来月からの次回展示の目下準備中であります。その頃又のご来場をお待ちしております。
掲示写真は、私の唯一入っている美術館のアトリエで開かれる「淡彩画のグループ」での
教室風景です。題名を付けるなら「淡彩画と水彩画もどき」とても言いましょうか。
月に1回だけですが25名が集い、女流画家の「板倉よう」先生に教えて頂いているのです。
芸大は油彩科のご出身で、立軌会の中堅会員、個展など数多くで活躍なさっておられます。
先生の、半具象というのか、半心象画というのか巧みにデフォルメされた構図、
そしてそれにも増して素晴らしいのが、その色合い色使いです。グリーンとイエローオーカ
とかクレムソン系の世界は、素人の私などから見ても見事なものです。
いつも皆さんにもお見せしたいものという衝動に駆られるのです。しかし当館の館長の
年金ではとても手が出ず、当館で陳列できないのが残念です。
(実際には、このブログではプロの画家の絵は、今の所は原則として遠慮しているのです)
さて写真に写った2枚の絵は、同じお仲間の佐藤さんのと私のとのツーショットです。
この方も美校出身で、手慣れたお上手なものでいつも感心しています。軽いタッチで
爽やかな色にして複雑な配色です。
左の絵はこの教室にも相応しい素敵な淡彩画です。この時点ではまだ描き掛けですが
その後見事に仕上がりました。
(この教室も淡彩画教室だそうで、私は水彩画教室だとばかり思っていましたが‥…)
右の私の絵は、中学時代の図工の時間を思い出せる様です。当時は不透明絵の具しか
なかったのですから、皆こんな感じの絵を描いていたのでしょう。描き方も色の濃さも
こんなものだったのでしょう。
左右を見ると、とても同じモチーフをとても同じ位置から描いたものとは思えないよう
です。
この教室では、モチーフを囲んでイーゼルが並びそれに番号を付けて公平にくじ引きで
場所を決めます。幸いに私はよくこの方の傍になります。
先生が居られる教室での教習中制作中には、生徒同士では教えたり教えて貰ったりする事は
まず通常は、礼儀上も常識的にもあり得ませんから、アドバイスも直接教えて貰うことも
ありませんが、席が後ろだったり並んでいたりの時には、黙ってよくよく観察しています
から間接的に教えて貰っている積もりです。
感心するばかりでなかなか真似すら出来ません。まぁこういうのは生来のセンスの有無の
問題なのかも知れませんね。実技ではこのセンスと言う物は大きいことでしょう。
しかし素人絵描きより素人美術評論家たらんとする方が、努力や勉強次第ではセンスの
なさをカバー出来るような気がします。