誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー8 企画展の(5) 第71回水彩連盟展より

2012年04月23日 | Weblog

  水彩連盟展

 今年も六本木の国立新美術館で開催されました。ちょうどセザンヌ展もあったので
 そこからの流れの様な、特別に有名なもの以外はあまり絵には関心のないといった感じ
 の人達もかなり入場したのか、大勢のギャラリーで会場は活気と熱気に溢れて
 おりました。
 とにかく絵の好きな人がこんなにいることは驚きであり嬉しい事でもあります。
 紙の使用量と美術館の入場者数はその国の文化のバロメーターとはよくいいます。
 社会が何とか平和なのか、或いは絵などを見ている間は、しばしの間であっても
 現実から離れて、悩みも不安も忘れることが出来るところが良いのでしょうか。

 今年はいい具合に、東京の桜の満開と会期がピッタリで、美術館の前庭や六本木
 ヒルズ、東京ミッドタウン、青山墓地などの桜も楽しめた様です。

 一般公募の入選者が300点。会員160点、準会員160点の約650点が
 並んでいました。

24展ー8 企画展の(5) 第71回水彩連盟展より

2012年04月23日 | Weblog
 こうなるともうかなり圧倒される感じです。絵画鑑賞、美への探求なんてことも、これで
 かなりの体力気力を要するものの様です。
 これらの絵が何を表現、何を訴えるのか等を考えたり、それを受け止めたりし続けている
 と心も足もヘトヘトです。

 展覧会の見方として、まずはざっと急いで会場全体を回り、それから今度は先程目に
 付いたもの、心に残った、琴線にふれた、強く印象に残った、自分の好みといった作品
 をじっくりと見て回るのがポイントだと教えて貰ったことがあります。
 中小規模のローカルの展示会では、この方法は確かに効果的です。
 しかしこのような大規模な中央展となると、この方法でも心と眼と足の疲労はかなりの
 ものです。
 美を芸術を堪能するには,この位の代償はやむを得ないのかも知れません。

 さて、今年も当館では毎年陳列をお願いしてる5人(我が家の女房殿も含めて)の
 方々の作品を並べる事ができました。
 皆さん長年のキャリアで見事な腕前ですから、私如き新米評論家では、またよく知った
 方ばかりなのでコメントするのは至難のことです。
 そこで今回はあえてコメントなしで続けて陳列致します。

 このレベルの方達ですと、風景でも静物でも具象的に描くだけなら、たいした苦労も
 ないのでしょうが、皆さんがそれぞれご自分の同じテーマをモチーフとしていろいろ
 デフォルメしながら、この10年間追い続けて居られます。
 この苦労はさぞ大変なことだろうと頭が下がる思いです。

 素人の趣味の楽しみのお絵描きの線を一歩でも越えてしまうと、楽しいなんて言ってる
 世界だけではなくなってしまう事なのでしょう。

 それでは5人の方の5作品をごゆっくりご覧下さいませ!



 

24展ー8 企画展の(5) 第71回水彩連盟展よりー5 

2012年04月23日 | Weblog


    水彩連盟展   作品NO-5

       高橋 嘉子 画  『卓上のシンフォニー12-Ⅱ』


   以上で5点を見ていただきました。如何でしたでしょうか。

  
   近々、また次の企画展を考えております。どうぞご期待下さい。
   本日はご来場まことに有難うございました。
   館員一同(といっても館長一人だけですけれど)またのご来館を
   お待ち申し上げます。  ーー館主ーー

24展ー7 企画展の4 第5回99絵画展より

2012年04月22日 | Weblog

  第5回99絵画展

 4月の下旬、東京は九段下のギャラリーで開かれた同展です。
 これで同展を我が誠茅庵美術館で陳列させていただくのも確か3回目でしょうか。
 都立九段高校OBの第9回生有志の9人というのが命名の由来と聞いた記憶です。
 皆さんがそれぞれ別々な所や或いはサークル、教室、グループ等で或いは個人で
 制作して居られて、年に一度その作品を持ち寄っての展示会というところが、
 小さなサークルや教室の展示会が大流行の昨今ではなかなかのユニークさです。
 それだけに油彩、水彩はもちろんパステル、水墨そしてパソコンを使った絵まで
 あるというバラエティに富んだ楽しい展示会でした。

 絵とはまさに、百人居れば百枚の絵ありという通りで,同じ水彩でも千差万別で
 あれも絵、これも絵であり、絵とはその人個人の独特なもの、何にも束縛されぬ
 自由奔放なもので良いものと改めて感じさせられる様でした。
 そして皆さんがそれぞれ強く自己主張をしています。これがまた楽しいところです。

 今年は私の友人、星野氏の紹介でちょうど会場に居られた大西恒夫氏にも快諾を戴き
 お二人の作品を展示できました。

 それではお二人の8点をごゆっくりご覧下さい。
 

24展ー7 企画展の4 第5回99絵画展よりー1

2012年04月22日 | Weblog


   99絵画展

      星野 健次氏 画  作品の1/5

         『夏の夕暮れ』  水彩

   これはもう作者独特な素晴らしい星野ワールドでしょう。
   それぞれの作品に、ユーモアあり色気あり旅情詩情に溢れた叙情的な
   作品です。

24展ー7 企画展の4 第5回99絵画展よりー2

2012年04月22日 | Weblog


   99絵画展

      星野 健次氏 画  作品の2/5

         『しなの鉄道の冬』  水彩

   この作家は小学校以からの友人ですが,見かけは体格の良い男丈夫でどても
   男性的なタイプに見えます。
   絵は人を表すという私の信念が揺らいでしまいます。
   とても淡くて繊細で情感たっぷりです。
   ひょっとすると彼は本当はとてもナイーブでデリケートなのかも……。