誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(初めに)

2017年04月18日 | Weblog

 

        丁度、桜が満開の頃に今年も水彩連盟展が開かれました。

        会場の新国立美術館の辺りは、その前庭も六本木のさくら坂も花吹雪が

        舞って、風情に溢れ、詩心、絵心や心の奥の美への憧憬をかき立てられる

        様でした。そして六本木のモダンでお洒落な街の雰囲気やスタイルも新鮮で、

        私などのような年配者でも、そんな気持ちがより高揚するのかもしれません。


        会場は690点の会員、準会員、一般公募の作品が並び、まさに壮観という

        世界でありました。公募展として、日本水彩画壇の最高峰にある一つと言われる

        同展であり、さすがの力作、大作ばかりで、今流行の淡いきれいな淡彩画、スケッチ画

        等とは同じ水彩絵の具を使いながらも、全く異質なもので、それは力強く深淵でさえあり

        単純な美しさだけではないものを感じます。

        半数以上の作品が、心象、半心象、半抽象画的な作品であり、会場を一巡すると

        私の乏しい感性に一寸した疲労感を覚えるのでした。

        

        さて当美術館では、その中から知人の7人の作家方の作品を展示させて頂きます。

        会場の部屋NOの順に沿って陳列してみました。今回も、簡単な説明だけにとどめ

        私の余計な評論批評は遠慮いたしました。

         それではどうぞごゆっくり御覧くださいませ。

      

        


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(1)

2017年04月18日 | Weblog

 

             宮町 由美子さん  画  『 Paysage  ] 

 

         心象的な画面にいつも鮮やかな色彩が踊っていて

         素敵な世界を醸し出しています。


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(2)

2017年04月18日 | Weblog

 

              北川 和子さん 画   『Fantasy 17-2』

 

        巧みにしてクリエーティヴな画面の構成で、壁面というモチーフの

        微妙な変化を美しく、長年に亘って追及しておられます。

 

        

 


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(3)

2017年04月18日 | Weblog

 

 

              金築 翠さん  画 『 輪廻(天平の風韻)』

 

       15年にもなるでしょうか、長い間に亘って「ひまわり」シリーズを

       見せていただきましたが、まことに残念です。寂しい思いです。

       心からご冥福をお祈りいたします。「ひまわり」はきっといつまでも

       私だけではなく多くの皆さんの心に残ることでしょう。


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(4)

2017年04月18日 | Weblog

 

       展示場の景色

    土、日曜などは特にギャラリーが多く、撮影するのが大変でしたが、

    昼下がりの人のいない瞬間のタイミングをうまくとらえました。


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(5)

2017年04月18日 | Weblog

 

            高橋 嘉子さん  画  『 湘南の風17-1 』

 

   
     モノトーン調の色合いで、この湘南の風シリーズももう数年に亘って

     挑戦し続けています。


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(6)

2017年04月18日 | Weblog

  

             小島 法子さん  画   『 小江戸 』

 

     
         あくまで具象にこだわり、町屋の風景を描き続けて作者の温かい

         世界を感じるようです。


29展ー(2)第76回 水彩連盟展よりー(7)

2017年04月18日 | Weblog

 

 

            児玉 惇子さん  画  『 壊されたコーンⅡ 』

 

      お人柄の様に、几帳面にきっちりと、この難しい無機的なモチーフに

      この数年あくなき情熱で取り組んでおられるようです。


29展-(2) 第76回 水彩画連盟展よりー(8)

2017年04月18日 | Weblog

 

     

         芝 眞由美さん 画   『 夕暮れの街 』

   

     作者独特のいつものシリーズで、半心象的でお得意のフアジーな

     タッチで白壁の建物の街をモチーフに、どこかメランコリックな

     雰囲気を醸しています。


29展ー(2)第76回 水彩連盟展よりー(終りに)

2017年04月18日 | Weblog

 

   以上で7作品をご覧いただきました。

   当美術館での7点だけではとても本展の迫力、奥深さ、豊かな芸術性を

   お伝えしきれないのは当然でしょうが、少しでも具象あり心象ありの

   色彩豊かで、夢があり人生があり哀愁がありというそんな世界を感じて

   頂ければ幸いです。

   本日はご高覧ご来場有り難うございました。  ―—館長拝ーー

 

  【お知らせ】

   次回は5月には油彩画展を1展そして水彩淡彩画展を、そして6,7月には

   水彩画展を続けて予定しております。

   またのご来館をお待ち申し上げます。— 誠茅庵 小さな小さな美術館 —