誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(1)

2011年12月12日 | Weblog


  (アミーゴ展陳列の初めに)

 この2月に続いて今年2回目のアミーゴ展です。
 今回もお会いした方、知った方には当館での陳列をさせて頂き有難う
 ございました。
 メンバーの方々はいろいろな会にも所属されている様なので、そちらでも
 年に1回位は展示会があるとすれば、ここが2回とは出品作の制作も
 なかなか大変だろうと、私などから見ると思ってしまいます。
 教室でのや日常での習作や下絵ではなく、少なくとも人様に見せるべく
 展示会への出品作なのですから、さぞ御苦労されたのではと思いながら
 会場へ行ったら、それは全くの杞憂で、皆さんが4点ずつバラエティーに
 富んだ力作を並べてました。
 アミーゴ会での皆さんの精進振りが伺われるようでした。

 やはり展示会というイベント、目標があるのも各人の制作意欲が刺激されて
 良い活力が湧くのでしょうか。
 アミーゴ会は毎週だそうで、しかも一日中を自由に勉強できると聞いてますが
 そんな絵の為の環境だそうで羨ましい位です。
 この位は描かなければ、この展示会のように上達はしないのでしょう。
 ますます皆さんが多作になって、毎年毎年腕を上げられているのも、
 むべなるかなと言う思いです。

 会のムードも良く、明るく楽しく和気藹々で、それだけにやる気も醸成され、
 先生のご指導も良く環境もよろしく(これは不思議なことに、展示場に居る
 だけでも、そうした会の雰囲気が伝わって来るものです。)、これでは
 皆さんが何処まで伸びるのかが楽しみです。
 
 昔読んだ「絵の修行中の貴方へ」という美術の本に載っていたこんな言葉を
 時々思い出します。
 『絵の修業では、毎日1枚は描くこと。もし描けなかったら明日は2枚を、
 明日も描かなかったら、翌日には3枚を必ず描きなさい。これを10年続ければ
 もう貴方の絵は、既に一人前のレベルに必ず達しているでしょう。
 そこから先は、貴方個人のセンス、感性、創造性、芸術性、感受性とかの
 資質の有無と、やる気の程度と境遇や環境と言った内的、外的な要因に
 よるのです』

 これは、プロの画家を目指す若い人や画学生への言葉かも知れませんが‥。
 しかし、『絵の上達は、その描いた枚数に比例するもの』という金言は、今の
 我々にも通用する言葉でありましょう。


 それではそんな勤勉なメンバーの方々の力作をどうぞごゆっくり
 御覧下さいませ。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(2)

2011年12月12日 | Weblog


    作品NO-1

      藤田先生作品の1/2


        藤田 日出男先生 画 『FUKUSHIMA(Ⅰ)』
                         アクリル&パステル

     平和展、絵ふで展そして今回と、先生の「fukushimaシリーズ」には
     感銘を受けます。
     この被災地への鎮魂歌ともいえる一連の作品集には、深い慈しみと
     思いやりと博愛とそして言い様のない怒りが込められているのを
     感じ、深く胸に残ります。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(3)

2011年12月12日 | Weblog

    作品NO-2

      藤田先生作品の2/2

    
        藤田 日出男先生 画  『FUKUSHIMA(Ⅱ)』
                           アクリル&パステル

    こうして同じテーマを、ご自分の情感、思想、感覚、感性を含めて
    深く掘り下げることは、我々にはとても出来ることではありません。
    やはり画家の感性、創造力,情熱とか、追求力、創造力、表現力と
    言ったものというのは凄いものだと思わざるを得ません。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(4)

2011年12月12日 | Weblog

   作品NO-3

    佐藤さん作品の1/2 

      佐藤 典子さん画  『世界に一つだけの花』 水彩

 この方のいつもの雰囲気で、コスモスがとても素敵です。
 次のキャベツのデッサン画もそうですが、そのタッチ、色とも柔らかく、
 淡い雰囲気が繊細で何ともお洒落で見事です。
 まさしく、これは佐藤さんだけの一つの世界、一つだけの花なのでしょう。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(5)

2011年12月12日 | Weblog

  
   作品NO-4

    佐藤さん作品の2/2

      佐藤 典子さん画 『KANSHA して』

   私は今時の歌に滅法暗いので全く気がつきませんでしたが、今回の出品作
   の4点とも、今をときめく(もう一寸ピークは過ぎたのかな)『スマップ』の
   歌の題名だそうです。全く気がつきませんでした。
   他に「ススメ!」「オリジナルスマイル」というのもありました。

   歌のイメージから絵のイマジネーションが湧くのか、絵から歌の題名に
   つながるのかは分かりませんが、ユニークで遊び心もあって楽しいですね。
   お気に入りの歌を聴きながら、頭の中でイメージしたものを絵にするという
   アイテムも一寸面白いかも知れませんね。
   

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(6)

2011年12月12日 | Weblog
 

  作品NO-5

    廣崎さん作品の1/2

      廣崎 勝代さん画  『静物』 木炭

  お得意のデッサン力で、木炭ならではの穏やかな一寸ファジーで
  暖かい洒落た朝の食卓の空気を思わせます。
  この食卓の両側に座る方の朝は、さぞや満たされた幸せに包まれて
  いるのでしょう。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(7)

2011年12月12日 | Weblog


   作品NO-6

     廣崎さん作品の2/2

       廣崎 勝代さん画  『笑み栗』  水彩

    こんなに精密に細かく美しく描いて居られるので驚き感心しました。
    素敵です。
    同じ静物でも、昨年の「白百合」とは一味も二味も違った画風です。
    どちらがこの方の本当なのでしょう。百合も良かったがこれも見事な
    出来映えです。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(9)

2011年12月12日 | Weblog


  作品NO-8

   野口さん作品の2/2

     野口 昭美さん画 『果物』 水彩

   器に入っている果物、その重なり具合や、スペースを占めている実在感と
   それの本当の重みが出ています。

   静物画では相当やれば、その物の質感は描けるようになっても、それが
   空間に占めている存在感、質量というもの{目には見えないかも知れぬが
   必ず存在するもの)を表現するのはなかなか難しいと言われます。
   
   この絵は、器の中の果物を見ている限りは、その点の結構良い線を
   そこそこいってるんじゃないかという気がしてきますが‥。

23展ー13デッサングループ・アミーゴ展よりー(10)

2011年12月12日 | Weblog


    作品NO-9

      則武さん作品の1/2


        則武 清司さん画  『ARAKI ファーム』  水彩

    すっかり身に付けられたデッサン力で見事に描いてます。
    全体に植物画の感じで、一寸固い様にも思いますが、私はこの位
    はっきりしたメリハリのある感じの作品も好きです。
    同じモチーフなり何なりを描いても、それぞれに違った雰囲気、
    違った情感が伝わってくるところが、絵の面白いところ良いところで
    そして難しいところなのでしょう。