ヤーコン会作品展より
我々の手作りミニ展覧会もいつの間にか４回目を向かえることが出来ました
一寸粋でお洒落で小じんまりとした可愛らしい会場で、しかも海にも近く窓からは
公園の松林が見えるというロケーションも良く、そんな画廊喫茶「ドーヴィル」の雰囲気
にも助けられたのでしょうが、落ち着いたなかなか素敵な展覧会だと、多くのお出での
方々に好評だったのが何より嬉しいことでありました。
メンバーのお一人の石黒ファームのヤーコンに繋がった９人ですが、今年はこの作品展
の前に同ファームの畑の中で芋煮会をやりました。それぞれそこに互いの作品を持ち寄り
野外合評会となりました。この様にヤーコンは特に決め事も規則もなくすべて皆の話し合い
だけで、自由で好きなように皆が和気藹々のうちに全てを決めて実行しています。
年に１度のスケッチ旅行、暑気払い、新年会の名を借りた合評会、展示会の後には反省会
と称した夕食会や飲み会、これだけが定例の行事です。中にはこれだけが楽しみの人も
若干名居るようです。皆、絵を心から楽しんでいる人ばかりです。
絵を後半人生での一番の趣味としているわけですから、当然ながら少しでも上手に
なりたい、自分で少しでも満足のいく絵をという上達志向は人並みには持っております。
しかし、この会の一番の良さは上達もさることながら、絵を通じて得難き友人知人を得て、
そして美への感性、人間性、情緒や情感、物事への好奇心などいった重要な若さの要件を
失ったり鈍化させない為の目に見えない何かが有る様な気がすることです。
絵のお陰で、心豊かな楽しく明るくこれからの日々を送る事が出来ればいいというのが
この会の皆の気持ちだろうと思います。
今回も各人２～３点の水彩、油彩そしてパステル、そして恒例のチャイナペイント
作品を陳列致しました。
搬入と搬出の日は雨降りで大変でしたが、中間の４日間は穏やかな天候に恵まれて、
有難いことに思っていた以上の多くの方々に見て頂くことが出来ました。
そこでこの誠茅庵ブログ美術館でも、その全作品を入り口から時計回りに会場と同じ
陳列を再現しました。
いつもの当館では各陳列の度に、修行中の館長として恥や失礼をも省みず、批評や
評論の真似事をさせて頂いております。
しかし、この展示会の様な身内の様な仲間ばかりの作品の論評は、普段とは一味
違った意味でも難しくて、今回はせいぜいお人柄の紹介か極めて素朴な感想位しか
出来ないと思いますが御了承下さい。
それではどうぞごゆっくり２３点をご覧下さいませ。
井川さん作品の１／２
井川 末子さん 画 『 朝食の楽しみ 』 水彩
さあ、バターを塗って美味しいフランスパンを頂きましょう！
今日も一日頑張るぞ！ という気になります。
井川さん作品の２／２
井川 末子さん 画 『 軽井沢にて 』 水彩
中央奥の遠い林の感じが素晴らしいタッチです。
水彩画の素敵なところなのでしょう。
高橋さん作品の１／２
高橋 純子さん 画 『 積み木 』 水彩
ご本人の様にとてもやさしい感じのする作品です。
しかし私などには、何となくもう少し塗りたくなってしまいますが…。
高橋さんの作品の２／２
高橋 純子さん 画 『 熱海梅園の秋 』 水彩
構図も良く、如何にも水彩、淡彩画のタッチで、遠くの森が淡く
遠近感があって素敵です。
私の作品の１／３
高橋 誠 画 『コーヒーブレーク』 水彩
どうしてこうも描きすぎ塗りすぎになるのでしょうか。
折角の透明水彩絵の具の良さが全く出ていません。
私の作品の２／３
高橋 誠 画 『パイナップルじゃない！ キワーノです』 水彩
珍しい果物に描く気になった一番新しい作品です。
周りの方々のように明るく淡く描こうと意識したのですが、これでは
どうもいまいち物足りません。
私の作品の３／３
高橋 誠 画 『 黄 葉 』 水彩
大分以前に描いたものです。昔からこんなに何度も
塗りこんで描いていたのだと改めて実感です。
藤田さん作品の１／３
藤田 繁彦さん 画 『 蔦 』 水彩
いつもの素敵な藤田ワールドです。
計算された緻密な技法と鮮やかな色合いはいつも心を捉えます。
私の写真技術が下手なのが申し訳ないようです。
