誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(1)

2018年11月09日 | Weblog

 

            当、誠茅庵美術館としては数カ月ぶりの新しい展示です。お待たせしました。

            この春以降、館長が体調を崩していたものですから、何カ月間も今までの様に

            多くの陳列が出来ずでした。その間ご来館頂いた方々には、ご迷惑をおかけした事を

            お詫び申し上げます。

            さて小康を得てやっと今年6回目のこの展示をすることが出来ました。

            それがタイミングよく丁度私自身も出品している「ヤーコン会作品展」となりました。          

            ヤーコン展はその第1回から当館で毎年陳列していますから、もう恒例の常設展みたいな

            ものです。

            7回展までの会場だった海岸傍の画廊喫茶(ドーヴィル)が無くなり、昨年は開催できなかった

            のですが、そこからほど近い一本裏通りに入ったところの「街路樹」にたどり着いたのです

            入り口の道路に面した側は大きなガラス張りで、明るい室内は展示スペースと喫茶スペース

            とになっています。

            素敵なママさんにご主人、そしてスタッフの女性と、皆さん親切で明るく温かい雰囲気が漂います。

            ここは「マンション茅ヶ崎」の道路に面した1階にあるのですが、このマンションは市内で

            最初のもので、ベランダ、テラスが南欧調、設備は当時の先端を行くもので憧れだったところです。

            表通りからは引っ込んでいますが、それだけに静かでよい環境です。

            前の(ドヴィル)が、明るい表通りのシャンゼリエなら、ここはパリの裏通りにある小さな画廊と

            という趣があるとは、或るギャラリーの方が言っていた感想でした。


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(2)

2018年11月09日 | Weblog

 

            この入り口のポスターは初代会長の石黒俊行氏に書いて頂きました。

            早いものでこのヤーコン会展も8回目にもなりました。まさにいつの間にか

            という感じです。時はむなしくどんどん流れ徒に年を重ね、肉体と脳は衰え

            ていくばかりですが、絵を全員が15年以上も頑張って続けております。

            しかしそのキャリアと作品の出来映えとが一致しないような思いを抱きます。

            絵とは難しいものだと今更ながらつくづく実感しています。

            しかし楽しいことは良いことだ!と、皆明るく元気で楽しんでおります。

            しかも十人十色で、いつの間にかそれぞれの作品にその人なりの特徴、個性

            画風といったものがはっきり出来上がりつつあるようです。

            独特な筆のタッチや色使いが随所に窺えるのは、これは一つの進歩という事

            なのかも知れません。

 

            


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(3)

2018年11月09日 | Weblog

 

            ご覧のような小さく可愛らしいスペースですが、10号以下の大きさで

            17点をゆったりと陳列しました。

            「ヤーコン会とはどんな会なの」という質問を、今回もでしたが、よく受けます。

            そこで会場に挨拶を兼ねて説明文も用意しました。

            ヤーコンとはご承知の様に、あの根菜類の王様と言われ体に良い成分が野菜の中で

            一番だそうで、炒め物、ジュース、お茶でも良しという万能野菜です。

            初代の会長が、ヤーコン作りの名人で、その畑に何人も集まってはバーベキューやら

            スケッチや絵画談義をしているうちに、自然発生的にグループが出来たのです。

            その際、いつまでも元気で描けますようにと、健康食品であるこのヤーコンに

            あやかって名付けたのです。

            今回は場所が変わり,見に来て頂けるだろうかという一抹の不安もありましたが、

            天気に恵まれたとはいえ記帳された方だけで130人にも見て頂けました。

            今後とも、皆で元気で楽しく出来るだけ長く描き続けようと改めて思うのでした。

            これからも、ここ街路樹で毎年続けて行くことになるでしょう。

            さて、それでは8人の17点をご覧下さいませ。

            会場の展示の順に従い、右側から左回りに当館でも陳列致しました。


2018展ー(6) 第8回ヤーコン会作品展ー(4)

2018年11月08日 | Weblog

 

             久保田さん作品の1/2

               久保田 明さん 画 『 青い鳥 』

      

            ヤーコン会の最長老です。お元気です。月に一度の「日よう会」という水彩教室で

            我々と一緒に十数年やっておられます。最近では先生の叱咤激励よろしく、めきめき

            腕を上げられました。

            この描きにくい鳥籠などもうまく描いておられ、質感迄も表現しています。

            今回の2点とも、その日よう会の教室でのものです。真面目に真剣にやっておられますが、

            如何せん、私と同様で描いてる枚数が足りないようです。

                                  年齢に関係なくこれからもどんどん描いて欲しいものです。

             ご本人はパステルに最近では関心興味を持たれたようで、次回の展示会ではパステル画が

             見られるかもしれません。


2018展ー(6) 第8回ヤーコン会作品展ー(6)

2018年11月08日 | Weblog

 

            藤田さん作品の1/2

               藤田 繁彦さん 画 『 湿原・秋 』

           ヤーコン会の現会長さんであり我々の師匠格です。

           その緻密で美しい作品は、毎回多くのギャラリーの方々を魅了し、そして我々をも

           感嘆させています。長年のキャリアに培われたデッサン力を基に巧みな彩色されて、

                               人々を惹きつけているのでしょう。

           我々仲間も大いに刺激を受けています。私など真似をしたくても出来るものでは

           ありません。自分とは画風が違うからと負け惜しみを言うことはできますが、そのくせ

           いつも感心して見入ってしまうのです。


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(7)

2018年11月08日 | Weblog

 

            藤田さん作品の2/2

              藤田 繁彦さん 画 『 湿原・冬 』

            絵を見て「きれい!」とか「美しい!」と言うだけなのはあまり上等な誉め言葉

            では決してないと言います。何故なら果たしてきれいなだけが良い絵なのかという

            ことです。絵に何を求めるのか、絵で何を表現しようとするのかという基本的な問題

            なのでしょうか。

            同氏の冬の静謐さ、秋の侘しさをを感じさせる素晴らしい絵の前では、思はず「きれい」

            と言ってしまいそうです。美しい細密もここまでくると何んと素晴らしいのでしょう。


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(8)

2018年11月08日 | Weblog

 

             まこと作品の1/2

                                        髙橋 まこと 画 『 80歳記念・あまり似てない自画像 』

            先々月に満80歳を迎えたのですが、子供の頃から蒲柳の質でしたし、最近は体調を

            崩していたので、まさか80歳まで生きられたという感慨に驚きながら浸っているのです。

            そこでその気持ちや感情を表現したくて、難しい自画像に挑戦してみました。

            最初は正面の像を考えたのですが、まだ私の技量では難しそうなので、あえて横顔像に

            しました。それでも思った以上に難しくて、口元には難儀しどうにもなりませんでした。

            81歳まで生きていたならば今度は正面像に挑戦してみるつもりです。。

            


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(9)

2018年11月08日 | Weblog

  

            まこと作品の2/2

             髙橋 まこと 画 『 魚釣りし、かの川 』

            昔の会津の郊外です。心の中の原風景です。

            晩秋の夕暮れの侘しい感じを意識したものですが、淡いきれいで洒落た

            淡彩画とは似ても似つかないものですが、私は濃く強く描く主義で、そして

            いつも何かを表現するのを念頭に置いて描いています。

            いつも美しいきれいな絵とは真逆なものになってしまうのが悩みです。


2018展ー(6) 第8回 ヤーコン会作品展ー(10)

2018年11月08日 | Weblog

 

            井波さん作品の1/2

              井波 武子さん 画 『 クレマチス(モンタナ)』

            井波さんの作品は今や前出の藤田さんの絵に迫る勢いです。

            この方のデッサン力の確かさが伝わってきます。すっかりご自分の

            画風が出来上がったようです。

            薄い、淡い、塗り残し、にじみぼかし,垂らし込みを偏重した単なる

            淡彩画ではなく、しっかり書き込まれて強弱、アクセントのある彩色が

            程良いものになっている気がします。