誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

21展ー13 企画NO,12 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展より

2009年08月31日 | Weblog

 「第20回 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展」からの展示。
 
 ≪ご挨拶と概要説明≫

 残暑厳しい時でしたが、市民文化会館で8月21日~26日に開催された同展に
汗を拭き拭き行って参りました。そこで同会のうちの9人の方々に我が美術館での展示を快諾して貰いました。

 さて同会は5月に20周年記念の湘南を描く特別小品展があり、当館でも展示しましたものですが、今回のがその本展です。
さすがに10~80号までの大作がズラリと並んでいました。先生のも含めて36人の108点です。
森治郎先生のもと、皆さんが月に2回研鑚して20年だそうです。
多くの皆さんが絵ではベテランで、もちろんプロではありませんが、少なくとも趣味のお絵描きとかお楽しみサークルのレベルをはるかに越えた世界であることは、私の様な者でも会場で感じる事が出来ました。
まずはこの近郊一円でも、こうした会ではトップクラスという評判の通りなのでしょう。
油絵かと思わせる様な深みのあるもの、かなり心象的な作品も多くそして中にはデッサンのしっかりした、極めて水彩画的な淡彩画もありとなかなか見事な展示会でした。

 当日は特別暑い日でしたが、市の財政難の勢か或いは故障だったのか、冷房が効かず、見る方も案内係の方も大汗でした。私などもうぐったりでした。
芸術を鑑賞するのも追求するのも、まさしく我慢と忍耐を要する厳しいものと知りました?。

 最も再来年の春から1年半をかけて、この文化会館も大改修だそうですから完成後が待ち遠しい位です。
しかしその間は、この市には他に大きな会場は有りませんから、展示会をやろうとするとさぞ大変でしょう。また市内には画材専門店が1軒もありません。
絵のグループを初め文化的な団体の数と質は、県内でも有数だと言われていますが、これではとても湘南の明るい文化的都市とは言えませんね!

 暑い会場に比べて、その点この我が美術館は何と快適なのでしょう。
空調の効いた部屋で、美味しいコーヒーでも頂きながら、PCの前で長い足を組んでゆったり腰掛けてこれをご覧になっている今の貴方、そんな貴方のように、優雅に一寸の指の操作だけで展示会が見られるのですから。捨てたものでもないでしょう。
但し本物や現場から伝わるあの雰囲気、迫力、色合い、色調の美しさそして空気といったものが伝わらないのではと言うこと、特に拙劣な写真、PC技術による見にくさと言ったことさえ我慢して頂ければの話ですが……。

 それでは9人の27作品をごゆっくりご覧下さい。
 尚、陳列順は会場で頂いた目録の順に従いました。

21展ー13 企画NO,12 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展より

2009年08月31日 | Weblog
    
    NO,1

    大木幸子さん作品 その1/3

     『コンサート PーⅠ』 F40

いつものラフな中に、計算されたかのような大胆なタッチには魅せられます。
願わくば、どっかで手抜きをするとか、逆にポイントの箇所を直線的な強い線で少し強調したら(メリハリとでもいうのか)、これはより素晴らしい絵になるのではなんて、勝手なことを考えながら見とれておりました。

21展ー13 企画NO,12 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展より

2009年08月31日 | Weblog


     NO,2

     金築 翠さん作品  その1/3

      『若しかしてエピローグ』 F80

枯れたひまわりのシリーズも長く見せて頂いています。いつもその度に名人の枯淡の境地に感じ入っております。
と同時に一方では、エピローグなどとは、其の題名とは反対に、実に若々しい豊富な発想力を感じます。これでは又来年がますます期待されます。

21展ー13 企画NO,12 茅ヶ崎鶴彩会水彩画展より

2009年08月31日 | Weblog

    NO,3

    小島法子さん作品 その1/3

    『赤い屋根(イタリア)』 F60

この方のお得意な屋根の風景とその色合いには、これを観ると今年も会えたかと、ホットするような気が致します。
あの暖かい南欧の色と空気と香りを、当館の写真による陳列技術では皆さんに、正確にお伝えできないのが残念なくらいです。