丁度、桜が満開の頃に今年も水彩連盟展が開かれました。
会場の新国立美術館の辺りは、その前庭も六本木のさくら坂も花吹雪が
舞って、風情に溢れ、詩心、絵心や心の奥の美への憧憬をかき立てられる
様でした。そして六本木のモダンでお洒落な街の雰囲気やスタイルも新鮮で、
私などのような年配者でも、そんな気持ちがより高揚するのかもしれません。
会場は690点の会員、準会員、一般公募の作品が並び、まさに壮観という
世界でありました。公募展として、日本水彩画壇の最高峰にある一つと言われる
同展であり、さすがの力作、大作ばかりで、今流行の淡いきれいな淡彩画、スケッチ画
等とは同じ水彩絵の具を使いながらも、全く異質なもので、それは力強く深淵でさえあり
単純な美しさだけではないものを感じます。
半数以上の作品が、心象、半心象、半抽象画的な作品であり、会場を一巡すると
私の乏しい感性に一寸した疲労感を覚えるのでした。
さて当美術館では、その中から知人の7人の作家方の作品を展示させて頂きます。
会場の部屋NOの順に沿って陳列してみました。今回も、簡単な説明だけにとどめ
私の余計な評論批評は遠慮いたしました。
それではどうぞごゆっくり御覧くださいませ。