誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

28展ー(13)第46回 版画展 Group藍よりー(初めに)

2016年11月27日 | Weblog

 

      この版画展には、もう何年も続けて毎年12月に当誠茅庵美術館のその年の

      最終展示を飾るものとして、お世話になってきましたが、今年は会場の都合か

      例年より少し早いようです。

      版画展というのはいつも思うのですが、水彩、油彩、スケッチ画展とは

      一味も二味も違った感じで、その落ち着いた静かな雰囲気とあまり主張を

      して来ない謙虚ながらも凛としたただ住まい、それでいて何か温かいものが

      伝わって来るような気持ちを覚えるものです。

      基本はやはりデッサン力、構成力、色のセンスが大事なのでしょうが、版画

      独特のタッチや線の表現、配色などと相俟って、素敵で独特な味わいのある世界は

      魅力のあるものです。

      

      それでは、同展から知人お二人の作品、6点を続けてご覧ください。。


28展ー(13)第46回 版画展 Group藍よりー(1)

2016年11月27日 | Weblog

 

       真弓 千枝さん 画  作品の1/3

             『 寝覚め床 』

         この作者のいつもながらのさすがの作品です。

         モノトーン調で見事に遠近感や奥行きが見事に表現されてます。

         これもいつも水彩画で見せているデッサン力、色使い、配色の

         確かさから考えれば,むべなるかなというところです。

         この同系色のみによる濃淡、明暗での表現は大いに参考にしたいものです。


28展ー(13)第46回 版画展 Group藍よりー(4)

2016年11月27日 | Weblog

 

       伊藤 政法さん 画  作品の1/3

           『 夏おどり 』

   

       この作者の作風は、毎年なかなかユニークでいつも印象に残っています。

       版画という、どちらかといえば静の世界に、動きを与え、生きた人間の

       一瞬の動きを掴み取り、それを表現されようとしている作品です。

       こうした版画の中の動きには、これから動き出す緊張感と躍動感と生きた

       人間の温もりと、そして一寸お洒落なユーモア感さえ覚えるのです。、


28展ー(13)第46回 版画展 Group藍よりー(終りに)

2016年11月27日 | Weblog

 

     いつもの水彩画展とは一寸違った感じの作品を5点ご覧いただきました。

     この藍色の布製の案内は、毎年会場の入り口にあって今や素敵な会のシンボル

     でありましょう。

     同会もご多分に漏れず、他の多くの美術グループと同様に、会員の減少と

     高齢化という問題に直面しているようです。

     同展も、メンバー数(9人)と出品数(26点)が昨年に比べて少ないことが

     唯一、残念で一寸寂しいことでありました。

     今後の維持発展とそして今後も毎年の展示会のご盛会を祈りたいものです。

                                  —-完ーー

     本日はご来館ありがとうございました。

     年内にもう1~2展を当館でもと企画しております。

     的どうぞよろしくご来館下さいませ。 —-館長拝―ー


第7回 ヤーコン会作品展よりー(初めに)

2016年11月09日 | Weblog

 

   茅ヶ崎でも最も閑静な住宅地と言われる中海岸通りのもう少しで海という辺りに、

   カフェ「ドーヴィル」があります。その前には海特有の明るい陽光に松林が

   映え、それに囲まれて4面のテニスコートがあり、その海側には市営球場があって

   海へは2~3分、駅には20分といったそんなロケーションの所です。

   そのカフェと同じ入り口で、隣室にあるのがsalon de  deauvilleという一寸お洒落な

   小さな画廊です。そこは我々お気に入りの一寸素敵なスペースなのです。

   そこで「第7回 ヤーコン会作品展」15点の水彩画と2点の鉛筆が1点の油彩画に

   磁器の絵付け作品が1セットという19点の展示会が10月末の1週間開かれました。

 


第7回 ヤーコン会作品展よりー(1)

2016年11月09日 | Weblog

 

  このヤーコン会もいつの間にか7回目にもなりました。年に1度だからもう7年も経つのかと

  一寸感無量の思いです。全く時というのは、風のある日の青空に浮かぶ白雲のように、どんどん

  流れて行くようです。歳をとるとそれが一層速くなったように感じられます。それは我々を待って

  呉れたりはなく、時には冷酷なまでの厳粛さで、我々の心身に年齢だけを残して行ってしまいます。

  これは多少の個人差こそあれ、誰にも免れることのできない自然の摂理でありましょう。

  この現実は肉体はもちろん気力、意欲、好奇心、向上心,感激感動などといった精神面までも著しく

  萎えさせてしまいます。もちろんヤーコン会にも例外ではありません。

  しかし我々は年齢に負けずに、様々な個人の事情をはじめ、いろいろな障害があっても、もう少しは続け

  たいものと思っているのです。せめて10回展まではなどと語り合っているのです。

  8人のメンバーの顔触れを見ると、好ましい人ばかりで、しかも前向きで明るいので、このムードならば

  それも可能なような気がしています。