「 六本木 国立新美術館 」 森川雅昭クン撮影 4月
今年は桜の満開が例年に比べて一週間以上も早かったために、、花を見て花吹雪
をくぐって美術館へ、 そして素敵な作品を鑑賞するという毎年恒例のセレモニー
にはなりませんでした。
しかし会場には 桜にも負けないような様々な画風の大作力作が今年も陳列され
ておりました。
毎年思うのですが、超淡彩画、デッサン画、スケッチ画、ペン彩画、墨彩画等の
類が今は、 巷のアマチュア画家を初め、趣味のお絵描きさんやカルチュアー画人
達に、もてはやされて大流行で 全盛というところですが、(絵画人口の増加や
隆盛発展の為にはとても良いことですが)、それらとは一寸異質な世界で
「これぞ!水彩画だ」といった作品ばかりなのです。
よく油絵と間違われるそうですが、丹念に描き込まれ塗りこまれたもので深みが
違うのです。
美しいと言うことも絵の重要な要素でありましょう。
淡く、あっさりとして上品でお洒落なムードも1つの魅力でありましょう。
正確無比で精緻に描かれた物の形や風景も素晴らしい驚異的な技術です。
どれもこれも私などは素敵だと感心するばかりです。
浅学非才にして、未だ勉強不足経験不足から抜け出せない当館の館長には、
まだ本当に良い絵とはどんな物か、何が良い絵の一番の要素なのかが
よく分かっておりません。
未だにただただ自分の好き嫌いの感覚だけに頼って見た通りを云々言って
いるだけの様な気がしてなりません。
それでも、見る人の心に或いは感性に響いてくるモノがある、何かを訴えて
くるモノ、強く表現しているモノがあるといった、そんな絵に心惹かれる気が
するのだけは確かな事です。
それでは当館ではもうお馴染みの7人の方の作品をじっくりとご覧下さいませ。
尚、各作品毎のコメント、説明の類は一切なしで、会場の展示室の順の通りに
一気に陳列させて頂きました。 それではごゆっくりどうぞ。