誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

22展ー7 企画展NO,6 第1回ヤーコン会作品展です。

2010年04月29日 | Weblog

 「企画展あれこれ」企画展の6回目に当たって。

 当館では今まで企画展として、様々な展覧会から多くの方の多くの作品を陳列して参りました。
お陰様でなかなか面白いとご好評を頂いております。
これも当館への展示を快く承諾して頂いた素人画家の皆さんのお陰と感謝しております。
少数の人やましてや自分の作品だけ等と固定し偏った展示などより、どんなに変化に富み、
良い素晴らしい作品にも恵まれる事でしょう。

当館では原則としてプロの画家(絵の売却又は絵を教えたり教本を発売等の絵に関する行為で
生計を立てている人と定義して)の作品は、何か差し障りがあってはいけませんので遠慮しております。
一方、趣味や日曜画家の方には必ず一応ご本人の承諾を頂いてから展示させて貰っています。
絵を楽しんで居られる方々ばかりだからでしょうか、お願いすると快くOKして下さるのが
嬉しいことです。その方々には如何にも人生を楽しんで居られる心の余裕、豊かな人間性、
温かい協調性や明るい大らかさ等を感じずには居れません。いつも感謝ばかりです。

それでも、良い絵だなぁと思っても全く知らない方或いは一面識もない方には、当館の説明から始めて
理解をして貰い、何ら害も支障もないことをお話し、或いは時にはブログそのものの説明が必要な場合も
ありますし、又時には館長自身の氏素性や性格、人柄や考え方までが必要になるかも知れません。
それを考えるといささか面倒になり躊躇してしまいます。

この辺が当館としてもこれからの課題の大きな1つかも知れません。
今までで、延べ400人位の方の作品を陳列させて貰いました。そのお願いをした中で、
一件だけ、自分の絵への過大評価でもしているのか、何か誤解をしているのか、単なる偏屈症なのか
或いは無知か、激しい自分の思い込みか、被害妄想的性格か、閉鎖的な自分の暗い世界に閉じこもる
可哀相な変人なのか何か分かりませんが、展示できない例がありました。
時折、本当にシャイで展示などと恥ずかしがって最初は嫌がる方も居られますが、
その1例がそれだとはとても思えません。
この世には、いやもっと狭く同じ趣味の世界ですら、いろいろな方や信じられぬ様な人がいるものと
改めて知らされました。これは大きな例外なのでしょうが、これからお願いするにも、謙虚によく納得まで説明して、
心して十分注意しなければと思っています。

これからも多くの企画展をめげずにお願いし、展示していこうと思っています。

その点、日頃からの気心知れた楽しいグループの方ばかりの作品展であるこのヤーコン会展などは、
気楽で陳列していても楽しいものです。
ただ、親しい方だけに、批評、評論のコメントが難しくなる点を除いては‥…。
そこは館主が、目下趣味での美術評論家(いささか素人画家はあきらめ気味で‥)の勉強や修行中ということで、
皆さんに我慢して頂いております。




22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展よりー9

2010年04月28日 | Weblog
 作品NO,9

     井波武子さん作品ー2/3

      『チューリップ』  4号  陶板画
 
     当館の陳列ミスで、作品NO、9が間違っておりました。
     チューリップでなく「水辺の景色」がダブってしまいました。
     陳列順がおかしくなりましたが、ここに改めて訂正で、陳列させて頂きます。
     ご覧になり難くなってしまい、まことに申し訳ありませんでした。
     ご入場の皆様を初め、作者にもお詫び申し上げます。

22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展より

2010年04月27日 | Weblog
 ヤーコン会展の御案内。

 先日、海岸の傍の小さなしかし一寸お洒落な「カフェ&ギャラリー・ドーヴィル」という所で、
これも小さくつつましやかな小品展が開かれました。
出品者は10人で、水彩画だけでなく各々やっている事で、油彩画あり陶板画がありチャイナペインテング
があって、刺繍画もあり、粘土に着色した人形もありました。
私も水彩画を三点出しました。手前味噌になりますが、ささやかながらアットホームというか、とても暖かい
何かほっとするような、小さなグループ展ならではの雰囲気を醸し出しておりました。
プライベート展ならではの気楽な明るさもありました。

「ヤーコン会ってなぁに?」と皆さんから聞かれましたので、ここでは当日の会場で用意されていた挨拶文を
そのまま転記してみます。

『本日はご来場有難う御座います。
私共は各人が絵を初めとしてそれぞれ様々な趣味を楽しんでおります。
まだまだ拙劣なものではございますが、或る時は真剣に又或る時は気楽にと楽しみながら、
それでも一所懸命に描いたり作ったりした作品です。
大きな逡巡を覚えながらも、持っている限りの勇気を奮ってここに展示してみた次第です
何卒よろしくご理解頂き、厳しいご講評や温かいご指導を頂ければ幸せでございます。

ところで「ヤーコン」というのを御存知でしょうか。美味しい野菜なのです。
我々のグループ名はこれに由来しています。
原産地はインカ帝国のあったアンデスで、昭和60年に日本に渡来し徐々に広まり、
特にこの辺りでは平塚の農業高校の試験栽培などから普及したようです。
生のサラダで良し、油炒めでも良し、最近ではジュースやお茶にもなっています。
何と言っても、野菜に中では最多のオリゴ糖を含み、その他にも様々な効能成分が豊富で
体に役立つ神秘的な根菜なのです。

茅ヶ崎の北西部に200坪位の石黒家庭菜園があります。
そこのオーナーがこのヤーコン作りの名人なのです。
その人の人間味とヤーコンの魅力とに引かれて畑に行っているうちに、やがて自然発生的に
いつの間にか出来たのがこのヤーコン会なのです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。  有難うございました。』

ということで、まさしく手作り展示会になりました。
何も最初から皆も、展示会など夢にも思ってはおりませんでした。
合評会と称する暑気払いや忘年会、偶にはスケッチ旅行。畑にヤーコンを貰いに行ったり、畑で芋煮会もやりました。
そんな楽しいことをしているうちに、数年前誰からともなく、やってみようかと言う話になり、実に数年越しで今回の作品展が
実現したのです。
皆で、平等に分担したり全員の共同作業での準備によって出来たことが何より嬉しいことでした。
幾つになっても皆で協力し合って何かをやり遂げるというのは,やり甲斐があり楽しいことです。

これから先、このヤーコン会は継続するのか、第2回展があるのか、これきりなのか、拡大したり発展させたりしないのか。
全く何もなく何の決まりも決め事もないのです。
そんな会なのが、これが又何とも言えず面白おかしく、堅苦しさのない良さなのかも知れません。


 さて本日はようこそいらっしゃいました。どうぞお入り下さい。
扉を開けると、喫茶室を右手に見ながらコーヒーの良い香りに迎えられます。
左を向けばもう会場全体が見渡せてしまいます。挨拶状の紙だけで、目録がありませんので、
ぐるりと右回りに会場の陳列と同じ順序で、当館でも展示してみました。
それではどうぞごゆっくり、我らの23点をご覧下さいませ。

ご感想、ご批判、アドバイスなど頂けると幸いです。(コメントのところをクリックして書き込みなどして頂ければ有難いことです)

 尚、自分も出品している展示会なので、いつもは厳しい評論家たる?私も、(実はまだまだ修行中の評論家見習いなのですが)
いささかやりにくく、展示者側の一人ですので批評等は極力控えることに致します。









22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展よりー1

2010年04月27日 | Weblog

  作品NO,1

   ヤーコン会小品展の立看板   石黒俊行さん作

  字の上手なこの方が、絵の下のところに貼る題名と名前のカード、それとこの大きな看板を
書いてくれました。
メンバーにもお客さんにも大好評でした。会期中、入り口にでんと構えて盛り上げてくれました。
同氏は、まさしくヤーコン会の大看板で、何かの時の隊長さんであり親分さんなのです。

22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展よりー2

2010年04月27日 | Weblog

  作品NO,2

  新井洋子さん作品ー1/2

   『静物』  6号  水彩

 独特なタッチで素敵です。特に『風景」の遠景やポイントを除いて案外ラフに大胆に、
 ぼかし気味に描いて居られるのが見事なバランスです。
 お人柄も大胆な中にも実は繊細な面を秘めて居られるといったタイプなのでしょうか。
 リンゴの線にも、自由で自然な流れる様な躍動感があります。

22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展よりー4

2010年04月27日 | Weblog

    作品NO,4

    高橋純子さん作品ー1/2

    『ティタイム』  8号  水彩

 この方の2点とも、おとなしい優しいお人柄がその絵にも表れている
 様な気がします。
 落ち着いた穏やかで、しっとりしたタッチと配色です。
 所々のアクセントの少し濃い筆跡のタッチが効果的です。

22展ー7 企画NO,6 ヤーコン会作品展よりー6

2010年04月26日 | Weblog


   作品NO,6

    則武清司さん作品ー1/3

     『干物』  8号  水彩

 会場で肉眼で見るとそうでもないのですが、スポットライトの勢なのか、写真だと左半分
 が残念ながら暗くなってしまいます。
 素晴らしさが上手く伝えられず、これは作者にもご入場の方にも申し訳けのないことです。
 しかし会場で見れば、いつものように細かい巧みなタッチと線で、思わず食べたくなる様な
 見事なものでした。
 特に、暗くなってしまい左側の尾の部分の丹念な線をよくご覧頂けないのが残念です。