誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

2019展ー(1) 第29回アミーゴ展よりー(始めに)

2019年02月25日 | Weblog

 

 

            当誠茅庵美術館も二か月ぶりの新しい展示です。

            今年も同展から9人の方の17点を陳列することが出来ました。

            今回は知った方々にほとんどお会いすることが出来ず、改めての

            当館への展示許可頂けませんでしたが、そこで今まで数年間に

            何度も何度も展示している方だけに絞りました。この方達には

            承諾いただけるだろうと勝手に思い陳列させて頂きました。

            作者の方々には何卒よろしくご理解、ご承認願います。

            さて、今回の会場は改装や新築なった市民文化会館です。

            広く明るく従来とはまるで雰囲気が違います。

            横長というのかだだ広い感じがしますが、これも慣れないせいでしょうか。

            天井がやや低いのと、白い壁でやけに明るい感じがします。明るいのが

            良いのか悪いのか分かりませんが、暗いところ陰になるところが無くなった

            のは良いことでしょう。

            ここを根拠にしていた各会の展示会が、今年から戻ってきて賑やかになる

            ことでしょう。

            アミーゴ展も29回の歴史を刻み、大分顔触れもかわりましたが、水彩、油彩

            木炭、パステル、デッサンと多彩で自由に絵を楽しんでいる方々の集団という

            雰囲気は昔の通り伝わってきます。

            皆さんベテランの腕達者な方ばかりで、個性的な作品が展示さてなかなか素敵な

            展覧会でした。

            ともすると、教室で皆が一斉に描いた習作が何点も並んでいて、退屈したり、

            上手下手を競っているような嫌らしさを覚えたりする展覧会がありますが、

            ここでは自由で大らかな、これこそ趣味の絵画展の醍醐味に溢れる感じです。

            時折、教室で描いた作品を1点は出品することという決まりのあるグループがある

            そうですが、余程の初心者のグループとか画学生の集団ならいざ知らず、あくまでも

            趣味での展示会では、その人らしい個性的で独創性、創造性あふれる自由で夢のある

            楽しい作品であるのが一番なのでないでしょうか。

            その点このアミーゴ展は楽しめる素敵な展示会だと思います。

            それでは、会場の陳列の順に沿って左回りに当館でも並べてみました。

            どうぞごゆっくりお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019展ー(1) 第29回アミーゴ展よりー(1)

2019年02月25日 | Weblog

 

               藤田 日出男先生 画-1/2

                  『 失われた故郷 』  油絵

              あれからもう8年。現地ではまだまだ復興の道も半ばです。

              とかく今になると世間から忘れられがちですが、あの悲惨

              な出来事は今も現実なのです。

              私は両親が福島県(会津)出身で、私自身も疎開で小学校時代を

              向こうで過ごしたので、あの地の人のことを思うと忘れられるもの

              ではありません。

              先生が、この福島のモチーフをテーマとして、あの地への

              哀憐と同情を、そして社会悪や社会の矛盾への怒りを表現し続けて

              おられることに、心からの感銘と共感を覚えるのです。

            


2019展ー(1) 第29回アミーゴ展よりー(3)

2019年02月25日 | Weblog

 

                猪爪 昇さん 画-1/1

                   『 紫陽花 』  デッサン

              今年も、繊細で優しいタッチで思はず見入ってしまう程で

              花びらの質感そして色が見えてくるような気さえしてきます。

              数年前初めて見たときは女性の作品かと思いましたが、偉丈夫な

              同氏の描いたものと知り驚いたものですが、見事なものです。


2019展ー(1) 第29回 アミーゴ展よりー(5)

2019年02月25日 | Weblog

 

                 廣崎 勝代さん 画-1/2

                     『 枇 杷 』  木炭画

              この方はもうすっかり木炭画作家になられたのでしょう。

              質感と言い立体感といい共に見事です。

              次の水彩の「むべ」も、昔の水彩時代と同じで懐かしく

              拝見しました。少しも衰えを知らないようです。

 


2019展ー(1) 第29回アミーゴ展よりー(7)

2019年02月25日 | Weblog

 

                 荒木 洋子さん 画ー1/2

                     『 一休み 』  デッサン

              昨年まで老婦人の像を、実に優しいタッチでほっこりと

              見る人の心を癒していました。とても印象的でした。

              今年もその雰囲気が窺われます。

              次の「干し柿」もパステルで見事に質感を出しています。

              変形なところも面白く素敵な作品になっています。


2019展ー(1) 第29回アミーゴ展よりー(9)

2019年02月25日 | Weblog

 

               岩壁 洋子さん 画ー1/2

                  『 Mちゃん 』  油絵

 

             毎年出品されていた、この方のお得意な山や湖の風景画で雰囲気ある

             その画風は印象的でした。

             今年は静物や人物画に徹したようです。

             この人物と言い、次の「株」の絵も、やはりさすがの実力です。