誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー4 企画展のNO,3 第25回 グループ 「彩」展より

2012年03月31日 | Weblog
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   グループ 彩 展よりの展示。

  この展覧会は毎年春に市民文化会館で開催されています。
  今年で25回目という歴史を誇り、さすがに落ち着いた雰囲気の会です。
  講師、指導の先生が数年前に替わられたと聞いておりますが、その所為か
  この数年、会の画風が少し変わってき来たような印象を受けました。
  
  彩展というと、驚くほど皆さんが一様にお上手で腕達者で、その技術を駆使して
  あくまで淡く、あくまでソフトに、あくまで繊細に、もちろん今、流行のスッケチ
  画的淡彩画などではなく、あくまでも淡い色調を基調にして独特な雰囲気を醸し
  出すものです。そして他ではあまり見られない位に、皆さんの画風が揃っている
  というイメージです。

  今年もその彩展の伝統とも言える画風の素敵な作品は健在でした。
  その中から石田千代子さんの典型的な彩展らしい4点を陳列させて頂きました。
  
  それではどうぞごゆっくりご覧下さいませ。
  

24展ー4 企画展のNO,3 第25回 グループ 「彩」展よりー(1)

2012年03月31日 | Weblog


   グループ 彩展  作品NO-1/4

     石田 千代子さん 画  『む べ』  水彩


    石田さんはこの色彩、このタッチでもう長い間、枯れた野菜や古木などを一貫したモチーフとして、
    寂寥感の中にそれでいてとてもお洒落で素敵な独特のムードを表現しています。

24展ー4 企画展のNO,3 第25回 グループ 「彩」展よりー(4)

2012年03月31日 | Weblog


   グループ彩展の作品NO-4/4

     石田 千代子さん 画   『な わ』  水彩



   これで以上、石田さん作品の4点をご覧頂きました。
   
   スケッチ画とかペンで縁取ったもの、或いは絵の具を節約したような典型的な淡彩画と
   称するものは、時には一寸きれいでお洒落だったり、お上品であったりで、心をとらえる
   ことがありますが、おしなべて下絵という絵の範疇に入るものという思いがあります。
   
   『絵とは、丹念に塗り込んで、色を作り、雰囲気を表し、感情を込めて描くものである。
   濃く入念な描き方の方が、重厚で思索的で人の心を打つものである』
   こんな観念から未だ抜けられないで居る私には、一見きれいで洒落ていて気楽に見ること
   ができるという良さは認めても、何か一寸物足りなく淡くてサラッとしていて訴えるものに
   欠けるのではないか…と得てして思い勝ちですが、同展の絵では巷にあふれる淡彩画とは
   一味ふた味も違っていて、淡いということの良さを反省しつつ鑑賞させて貰いました。
   良い絵とは濃くても淡くてもやはり素晴らしい絵なのでしょう。

     本日はご高覧ありがとうございました。 来月も企画展を準備しております。
     又のご来館をお待ちしております。    ーー館長ーー

24展ー3 次回の展示までのご挨拶。24年3月。

2012年03月13日 | Weblog

    ご挨拶

 皆様お元気で様々なご趣味を楽しまれたり、創造、制作若しくはその準備に余念のない日々を
 お過ごしのことと存じます。
 当館でも本年3回目の企画展を目下、計画、準備中であります。
 
 先月の第2回企画展以降も多くの方々に毎日ご来場頂いております。
 「何だ! まだ次の新しい展示はしてないのか」と帰られる方の姿が見えるようです。折角ご来館
 いただいたのにと、まことに申し訳ありません。
 
 やっと長い長い冷たい冬も過ぎてあの身も心も活動を始める暖かいあの待望の春がもうすぐ目の前です。
 そうなると、友人知人を初めいろいろな方の展示会が始まります。
 勝手ながらもう少しだけお待ちくださいませ。

 そこで当美術館としては、番外編、特別編とでも言うか次の展示までの繋ぎとして、ほんの展示場の片隅に
 我が家の孫たちの絵を2枚置きました。
 折角のご来場の際には、お帰りの時にでもチラリとでも見てやって下さい。
 そうして、親馬鹿ならぬ、とんだ「爺爺馬鹿」振りだとどうぞお笑い下さいませ。

24展ー3 我が家の孫娘の絵を2枚展示!!ー(1)

2012年03月13日 | Weblog


     高橋 可蓮 画

        『ルスツ(北海道)リゾートの遊園地に行ったこと』  クレヨン画


 或る日、小学4年のカレンが嬉しそうに私に言いました。
 「学校で絵を描いてコンクールに応募したら、最優秀賞だったよ。学校では優秀賞は私一人
  だったんだよ」と目をキラキラさせて喜喜として言うのです。
 「へぇ、それはすごいね!良かったね。おじいちゃんはそんなことは一度もなかったよ」と
 答えただけでした。
 それから数ヶ月が経って、つい先日学校から1枚の絵と1枚の賞状と1個の金メダルとを
 持って、校長先生から貰ったのと帰ってきました。
 
 見ればそれがこの間の話の絵です。私が内心で想像していたものとは全く違うものでしたが、素朴で
 気持ちのままを素直に表現し、しかも明るい色で淡く描いている所に、へぇ~と思いました。
 昨年、家族で北海道旅行の時の思い出だそうですが、何となく楽しい気持ちが伝わります。
 それなりにかなりデフォルメされており、省略もされてて、私などの考えも及びません。見ていて
 楽しくなる絵です。
 ジェットコースターの人の髪の毛が逆立ってちゃんと下を向いているのも、子供なりにちゃんと観察し、表現いるのでしょうか。思わず笑えます。面白い絵です。

 『うまい絵と良い絵とは違うものである』という言葉を、何となく思い出したものです。

24展ー3 我が家の孫娘の絵を2枚展示!!ー(2)

2012年03月13日 | Weblog

  こんなメダルを貰ってきました。
  私の父親が昔のプロの洋画家でしたが、私と私の息子とには絵の素質は全く遺伝しなかった
  ようですが、ひょっとして一代多く飛ばした隔々世遺伝かしら等と思ったりの、まさにかなりの
  爺爺馬鹿です。
  このまま、素直に心や喜怒哀楽のままにずうっと描き続けて呉れればいいのだがと願うばかりです。

24展ー3 我が家の孫娘の絵を2枚展示!!ー(3)

2012年03月13日 | Weblog

  高橋 果鈴 画 (小学1年) 

        『プールに行ったこと』  クレヨン画


 下の子も入選して賞状を頂いてきました。
 お姉ちゃんの絵だけを、誠茅庵美術館の、たとえ片隅とは言え展示したの
 に、もし「私のはどうして……」と聞かれたら返事に困るし,可哀想やらで、
 一緒に陳列することにいたしました。