早稲田大学稲門会趣味の作品展より
稲門会のこと。
稲門会とは言わずと知れた早稲田大学のOBOG会で全国的なとても大きな組織です。マンモス大学の面目躍如というところでしょう。
その一地方の支部的存在なのでしょう。全国の一寸大きな市や町には必ずあると聞いていますし、その上部には県のがあり都や道のがといった具合で大変な数だろうと思います。
早稲田人は野人にして独立独歩、バンカラにして権威や不条理と戦う野党精神を尊び、軟弱と体制寄りと烏合の衆とになるのを嫌い等々といった事が昔の早稲田精神の特徴でした。私なども入学の時の選択の理由の大きな一つであったものです。
これから見るとこの大きな集団、徒党、固い組織は一寸奇異な感じを若い頃には抱いた事を覚えています。
今になれば人が集い共に助け合い共に楽しみ、心のよりどころとしているのだろうと何の抵抗感もありませんが…。
茅ヶ崎・寒川の470名の親睦団体が茅ヶ崎稲門会というわけです。その家族を含めるとかなりの大集団というわけです。
ここにも色々な定例行事や総会がありその他に20を越える同好会があって、文化系やら運動系にと広く活動されているそうです。
皆さんがお好きなもののグループに集まって元気に明るく仲良く和気藹々やって居られると聞きました。
ご自分方の心身共の健康維持や生き甲斐、ひいてはその大きな力でもって地域社会に貢献できるという充実感をも味わって居られる様です。これは羨ましい事です。
これ等は大きな大学の良さとか特徴なのでしょう。大勢で大きな組織だからこそ大きな力となっているわけです。
大きいからこそいろいろあって選択肢も広く、そしてどんな人でも、どんな人間が居ようとも所詮は同窓なのだから、時々巷のサークル等に居ると言われる、常識外れの破廉恥なとんでもない輩などは、そこはあの早稲田で学んだ人の中には居ないだろうというあまり根拠のない感情で、そのグループの個々の人間性の善悪やレベルは最低限だが何となく担保出来る様な気がするという良さがあります。
これだからどんな人でも入りやすくそしてご自分の特徴を発揮し、素の自分でも永く楽しくやれるのでしょう。これは素晴らしいことですね。
展示場の入り口に飾られていた写真の茅ヶ崎稲門会の会旗を見ると、そのエビ茶のスクールカラーや稲穂の校章には、さすがに私もノスタルジーめいたものを覚えます。
若いうちはまだまだ早いと思ったりして、いつの間にか時は流れてたまたま同会に入会しないで今日まで来てしまいました。
同胞方の健康とご活躍を祈るばかりです。
お会いした事もない方ばかりですが、先輩、同輩、後輩方が人生を謳歌し趣味を大いに楽しんで、充実した日々を過ごされていると思うと早稲田出身の一人としては何やらこちらまで嬉しくなるものです。