誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー13 企画NO,10 第3回早稲田大学茅ヶ崎稲門会 趣味の作品展ー(1)

2012年07月25日 | Weblog

早稲田大学茅ヶ崎稲門会より

今年もご案内を頂き駅前の市民ギャラリーに行って参りました。

書あり俳句あり陶芸あり、かと思うと刺繍、手芸に工芸、鎌倉彫に切り絵やお花や吊し飾りまでありと言う賑やかさです。

写真もあり水彩油彩俳画はもちろんという多彩で多才な広がり振りです。

しかしとても和やかでアットホームな雰囲気なのは、会員のご家族(旦那さんや奥さん方)の作品も出品されているからでしょうか。

ふと中学校の頃の学校での文化祭の展示を思い出しました。これは様々な作品がバラエティーにとんでいることや、この会も学校に関係した

集まりの展示会だと思うことによる連想のせいでしょう。

こんなに色々な趣味の方が居られるのに驚き、そして本当にその趣味を楽しんで居られるという様子がひしひしと感じられるものでした。

趣味の会はまさしくこれで良いのでしょう。和やかな楽しい展示会でありました。

 


24展ー13 企画NO,10 第3回早稲田大学茅ヶ崎稲門会 趣味の作品展ー(2)

2012年07月25日 | Weblog

 早稲田大学稲門会趣味の作品展より

  稲門会のこと。
稲門会とは言わずと知れた早稲田大学のOBOG会で全国的なとても大きな組織です。マンモス大学の面目躍如というところでしょう。
その一地方の支部的存在なのでしょう。全国の一寸大きな市や町には必ずあると聞いていますし、その上部には県のがあり都や道のがといった具合で大変な数だろうと思います。

早稲田人は野人にして独立独歩、バンカラにして権威や不条理と戦う野党精神を尊び、軟弱と体制寄りと烏合の衆とになるのを嫌い等々といった事が昔の早稲田精神の特徴でした。私なども入学の時の選択の理由の大きな一つであったものです。
これから見るとこの大きな集団、徒党、固い組織は一寸奇異な感じを若い頃には抱いた事を覚えています。

今になれば人が集い共に助け合い共に楽しみ、心のよりどころとしているのだろうと何の抵抗感もありませんが…。

茅ヶ崎・寒川の470名の親睦団体が茅ヶ崎稲門会というわけです。その家族を含めるとかなりの大集団というわけです。
ここにも色々な定例行事や総会がありその他に20を越える同好会があって、文化系やら運動系にと広く活動されているそうです。

皆さんがお好きなもののグループに集まって元気に明るく仲良く和気藹々やって居られると聞きました。
ご自分方の心身共の健康維持や生き甲斐、ひいてはその大きな力でもって地域社会に貢献できるという充実感をも味わって居られる様です。これは羨ましい事です。
これ等は大きな大学の良さとか特徴なのでしょう。大勢で大きな組織だからこそ大きな力となっているわけです。

大きいからこそいろいろあって選択肢も広く、そしてどんな人でも、どんな人間が居ようとも所詮は同窓なのだから、時々巷のサークル等に居ると言われる、常識外れの破廉恥なとんでもない輩などは、そこはあの早稲田で学んだ人の中には居ないだろうというあまり根拠のない感情で、そのグループの個々の人間性の善悪やレベルは最低限だが何となく担保出来る様な気がするという良さがあります。

これだからどんな人でも入りやすくそしてご自分の特徴を発揮し、素の自分でも永く楽しくやれるのでしょう。これは素晴らしいことですね。

展示場の入り口に飾られていた写真の茅ヶ崎稲門会の会旗を見ると、そのエビ茶のスクールカラーや稲穂の校章には、さすがに私もノスタルジーめいたものを覚えます。
若いうちはまだまだ早いと思ったりして、いつの間にか時は流れてたまたま同会に入会しないで今日まで来てしまいました。
同胞方の健康とご活躍を祈るばかりです。

お会いした事もない方ばかりですが、先輩、同輩、後輩方が人生を謳歌し趣味を大いに楽しんで、充実した日々を過ごされていると思うと早稲田出身の一人としては何やらこちらまで嬉しくなるものです。




















24展ー13 企画NO,10 第3回早稲田大学茅ヶ崎稲門会 趣味の作品展ー(3)

2012年07月25日 | Weblog

 早稲田大学稲門会趣味の作品展より

  さて、何人もの知った方の絵で当館でも陳列させて貰いたい作品が何点もありましたが、今回はその方々にお会いできず残念な事でありました。
それでも幸いに、絵を通しての知人お一人の作品を陳列させて貰うことが出来ました。 


   作品NO-1/1

    伊藤 赫子さん画  『湘南農婦』  水彩

一寸洒落ていてユニークで面白いモチーフです。
水彩はもう長いキャリアと伺っております。いつも力強いタッチで描いて居られます。
この絵では、農作業の休憩のひと時の安らぎと長閑さを、如何にも作者の心の大きさ感性の豊かさで、牧歌的な雰囲気に仕上げて、心安らぐ作品になっている様です。     ー 完 ー



  次回は8月28日~9月2日、文化会館で開催の「茅ヶ崎鶴彩会展」を予定しております。

  本日もご来館有難うございました。暑さに十分気を付けて元気にご活躍くさいませ。
  又お元気で当館でお会い出来るのを楽しみにしております。      館主。


24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(1)

2012年07月18日 | Weblog

 平和美術展のこと。

今年も暑い暑い時期がやってきました。
するといつもこの平和美術展を思い出します。私とってはまるで夏の風物誌の一つの様でもありました。
もう2~30年も前の昔から、まさか自分が定年後には絵の真似事をやりそして絵の評論の勉強をしようとしたり、まさかブログの美術館をオープンしてお世話になろうとは全く露ほどにも思いもよらず、ただ絵を見るのは好きで(確かに当時はまだそれほど展示会は現在ほど多くはなかったのも事実ですが)毎年汗をかきかき同展に通い続けたものです。
そしてまさかその20年後には、こんなに知った方が出品されている様になるとは思いませんでした。人との繋がりとかご縁とかは全く不思議で面白いものです。

さて今年も、藤田先生を中心に90名の方々で133点の陳列でした。年々盛況かつ充実していくようです。
油彩、水彩、アクリル、パステル、日本画、墨彩画、色鉛筆、デッサン画、鋼板画、切り絵、陶芸もありというまことにバラエティに富んでます。技法、画風も様々な多士済々の方の出品で同展の独特な雰囲気になっています。

勉強不足でその上いささかセンスと感性が最近とみに鈍化したような気がしている私には(元々そんなものは持っていなかったとも言えるかも知れませんが)、とても皆さんの作品に対する評論、批評などは残念ながら叶いません。
「絵の評論家たるには己は一切描かない方が、何の衒いも気兼ねも遠慮も恥ずかしさも劣等感もなく、真に公平にして適切的確で厳しくも愛情豊かな評論が出来る場合が多い!」という言葉が評論家入門書に出てきます。
それなら最近の私なら資格十分ありなのですが、まだまだ面映ゆくてとても出来ません。今回もこれから陳列する絵についても、紹介か説明の域を多分一歩も出ないと思いますが、何卒ご理解下さい。

ところで今年も、藤田先生を初め多くの方々に直接或いは間接的に(藤田さんと永井さんにお願いして)承諾して頂いたわけで、11人の方の各一点づつを展示することが出来ました。皆様に心から感謝申しあげます。
それでは力作の11点をじっくりとお楽しみ下さい。



24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(2)

2012年07月18日 | Weblog

   平和美術展 作品NO,1/11

    藤田 日出男先生 画  『FUKUSIMA(残された牛)』 アクリル・パステル  F40

先生の震災への鎮魂歌とも言える昨年来の福島シリーズです。先生の絵についての評論にしてもコメントにしても、いまの私にはとてもとても出来るものではありません。
しかし画家がその作品を通して、時には怒りや同情や哀憐の情や義憤やそして社会への抗議や啓蒙、啓発を表現するという社会性を持たれることには心から共感するものです。

24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(3)

2012年07月18日 | Weblog


  平和美術展 作品NO,2/11

    永井 君恵さん画  『アンダルシア』  油彩  P50

お得意の南欧の抜ける様な明るい景色です。あのスペイン等の建物の独特な色、あくまでも青い地中海ブルー、そしてターコイズブルーの空の色、いつも素敵な色を駆使して居られます。
昔からこの方の南欧風景の明るいブルーには魅せられ、このブログの美術館などを始める前からの長い間の隠れファンでありました。

24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(4)

2012年07月18日 | Weblog

  平和美術展 作品NO,3/11

    岩壁 洋子さん画  『 長瀞 』  油彩  F20

毎年、この方の描く山と湖は定評のあるところです。油絵の特徴を生かした深味のある絵を毎年出品されています。
今回のも岩の感じ、瀞の淀んだ深い水の感じが良く出ています。さすがです。
又、次作で山や湖の素晴らしい絵を期待しています。

24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(5)

2012年07月18日 | Weblog

   平和美術展 作品NO,4/11

    藤田 繁彦さん画  『軽井沢 旧三笠通り』  水彩  F20

この方は私の画友であり私の絵のアドバイザーであり先生でもあります。
さすがの遠近感を表現されています。木々の葉の緑や葉の重なり合った様子がいつも彼の絵では何とも言えぬほど素敵です。
ぜひ、30,50号に挑戦していただきたいものです。
この詳細さ精密さ正確さ、ものすごいデッサン力そしてその美しさは、あらゆる面で私などの対極にあるものですが、ここまで素敵に描かれるともう何も言えません。ただ良き絵の私の師であり相談相手であり、尊敬する先輩であります。

24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(6)

2012年07月18日 | Weblog


  平和美術展 作品NO,5/11

    野村みどりさん 画  『紫陽花』  水彩   F10

いつも柔らかい優しいタッチでソフトに多くの花を描いて居られます。
この方独特の筆使いの感じで、いつも良い味を出して居られます。

24展ー12 企画NO,9 第28回ちがさき平和美術展よりー(7)

2012年07月18日 | Weblog

   平和美術展 作品NO,6/11

     石井 君江さん画  『花咲く礼文島』 油彩  F12

如何にも油絵らしい筆太の力強いタッチで目を引きます。
北国の遅い春から夏にかけての、あの一時の華やかさと短い時期の一抹の寂しさが感じられるようです。