誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりーグループの紹介

2012年11月30日 | Weblog

今年も「絵ふで展」が、いつもの海岸近くのあの瀟洒な「カフェ&ギャラリー」の『ドーヴィル』で開催されました。

あれっとお思いかも知れません。そうです、そこはつい先月には私も出品していた『ヤーコン会作品展』(当美術館でも陳列してありますが)が開かれたばかりの会場なのです。

当誠茅庵美術館でも、この絵ふで展を陳列させて頂くのはもう4回目になるでしょうか。会も作者方も当館ではすっかりお馴染みです。

これは、藤田日出男画伯を中心に毎年、市の文化会館でもう30年近くも続いている、今や夏の風物といっても良い位の伝統ある「ちがさき平和美術展」があります。そこの実行委員の有志の方々が集まっての展覧会だそうです。

それだけにキャリアも十分、実力も十分というさすがに上手な方ばかりの集団です。10号以下で一人2点という取り決めでやっておられて、それだけに見やすくとても心温まる空間です。

中央の大きな展覧会などで時々数点は目に付く、虚仮威しや奇をてらったもの、受け狙い、独りよがり等の作品とは全くの無縁で、それはそれは気持ちの良いアットフォームな感じに溢れていました。皆さんが自由にそれぞれの個性で描いておられます。

そして藤田先生を初めとして上手な方々が、さりげなく出品しておられるところに何とも好感を覚えるのです。

それでは、11人の方の21点をどうぞごゆっくり御覧下さいませ。

 


24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりー(1)

2012年11月30日 | Weblog

 

   陳列作品NO-1/21

      永井さん作品の1/2

         永井 君恵さん 画   『 線路 』  油彩  15号

この作者の、南欧風景、特に地中海ブルーとでも言うのでしょうかあの明るく澄んだ

海や空は、もう10年も見続けており、ファンでもあります。

今回の作品も最近良く描かれているモチーフの一つです。黄葉の間を線路は向こうの

明るいところへと延びています。線路のカーブの向こうにはどんな世界があるのでしょう。

黄葉と空の色とのマッチングが素敵です。


24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりー(3)

2012年11月30日 | Weblog

 

   陳列作品 NO-3/21

       志賀さん作品の1/2

          志賀 千恵子さん 画  『萩の花たち』   水彩  10号

見事な水彩画らしい水彩画です。スケッチ淡彩、デッサンに一寸の着彩、淡彩画、ペン画淡彩、モノクロ水彩等々、あまた多くの水彩画と

呼称されるカテゴリーがありますが、さしずめこの作品などは、多くの人が言ういわゆる水彩画の王道とか代表なのかも知れません。

花びらも最小限の省略技法で、それで居て花びら一枚一枚のこの花としての塊を感じることが出来ます。

他の色も鮮やかで、如何にも本来の水彩絵の具の良さ、そして水彩画の美しさを表現されているようです。


24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりー(5)

2012年11月30日 | Weblog

 

   陳列作品 NO-5/21

       中井さん作品の1/2

          中井 洋子さん 画  『グラスを持つ女』   油彩10号

実力に裏付けされた正統派の油絵という感じです。この作品でも次の「睡蓮」でもまずはそれを感じました。

白い肌の感じ、レースの柔らかい透明感、固いグラスの質感、それを持つ繊細で神経の行き届いた指と手、

大腿の肉感、腰掛けている重量感といい素晴らしく、重厚で安定感のある作品です。

絵の具の特徴を見事に使いこなしておられるということなのでしょうか。


24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりー(7)

2012年11月30日 | Weblog

 

    陳列作品 NO-7/21

       宮野さん作品の1/2

          宮野 ヨネ さん 画  『 稔り 』   水彩  8号

色とりどりの野菜の配置も面白く、よく見るとかなり難しいアングルから描いて居られますが、

カラフルで楽しい素敵な作品に仕上げておられます。


24展ー16、企画NO,21 [グループ 絵ふで展」よりー(9)

2012年11月30日 | Weblog

   

   陳列作品 NO-9/21

       宮野さん作品の1/2

          宮野 保幸さん 画  『秋の色・形』   水彩&パステル  10号

この作者はいつも洒落た題名を洒落た画風で、洒脱なセンス一杯の素敵な作品を描いて居られます。

今年のは、とても軽いタッチで、淡い色つけで、何とも言えぬ雰囲気を出しています。何と言っても

ペンの線が小気味よく、効果を上げています。

次の裸婦も難しい構図ながらも幻想的でパステルの味が出ています。