誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

26展ー13 「泉会書作展」から1点の特別展示ー1

2014年09月25日 | Weblog

 

 

 創立30周年記念展と伝統のある「泉会」というグループの書作展が、市民ギャラリー

 で開催されました。

 書作の展示会は、絵画などのそれとも何か一味二味違った雰囲気があります。

 静謐感とでも言うのか落ち着いたただづまいで厳粛な空気さえ漂う様です。

 当館でも、「書」を展示するのは、丁度1年前に『 千翠会「書」in茅ヶ崎』以来で

 2回目になります。

 

 私は子供の頃から現在に至るまで、自分の字には大きな引け目を感じています。

 我ながら厭になる位で、無意識にも意識的にも出来るだけ人様には字を見せない

 様、書かない様になっています。

 そんな自分ですから、書の作品の前では一語の言葉もありません。

 

 展覧会などに行くと困るのが、芳名帖へのサインです。特に書の展示会では

 躊躇してしまいます。書くには余程の勇気と度胸を要します。

 「ご署名をどうぞ!」と言われて、やむなく筆を持ったが、受付の人が手元を

 見ているので、恥ずかしさと冷や汗で思わず照れ笑いが出てしまう。

 やっと字らしきモノを書いたら、「個性的で良いじゃないですか」とその受付の方

 が慰めてくれた。

 「字も練習だ」だそうだが、あいだみつお氏の字に憧れたり、やはり楷書が良いか

 と思ったり丸く太い字が良いと思ったりしたものだが、結局繰り返しの手習いを

 するのも、生来の怠け癖と、そしてある時、何かの拍子に、字はやはり持って生まれた

 センスや才能ではなかろうかとの思いに至ったことなどがあって、結局はワープロや

 PCのワード人間になってしまった。

 しかし字へのコンプレックスの故か、洒脱で奔放で個性的な字を見ると、人一倍心惹か

 れたり憧れたりするのかも知れません。

 同展の素敵な作品を見ているとふと、もし私がこんな字を書けたら、文章を書くのは好き

 な私はきっと手紙を書くのが楽しくなって、手紙魔となって友人知人に畏れられたかも

 知れないなぁ なんて想像をしてました。

 ただただ感心して無言で観賞するばかりでありました。

 

 さて、同会には、私の絵の仲間であり、酒の師匠でもあり、良き人生の先輩でもある

 クロちゃんこと、石黒俊行さんが1点を出品して居られたので、ここに展示を

 させて頂きました。

 


26展ー13 「泉会書作展」から1点の特別展示ー2

2014年09月25日 | Weblog

 

           石黒 俊行さん  書   「 白雲抱幽石 」

 

 今回は1点しか陳列できませんでしたが、当館でも機会があれば、「 書 」も

 展示していきたいと思っております。               以上。

 来月には水彩画の展示を予定しております。どうぞ御期待くださいませ。


26展ー12 「第2回 湘南の風・スケッチの会作品展」よりー(1)

2014年09月25日 | Weblog

 

秋になったとたんに、爽やかな案内状を頂きました。如何にもスケッチ会らしい楽しい

イラストがプリントされたものでした。絵のサークル、グループ、教室などには多くの

様々なモノがあります。

ある会は屋内での静物専門、デッサン専門があったり、風景と静物が半々、或いは

ヌード専門もあったり、各人が適当にモノを持ち寄りその中から好きなのを自由に

描く所などと様々です。

この会のように毎回何処かへ出掛けてスケッチ専門というのは、案外少ないのでは

ないでしょうか。それだけに面白そうです。皆さんが楽しそうにのびのびと描いて

おられるのが目に浮かぶようです。先生の講評や指導は現地でだけなのでしょうか。

集まる拠点(会場)がもないとしたら、これもなかなかユニークです。

会員の皆さんをみると、それぞれのグループに所属して居られて、スケッチ行だけを

この会でと言う方が多いようです。私と同じ会の方が4人も居らたのには驚きました。

皆さん熱心に精進されているに改めて感心しました。

 

ここの様にスケッチ展とはっきり銘打っての展示会なのも気持ちの良いものです。

水彩画展という看板で見に行くと、それこそスケッチ画展であったりデッサン展だった

り、果てはペン画だったり絵はがきだったとか、何というのか白地(塗り残し)がやたら

に多い極めて淡い色付けの絵といった傾向が結構多い様な気がします。

この会のようにスケッチ画とはっきりしているものは良いものです。美しくて洒落て

いて素晴らしいモノでした。

そして肩もこらずに楽な気持ちで楽しんで観ることが出来ました。癒される感じも

するものです。これはスケッチ画の一つの大きな魅力でありましょう。

 

皆さんは、このスケッチ画を基にそれぞれご自分の個性を表現された水彩画とか

油彩画等にされることでしょう。

最近の傾向では多忙とか高齢化の勢か、簡便で即急が求められるのか、

カルチャーセンター的な文化全盛時代で、デッサン画も淡彩等も今や立派に

それだけで1つの絵画のジャンルとしての地位を得るようになってもう大分経ち

ました。これを完成画としてそのままの方も当然多いのかも知れません。

 

素敵だなぁ,デッサンも上手だなぁ、達者だなぁと、見とれるのですが、何と

いうのかいまいち感動とか、心に染みて来るものに一寸弱いのは、作者の

個性が見えないからでしょうか、、その人間性が感じられないからでしょうか。

しかしそうは言っても、見る側が絵に何を求めているかによってそれぞれに

異なることでしょう。何も求めずただただ美しいと思えればそれで良いという

見方もかなり有力な観賞法です。

 

描く方でも、人に感動を与えようとか自己表現しよう、何かを表現したり、

訴えよう等などと言った大それたことは何も考えずに、ただ自分の満足感

そして自分が楽しみ、人が楽しんで呉れればもうそれで良いと言うのも、

特にアマチュア画伯では自然なことでしょう。

人に美しいと思わせ、心を癒させることが出来たら、もうそれは理屈を抜きに

立派な名画です。私も癒された1人です。

 

さてお会いして当館での陳列をお願い出来たのが、お二人だけだったのが

残念でしたが、その方の3点づつを陳列してみましたので、どうぞごゆっくり

ご覧下さいませ。 

 

 


26展ー12 「第2回 湘南の風・スケッチの会作品展」よりー(7)

2014年09月25日 | Weblog

 

      スケッチ展作品の6/6     牧野さん作品の3/3

            牧野 章子さん 画  『 稲村ヶ崎 』

 

  以上お二人の6点をご覧頂きました。爽やかで癒されたのではないでしょうか。

  今回もご来館ご高覧、ありがとうございました。 又お会いできますように。

  これから秋も深まるにつれて、幾つもの展覧会の案内状を頂いております。

   どうずご期待下さい。             ーー 館主拝ーー

         


26展ー11 「第25回記念 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展」ー(序)

2014年09月05日 | Weblog

 第25回記念展おめでとうございます。

鶴彩会展もいよいよ四半世紀の歴史と実績を積み上げたわけです。一般のグループ展

としては、幾多ある中でも常にトップクラスのレベルを保ちながら、毎年、常に進歩、前進

を続け、しかも新しい挑戦の様子を見ることが出来ると言った名実共に素晴らしい展示会

だと思います。これも森先生のご指導よろしく、そして会員の皆さん方の、星霜と共に多少

の顔触れの変化はあっても,長いキャリアーの方々が多く、その皆さんの絵に対する

あくなき情熱と真摯な姿勢の賜でありましょう。

今回は記念展とあって、日本水彩画壇の最高峰と言われた三橋兄弟治画伯そしてその

高弟だった森治郎先生(鶴彩会を指導)の作品も特別展示されていて観ることが出来ました。

天気にはあまり恵まれせんでしたが、連日大勢のギャラリーで盛り上がって居りました。

 

当誠茅庵美術館では、毎年陳列の承諾を頂いている14人の方の42点を、会場の目録

の通りの順で陳列させて頂きました。どうぞじっくりとご覧下さいませ。