誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

21展ー12 『ちがさき平和美術展』からの展示です。企画NO,11

2009年07月16日 | Weblog

 『第25回ちがさき平和美術展』からの出張展示。

 (1)御案内
 梅雨明け宣言があったら翌日からもう快晴で早くも真夏日です。
市の文化会館で開催中の「第25回ちがさき平和美術展」へ行ってきました。
137点の水彩、油彩画は無論、パステル、木炭画あり、アクリルもガッシュも彩墨画や鉛筆画まで、さらに日本画や銅版画もあり、陶器も数点、切り絵やコラージュもそれに加えて外国からの絵が20点もあり、まさにユニークで何とも楽しい総合美術展といったところでした。
油絵の大作があったり、25回という実績通り、皆さんそれぞれにさすがにお上手で、落ち着いた風格のある安心して楽しく見ることの出来る展示会でした。
私の尊敬する友人であり絵の先輩先生でもある藤田さんを経由してでしたが、何となく私も存じ上げている3人の方々にも展示の了承を間接的ながら頂いた事を念のため記しておきます。 
 

21展ー12 企画NO,11 第25回ちがさき平和美術展より

2009年07月16日 | Weblog

 《25回ちがさき平和美術展からの展示》

(2)素人評論家の思うこと。

さていろいろな絵を見せて頂いて、もはや自分で描くのは諦めて素人評論家足らんとしている私にとっては、お陰で良い勉強良い修業になりました。
絵にもいろいろあって、自由で楽しく描ければ良いのでしょう。絵はその描くことの楽しさや喜びの少しでも、それを見る人に伝われば良いのだと言うこと、そしてその作品を見てそれを感じ取れる様になるために、多くの絵を見て、己の感性を養うこと磨くことが評論家入門の第一歩だという美術評論入門書の言葉を思い出しておりました。
現在の私は、絵の前でただただ圧倒されるばかりで何のコメントも出来ません。ましてあまり知らない人の絵には(逆にあまりに知った方のもしにくいが)特にそうです。
従って、当分は当館では愛想なしですがコメントはあまりせずに、説明や紹介位が多くなると思います。
現在ではまだまだ、私の知識、感性のレベルでは、コメントすれば失礼になるのではと恐ろしくて批評などなどは出来ないのです。
評論の為の無理矢理な評論も嫌ですし、褒めてれば良いというだけのそれではこれまた面白くもないでしょう。
そのうち何時かは私も、ぬけぬけと失礼や叱られるのも恐れず、的確なにして正当で思いやりのあるコメントが出来るようになりたいものです。

と、ここまでいつもの様に、無責任に思い付くままドンドン筆を走らせ、いや筆じゃなくてPCのキイーを叩いてこれを書いています。そんな筆の(キイー)の弾みの
余勢を駆って、その序でに良く知っている先輩お二人の絵でコメントの練習をさせて頂く事を思い付きました。勝手に甘えて失礼も顧みず、どんなコメントになるのか分かりませんがどうぞお許し下さい。
お二人に嫌われるのは、私にとっては大変なことで最も嫌なことではありますが、よしんば叱れれても怒られても、これも評論家への修業であると勝手なことを思ったのかも知れません。

 それではこれからどうぞごゆっくり、絵の方を御覧下さい。


21展ー12 企画NO,11 第25回ちがさき平和美術展より

2009年07月16日 | Weblog
 
 (3)作品展示

    平和展作品NO,1-1/2

    藤田さん作品  『新緑』  F10 水彩

 相変わらず見事なデッサン力ときれいな色使いと遠近感とで魅了されます。
 まさしくこれはもう藤田ワールドです。
 絵はその人の好きずき様々で自由で良いのは当然です。
 描く人もそれを見るだけの人も、人は絵に一体何を求めているのかという基本的 或いは哲学的とも言える観点によってそれぞれ違うのでしょう。
 
 ある人は癒し、清らかさ、美しさ、楽しさ、苦悩、哲学、人生の反映、喜怒哀楽 を等と実に様々なのだろうと思います。それだけに絵というものが素晴らしいも のであると言える訳なのでしょう。

 ところで、私のようなタイプのギャラリー(まだまだ評論家にもなれない)から 言うと、もっと色を混ぜて欲しい様な気がしてなりません。
 透明水彩絵の具の美しさもいいが、熟年男の重さ、憂い、苦悩、哲学というか人 生の反映とかいったものが、そんな物があってもいいのではと、つい思ってしま うのです。
 
 構図も言うことなし遠近感も十分色も淡くてきれいで、安心感や癒されるという のは、絵の好きな人全般の一般受け素人受けはするのでしょう。
 勿論私も、きれいだなぁ、うまいなぁ、爽やかだなぁとそう思う一人ですが、こ れから素人評論家を目指す私は、一寸背伸びして変なことを無理矢理考えてしま うのです。(ゴメンナサイ! 失礼お許しを!)
   

21展ー12 企画展NO,11

2009年07月16日 | Weblog

  平和展作品NO,1ー2/2

  藤田さん作品  『 蓮 』 F20  水彩

  久し振りの大作ですね。
  これは緑の中の蓮の花の美しさを見事に強調されていて、美しい静かな画面に
  素直に爽やかさ、清らかさを堪能しました。

ー12

2009年07月16日 | Weblog
 
 平和展作品NO,2-1/2

 冨田さん作品  F10 『春まだ浅い立山連峰』


 山々が素敵ですね。油絵の良さでしょうか、油絵をいつの間にここまでという程、山の感じがいいですね。我が家の私の弟子の評論家も、山の色が良かったと申しておりました。
しかし私が無理矢理コメントすれば、手前の湖などが一寸もの足りない。
「山を描きたかったのだから、手前はどうでもいいの…」ときっとおっしゃるでしょうが、それならもっとそれを協調、徹底すべきなのでは……。

ことばの弾みで序でに言うと、次の「湿性花園」では、緑色も各種沢山あります。いろいろ使ったほうが宜しいのでは…。(ゴメンナサイ。怒らないで又遊んで下さいね)

ー12

2009年07月16日 | Weblog
  平和展作品NO,3-1/2

  岩壁さん作品 『モカちゃん』 F10 油彩

  次の木炭画は極めて緻密に、モカちゃんは油絵にしては案外あっさりと仕上げて居られます。
  やはりかなりのキャリアとテクニックとが感じられます。

21展ー12 企画展NO,11

2009年07月16日 | Weblog
 平和展作品ーNO,4-1/1

 永井さん作品 『プロバンス』 P50 油彩

 この方の絵はよく展示会等で拝見しています。ご自宅のギャラリーでも見たことがあります。
軽井沢か何処かの白樺の木を描かれた素敵な絵をいまだに覚えております。
今回の大作も、如何にも油絵らしい良さで、描いたことのない私も思わず油絵を
やってみたいなぁなんて気持ちに駆られます。

21展ー12 企画展NO,11

2009年07月16日 | Weblog
 平和展作品NO,5-1/2

 野村さん作品  『西洋朝顔1』 F20 パステル

 同じモチーフを水彩とパステルで描いて居られて、各々の特徴、雰囲気が出ていますね。
良いアイデアです。腕達者なのを感じます。特にパステルがいいですね。