誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

27展ー(4)第74回水彩連盟展よりー(初めに)

2015年04月18日 | Weblog

                     

          「 六本木  国立新美術館 」  森川雅昭クン撮影  4月 

 

     今年は桜の満開が例年に比べて一週間以上も早かったために、、花を見て花吹雪

     をくぐって美術館へ、 そして素敵な作品を鑑賞するという毎年恒例のセレモニー

     にはなりませんでした。

     しかし会場には 桜にも負けないような様々な画風の大作力作が今年も陳列され

     ておりました。

     毎年思うのですが、超淡彩画、デッサン画、スケッチ画、ペン彩画、墨彩画等の

     類が今は、 巷のアマチュア画家を初め、趣味のお絵描きさんやカルチュアー画人

     達に、もてはやされて大流行で 全盛というところですが、(絵画人口の増加や

     隆盛発展の為にはとても良いことですが)、それらとは一寸異質な世界で

     「これぞ!水彩画だ」といった作品ばかりなのです。

     よく油絵と間違われるそうですが、丹念に描き込まれ塗りこまれたもので深みが

     違うのです。

     美しいと言うことも絵の重要な要素でありましょう。

     淡く、あっさりとして上品でお洒落なムードも1つの魅力でありましょう。

     正確無比で精緻に描かれた物の形や風景も素晴らしい驚異的な技術です。

     どれもこれも私などは素敵だと感心するばかりです。

     浅学非才にして、未だ勉強不足経験不足から抜け出せない当館の館長には、

     まだ本当に良い絵とはどんな物か、何が良い絵の一番の要素なのかが

     よく分かっておりません。

     未だにただただ自分の好き嫌いの感覚だけに頼って見た通りを云々言って

     いるだけの様な気がしてなりません。

     それでも、見る人の心に或いは感性に響いてくるモノがある、何かを訴えて

     くるモノ、強く表現しているモノがあるといった、そんな絵に心惹かれる気が

     するのだけは確かな事です。

   

    それでは当館ではもうお馴染みの7人の方の作品をじっくりとご覧下さいませ。

    尚、各作品毎のコメント、説明の類は一切なしで、会場の展示室の順の通りに

     一気に陳列させて頂きました。 それではごゆっくりどうぞ。

 

      

 

      


27展ー(4)第74回水彩連盟展よりー(終わりに)

2015年04月18日 | Weblog

 

   これで7人の方の7点をご覧頂きました。ご感想は如何でしょうか。

   作者の個性や時には人生観までも、そして喜怒哀楽といった情感や内面的な

   ものまでを表現しているような作品は、我々に快い疲労感と同時に厭きること

   のない感銘や感動を与えてくれるものです。

   それが絵というものであり、ただ美しいだけや写実のみに走ったものとは一線を

   画しているのです。

   そしてモチーフを鮮やかにモデファイし巧みにデフォルメされていたり、強弱があり

   ポイントがあって、どの作品も見応えのあるクリエーティブな作品になっているのです。

   美しい絵には何やらホッとした安堵の気持ちを覚え、訴えかけてくる絵には感動や

   共感を覚えるものです。

   絵は自由で様々であり、受け取り方も感じ方も人様々であって、きっとそれで良い

   のでしょう。

   そんなことを改めて思わせる展示会でありました。

   ご高覧まことに有難うございました 。

    又、次回展をどうぞご期待下さいませ!   ーー館長ーー

 

 


27展ー(3)第68回示現会展から田中康雅氏作品を1点ー(1)

2015年04月16日 | Weblog

 

    示現会展より

   いつもの六本木の国立新美術館で、いつものこの時期に今年も伝統ある

   示現会展が開かれました。

   同展は何時も水彩連盟展と全く同じ時期の開催で、このときは一日かけて

   六本木詣でをするのが例年の私の定例行事になっています。

   その年によっては桜の満開と重なり、滅多に東京へも出掛ける事もなく、わざわざ

   花見などに行くこともない私にとっては、これはとても楽しみの1つであります。

   しかし今年は、もう桜の時期は過ぎてしまっておりました。

   国立美術館は、ルーヴル美術館展、第74回創元展,第74回水彩連盟展、

   そしてこの第68回示現会展といったいずれも伝統と実力溢れる錚々たる会

   の開催で大いに賑わって居りました。