ アミーゴ展」